キャラメルの焦がし加減で味が決まる「キャラメルのお菓子」
スコーン三昧の日々だったので、日曜日は気分をかえて、久しぶりにフランス菓子を作っていました。大好きなキャラメルのお菓子です。
代官山の教室では、それはもうたくさんのケーキを教わっていますが、この「キャラメルのお菓子」は、作りやすいうえに、みんなが大好きなお菓子です。
けっこう前に、このブログでもすでにご紹介ずみのお菓子なのですが、作ったらやはり言わずにはいられません。
キャラメルのお菓子はどんなケーキ?
このお菓子、とてもシンプルです。
一番上の層が、ローマジパン入りのビスキュイ生地(要するにアーモンドのあんこみたいなものが入ったスポンジ生地)おいしいクルミがふんだんに入っています。
上から2番目が、イボワールというホワイトチョコレートと生クリームをあわせたもの。
3番目がキャラメル風味の生地。
一番下は、一番上の生地と同じクルミがぜいたくにたくさん入っている、ビスキュイ生地です。
グラニュー糖をどこまで焦がすかで味が決まるキャラメル
さてさてこのお菓子、今年の初めに作ったときのブログでは「どういう材料を選ぶかが大切」ということを、ご紹介しました。
材料と同じくらい大切な、このお菓子の味の決め手は「キャラメル」です。キャラメルはグラニュー糖を焦がして作っていきます。どの程度焦がすかによって、キャラメルの味はまったくちがうものになります。
慣れていないと、鍋に入れたグラニュー糖が、どんどん焦げて茶色になっていくのをみているとびびります。ちょっと茶色に色づいたところで、「もういいでしょう」とやめてしまうと、甘みだけが強いキャラメルになります。
ちょっと我慢して、かなり濃い目の茶色まで焦がすと、キャラメルに苦みが出てきます。ほのかな苦みが、キャラメルのお菓子の味を引き立ててくれます。この加減が難しい。
ちょっと苦みのあるキャラメルのクリームだと、ケーキのほかのパーツとあわさったときのバランスが、最高になります。
もちろん「とにかく甘いのが好きです」という場合には、焦がしかげんが控えめというのもありかなとは思います。
シンプルなケーキだけに、キャラメルの出来具合で、味わいは大きく変わります。うまくできればとにかくおいしい。飽きないおいしさ。ずっと作り続けたいケーキのレシピが手元にあることに、幸せを感じます。
ずっと英国三昧、スコーンざんまいだったので、ちょっとだけフランスの香りをブログにふかせてみました。英国菓子が大好きだけど、フランスのお菓子も大好きです
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました!