4709 IDホールディ 調整には2種類ある | 週足GCV「陽転」「注目」「買い」 ゴールデンチャート社配信のGC HELLO TREND MASTER一覧から毎週”1本釣り”

週足GCV「陽転」「注目」「買い」 ゴールデンチャート社配信のGC HELLO TREND MASTER一覧から毎週”1本釣り”

日本株の売買主体6割は外人投資家。彼らのお眼鏡にかなった銘柄に相乗りする。チャートという株価のグラフ。著名な株式評論家諸氏もこんな安いタイミングですすめてくれない。2倍化は運も必要。でもまじめにさがす。短期売買の個人投資家の多くの期間は孤独と苦悩な毎日。

 私の株式投資は、リスクの少ない銘柄選別をモットーにしている。株式投資は高値を買う投機ゲームではないのだ。

 

 サマーストックとして、一部アイスクリーム関連が来ているが、アパレルまでは来ていない。以前ここで紹介した7606ユナイテッドアローズ、2579コカ・コーラ、続いて8123川辺や8025ツカモトまでくるだろう。

 

 川辺、ツカモトは小さな会社ゆえ、外人投資家の買いは期待できないが、国内投資家の買いだけで盛り上がればいい。今は穴株どころか”無印”状態。いつかは株高が始まるだろうが、決算前の来年2月くらいまでホールドしたい。

 

 その川辺だが、久しぶりの商品価格の見直しと百貨店での訪日客需要もあって、48.8%増(比較元の分母が小さいので驚かない)の1.83億の営業利益、2年前の赤字がうそのように1株益100.3円に(これは驚く)。

 

 131.13億の売り上げもありながら、1.83億の営業利益というのも薄利多売というか寂しいが、それでも100.3円の1株益が出てしまうのか。1株益が200円、300円になれば、単純に考えれば株価も2倍、3倍か。

 

 百貨店のハンカチが50年ぶりの値上げ?「供給は自ずから需要をつくる」(経済学者セーの法則)。生産者の今回の値上げが、これまで存在しなかった新しい市場開拓や消費者のニーズを刺激し、結果的に需要を生み出すのだ。

 

 久しぶりの商品価格見直しが、初年度(値上げが年度途中なら次年度)は業績修正に素直に反映されがち。日本郵便の郵便料金値上げもおそらくそうであろう。会社側も他人の会社じゃあるまいし、計算が狂うようじゃ笑われちゃう。

 

 手前味噌になるが、拙ブログ2022年12月17号で、当時大赤字だった電力が、値上げ効果で1年後には(大)黒字になる、と予測した。

 

 私は猛暑や斉藤佑樹氏の効果も手伝って、2年目の川辺の25年3月期の営業利益は24年3月期比2.何倍とか3.何倍とかを予想しているんだが、会社側は控えめな数字を出してくるものだ。

 

 「創業100年、50年ぶりの値上げ」のこの会社に訪日客ブーム、昨年以上の猛暑、斉藤佑樹氏、近年の値上げラッシュに乗れるなんて、この会社に運も感じる。

 

 ユナイテッドアローズも日足でも週足でも、底っぽいチャートをしている。この会社2021年3月期の赤字脱却から年1回は2,200円はつけているが、それでもボックス圏の動きにとどまっている。この3年間、日経平均や他の株はどれほど上がったか。この猛暑でボックス圏を抜けないか。

 

 「日経平均が上がろうと下がろうと、気になる業種が海運だ」先週はこう書き出したが、電力がこれに加わっている。上昇は先月26日(30日)の決算発表までだと思っていたら、その後も外人の買いが途切れないが、思い当たることはある。

 

 今に始まった話ではないが、単純な話、業種としてPBRが割安だということ。さらにロットで買ってくる外人投資家の買いを消化できる大型株だということ。今2025年3月期の業績予想がいい悪いはあまり関係ない。

 

 公共株は待(退)避銘柄でもあると同時に、以前紹介した私の座右の書「相場サイクルの見分け方」(浦上邦雄翁著)によれば、逆金融相場での主力なのである。

 

 今ここから買っていいかはわからない。いや週足GCVの信奉者の私の立場から言えば、買いではないが、9504中国電力だけは買いチャンスをうかがっているところ。

 

 同じような次なる業種を予測する。これまた今に始まった話ではないが、「地方銀行」という業種である。大型ではないが、対象銘柄数が多く、彼らの投資先に最適なのだ。銀行・保険も「相場サイクル…」で主力株と挙げられている。

 

 預金金利と貸出金利差の拡大で、運用差益拡大は経験則だし、加えてPBRが0.5倍以下のものがゴロゴロしている業種なんて他にない。

 

 今週の週足GCV「陽転」の4709 IDホールディングを選んだ。GCVのカーブは見事に大底から上昇転換している。

 

 調整というと株価や下げ幅に目が行きがちだが、「期間」という面からの調整も吟味が必要なのだ。天井から1か月、2か月では調整期間不足だが(今回の一部電力はそれをクリアーして上がってきた!)、ここは1月高値でもうじき4か月経とうとしている。4か月あれば、まあ理想的だろう。

 

 つまり上昇転換するには、そこそこの期間をかけて売られておく、売り玉を出させておく、のも大切だということ。天井をつかんだ投資家には気の毒だが、そんなこと、この世界は同情なんてしてられない。

 

 これまでの売上営業利益率上昇は儲かるビジネスプランの裏付け、外人の1番の選択基準だ、と思ったが外人持ち株比率がなぜか小さい。裏を返せば買い余地があるか。大株主構成が”個人商店”でないのはいい。

 

 チャートの話に戻るが、昨年の一本調子のようなバカげたような買いは、外人買いとしか考えられない。この4か月の調整は初めての調整といえる。2年前の上げ始めから、たった1.7倍しかなっていないのだ。

 

 外人投資家は今のPERを割高だと判断するだろうか、私にはそう思えない。

 

 そのPERの低さから、2年前の安値からのファイブバガー、テンバガーの匂いすらする。独立系って、いろんなところからの、いろんな目的での買いを誘えるのだ。

 

 2年前の上げの始まりを900円とすると、ファイブバガーで4,500円、テンバガーで9,000円。悪くない話だ。

 

 2021年から営業増益なのに、上げ始めてまだ2年に過ぎない。先月30日に決算発表も済ませているのも安心。配当利回りもいいので、最悪長期戦にもっていける。

 

 私のブログで薦める銘柄って、こんなタイミングの銘柄ばかりです。高いところで果敢に買う人には、つまらない選択でごめんなさい。(IDホールディング5月2日終値、1,488円)