マインドまで変える★表情筋トレーナーのTOKOです。
認知症の父が施設に入所して5カ月が経ちました。
父の介護を通して、色んな物が見えてきました。
本当にこれは経験してみないと分からないことで、
親が元気でいてくれることほど有り難いことはないけれど、
親が健在なうちに、、
今知らなければいけないことがあったからこれを体験しているのだなあと
しみじみ思います。
親子、夫婦、そして師弟、対になっている関係って
もしかしたら対岸にあるからこそ、違うからこそ、
どうやって分かり合っていくのか、折り合いをつけていくのかを
痛いと思える体験をして気付いていくことになっているのかも知れませんね。
そのタイミングは人それぞれで、
きっとベストなタイミングでやってくるのです。
お互いの間に愛情の橋をきちんと掛けれたら
きっと素晴らしい関係を築いて行けるのだと思います。
どんな嵐にも流されないような頑丈な愛の橋を。
父を施設に入れることになったのは、母を守る為でした。
老老介護になって母が疲れてしまっていたから。
私達家族にとっても苦渋の決断でした。
でもね、事情を知らない人は、
もっとちゃんと看てあげなさいよって言ったりするわけです。
帰りたいって言う父がかわいそうだからって。。
介護は大変だって誰だって程度は違うけれど知ってはいます。
けれど、経験しないとただの部外者の意見になります。
私自身もそうでした。
私がまだ幼児の頃、母は義父の介護をしていたそうですが、
今自分が母と同じ立場になってみて、母の当時の気持ちが分かるのです。
それまでは、いくら話を聞かされても全く他人事でしかなくて
いつまでも昔の事を何十年もあーだこーだ言ってる母が
どうしても好きになれなかったものです。
父の介護によって母を労わる心が
本当に恥ずかしいことなのですが、50歳にして初めて湧いて来た私です。
ずっと子供の頃から気付いていました。
母に愛情を感じられない自分はどこかおかしいのかもって。
母を守りたい気持ちを湧かせてくれたのは、
奇しくも父だったというのは不思議な神の計らいと思うのです。
でも感謝したい計らいでした。
周りの人達の優しさが身に染みる体験を
たくさんさせていただいたからです。
私達は守られていると信じることが出来るほど
周りは温かいのです。
だから、私は少しずつ愛をお返ししていきたいって思っています。
私らしいやり方で♥