お菓子のグレードをあげる洋酒②~お菓子作りに慣れたらそろえたい3選~
洋酒について語る第2弾です。
お菓子作りをするにあたって、最初にそろえておきたい洋酒は①でご紹介しました。
洋酒シリーズ②は、お菓子作りに慣れてきたら次にそろえてみたい洋酒です・・・というとかっこいいのですが、今回ご紹介する洋酒はわたしの好きな洋酒でもあります。
どれもそれほどくせがなく、意外といろいろな場面で活躍してくれる、なかなかいい子たちです。
お菓子作りに慣れたら次にそろえてみたい洋酒
①アプリコットリキュール
華やかな香りのする杏のリキュールです。
華やかですがくせのないリキュールなので、意外といろんな場面で使っています。焼き菓子に使うためのドライアプリコットをやわからく戻すときも、アプリコットリキュールを使っています。琥珀色のアプリコットリキュールは、ながめているだけで気持ちがゆったりしてきます。
アプリコットはチョコレートとも相性ばつぐん。ザッハトルテはまさにチョコとアプリコットの相乗効果が楽しめるケーキですね。
こちらはアプリコットリキュールに漬け込んだドライアプリコットで作ったパウンドケーキです。
➁カルバドス
フランスはノルマンディ地方で作られる、りんごの蒸留酒です。写真のカルバドス、アルコール度数は40度です。
いろいろなお菓子を作るようになったら、ぜひ取り入れたい洋酒の代表選手です。りんごのお菓子全般に使えます。キャラメリゼしたりんごにカルバドスで風味をつけるのがおすすめ。カルバドスの香りをまとったりんごは、タルトにしたり、クレープのガルニチュール(具)にしたりしてもおいしいです。
チョコレートとの相性もいいですね。カルバドスのボンボンはぜいたくな香りでおいしいです。
フランス菓子のみならず、イギリス菓子でもカルバドスは大活躍。
昨年はイギリスのクリスマスのお菓子、ミンスパイに入れるミンスミートにカルバドスを入れました。
英国菓子シードルケーキ(りんごのお菓子)には、焼き上がりにカルバドスをうちました。
③ポワール
洋梨のリキュールです。アルコール度数43度。
わたしは洋梨のババロアケーキ、シャルロット・オ・ポワールが大好きなので、小さなボトルで何本か常備するようにしています。
右から2本目~4本目の3本がポワールです。
なぜ小さなボトルなのかというと、シャルロット・オ・ポワールを頻繁に作るわけではないからです。大きいボトルで買ってしまうと、ちょっと使ったきり、次の登場までが長い。開封された状態でいつまでも放置されます。
が、大好きなケーキなので、「今、作りたくなった!」と思ったときに、ポワールのリキュールがないとショックは大きすぎるのです。だから小さいサイズで常備しています。
あまりいい写真がないけど。
このリキュールは、なじみのラ・フランスではなく、ウィリアム種の洋梨から作られています。洋梨好きにはたまらない、やさしげだけど官能的な香りです。おだやかで受け入れやすいお酒だと思います。
フルーツの風味を広げてくれる洋酒の使い方
洋酒の使い方はかなりシンプルです。どのお菓子にどの洋酒を組み合わせればいいのか?と、考えてしまいますが、お菓子に使っているフルーツと同じ仲間の洋酒は、相性がいいはずです。
オレンジリキュールはオレンジを使ったお菓子、カルバドスはりんごを使ったお菓子という風にくだものの種類をあわせると、洋酒がくだものの風味をより強めてくれます。
いっぺんにたくさんそろえるのではなく、小さいボトルからそろえる。そして使い勝手のよい、使う頻度の高い洋酒から少しずつそろえることをおすすめします。
だんだん様子がわかってくると、よく使うので大きいボトルのほうがいい洋酒、小さくて十分な洋酒、シンプルに好きだから常備しておきたい洋酒と、傾向がわかってきます。お菓子ライフにあわせて、自由にそろえていきましょう!!
洋酒シリーズ、あと1回やるかもです。考え中。
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました!