スコーンの1番生地と2番生地比べ&2番生地でおいしく作る方法
スコーンの 1番生地、2番生地、さらには3番生地のちがいを、あらためて確認したくて、スコーンを焼いてみました。
久しぶりに型抜きを使って作ってみましたよ。
スコーンの1番生地、2番生地、3番生地とは
スコーンの1番生地は、材料をあわせて出来上がった生地をのばした、いちばん最初の生地のことです。いちばんいい状態の生地で作ったスコーンになります。型で抜くもよし、好きな形にカットするもよし。
スコーンの2番生地は、1番生地で型抜きなどして余ってしまった生地を、また合わせて一つの生地にしたものです。1番生地と同じように、型抜きなどをして使います。
3番生地は、ふつう作りませんが、2番生地の残りをあわせたものです。たくさんこねているので、グルテンがたくさんでていて、スコーン生地としていいとは言えない状態です。
スコーンの1番生地、2番生地、3番生地を比べてみた
右から1番生地、2番生地、3番生地です。
1番生地で作ったスコーン
オオカミの口と言われる腹割れがきれいにできています。層がきれいにできていたという証拠です。外側はかりかりと楽しい食感、中はふんわりと期待どおりのおいしさにできあがりました。生地の見た目からもふんわりした感じが伝わってきます。
わってみたところ。
右が2番生地、左が1番生地です。
2番生地で作ったスコーン
1番生地より高さのある状態で型抜きしたので、スコーンの焼き上がりもちょっと高くなってしまっていますが、オオカミの口もきちんとできました。
外側は1番生地と同様にカリっとしています。内側の生地も意外とふんわりしていますが、1番生地に比べると少しだけもっそりした感じがあります。
もしかしたら、いっしょに食べてみないと、ちがいがわからないかもしれません。焼きたてを家でいただく分には、問題ないレベルです。
ただしお店などでは、次につくる新しいスコーン生地にあわせていっしょに作るなどして、スコーンの質を落とさず、使い切るところもあるようです。お店で、2番生地をすべて捨てていたら、かなりの材料のロスになってしまうので、そのあたりは質を落とさずおいしく提供できるよう、工夫されているはずです。
3番生地で作ったスコーン
型抜きでスコーンを作り続けると、どうしても最後の生地が少し残ります。これも生地をまとめて型で抜いてみました。さすがに3番生地になると、こねざるをえません。
残念ながらかたくて食感はいまひとつです。層ができていないので、オオカミの口もできていません。
スコーンの2番生地の扱い方
スコーンを作るとき、1番生地はおいしくできあがるとして、やはり2番生地をいかにおいしく作るかが、工夫のしどころになりそうです。とにかくギューギューこねてしまうと、3番生地と同じようになってしまいます。
かといってぜんぜんこねないと、焼きあがったときにずるっと地すべりをおこしたようなスコーンができてしまいます。ある程度は生地をまとめることも必要です。
地すべりを起こしたスコーン
2番生地をまとめるときには、ぐしゃと丸めてお団子さんようにしていくのではなく、あまった生地をそのまま順番に重ねて、カードなどでおさえながらまとめていくようにしています。スコーンの層を崩さないことを意識して作ります。
さてさて、今日作ったスコーンは、全粒粉を入れたものです。通常のスコーンより、ほのかに香ばしい香りがあって味わい深いです。いろいろと試したいことがあるので、最近は最小限の量で、確認作業をしながら楽しくスコーンづくりをしています。
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました!