「株価は金利に反比例する」逆金融相場でありながら、いいところまで上がってきたNYや日経平均も、いよいよ調整場面入りかもしれない。

 

 23年3月期の業績の良し悪しは、各社株価に織り込み済みだろう。ここからは新四季報で24年3月期をにらんで銘柄を選びたい。

 

 今週は週足GCV「陽転」の9501東京電力。

 

 四季報には東電や中国電「巨額赤字」、東北「連続赤字」、九州「大赤字」と書かれ、ちょっと笑ってしまったが、でも来期は各社とも黒字になっている。日本株の売買主体の6割の外国人投資家は四季報英字版を見てどう行動するか。

 

 私がその立場なら、業種として…、買う。と言うか買える。

 

 業種としては昨年、今年のヒットは海運だった。これからの本命は銀行、保険ではないかと思っているが、「時価総額が大きく、ロットの大きい資金での買い付けに耐えうる業種」の点で、彼らが低PBRの電力を選ぶ可能性はある。

 

 ふざけた業種だな、今はろくな配当もしない、こんな業種まで買って株式投資をしたくない。いろいろ感想は持つでしょうが、皆さんの感想は日本の一個人投資家の感想。

 

 時価総額の大きな電力株(日鉄も)が上がっている日は、絶対に外国人投資家や国内機関投資家の買いですよ。普通じゃあんな大型株、あんなに上がるはずはない。

 

 料金値上げ効果がなければ、追加で値上げを認めてもらえる(24年3月に間に合わなくとも)業種。あまり言われないが最近は燃料(原油)も安い。1年後の会社四季報には「黒字浮上」「大幅黒字」「巨額黒字」と書かれ、その時には株価はすでに上がっているんだろうな。

 

 最後に“同業”の9519レノバなんてどうか。週足は2週連続で十字足(こま)になっている。来期の業績もいいし、今回の「陽転」「注目」「買い」銘柄群にはなかったが、週足も日足もGCVが上向き転向になりそうな様相と見た。

 

 昨年暮れ、「秋田県由利本荘市の洋上風力発電事業に選定されなかった」で急落。そういうネガティブサプライズで売りを出しておいたのも、ひとたび上昇過程となれば好都合というものだ。

 

 私のブログで薦める銘柄って、こんなタイミングの銘柄ばかりです。高いところで果敢に買う人にはつまらない選択でごめんなさい。(東電12月16日終値、503円。レノバ2,589円)