☘言語化であなたと願いを繋ぐ活字中毒のアジェンディスト/占い師・Tokiwa
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サイバーパトロールの仕事をしていた頃、
好きな調査を、
詐欺の調査を続けたいと思った。
すごすぎて比較しようがない先輩、
というのも、何人かいたけど、
その先輩たちとも肩を並べられるくらい、
正直詐欺の調査だけは、
誰よりも得意だと思ってた。
あわせて、
とっても苦手な
偽造品の調査が、
体調不良の原因かってくらい
本当に嫌いだった。
管理職のたまごになったはいいけど、
研修は偽造品についてが大半で
いつも何かに追い立てられるようで
希死念慮が止まらなくなって
半年くらいで一般社員に戻してもらった。
研修でいつも激しく疲れていたのは、
私にコミュ力が無いからだと思ってた。
私は人に何かを教えるのは
向いてないからだと
いつも思っていた。
思えば、役職がつく前の時期に、
一人で2時間3時間残業して
サイバーディフェンスをがんばってたとき
「この人の仕事は手伝わなくていい」と
当時の上司に言われて
全部投げて地元戻るのやめようかなって
片道だけ切符を買って旅行してたのも、
偽造品の調査。
委託社員への研修で、
過去一大掛かりなプロフェクトがあって、
その研修の初期段階では
研修期間も一日あたりの時間も最長で
毎回毎回根詰めすぎて
家から出られなくなって半休を取った。
過集中でカバンの中で物を探せない
なんて体験をし始めた。
研修が落ち着いて、いざ正式運用！
って2日後に、案件数は通常の数倍、
自分で調査して、他人の仕事のチェックして、
通勤のバスで涙が出てきて、
家族は急に体調不良になって、
やりたくない仕事だけど、
同僚は休み取ってるんだけど、
休まなきゃいけない状況で、
何も考えたくなくて、
何もかもに腹が立っていて、
自分のことを刺せなくて、
橋から飛び降りられなくて、
何もかもが中途半端な強制終了で
どうしようもないときもあった、
のも、偽造品の調査。
梅田へ出張に行ける、って決まったとき、
実は偽造品の調査絡みだったけど
当時は規制も強かったコロナ禍の終盤で、
私は本当に、出張でもないと
県外に出られないと思っていたから
出張に行けてたら、
あと何年か仕事を続けようと思ってた。
で、結局、感染が地元でも出張先でも拡大して
出張は中止になり、
研修担当の同僚も、先輩も、
上司もみんな、いろんな理由で出社不可になって、
本当は出張に行くはずだった時期に
急に偽造品の新調査が爆誕した。
（いまではもう笑うしかない）
研修中の後輩と、委託社員と、
指示した仕事の手伝いだけはできる多忙な先輩と、
どうにかこうにか、普通の調査と並行して、
キワドい判断を要求されまくる
新調査フローを構築してみた。
シフト休み中も、社内チャットで
私が休みの時にこれやってくださいとか、
休み明けにこれやりますとか
ひたすらメッセージを送って、
仕事のことを考えまくってた。
（注：24時間365日稼働の職だったので
シフト制で回してたのです）
で、出社不可のひとたちが復帰した頃に
その新調査は突然終わった。
評価できる上司は、
あくまでも純粋な「管理する人」で、
サイバーパトロールの実務を
さわりしか把握できてないひとが
ほとんどだった。
（異動したての上司だったり、
兼務しまくってる上司だったりの弊害でもある）
だから、どれだけみんなで
裁量権をどこまで持っていいかを
手探りで本社と遠隔調整しながら
ああでもないこうでもないと
二週間くらいがんばってたのに、
どれだけみんなでがんばってたかを
評価してくれるひとがいなかった。
評価してくれという気力もなくて、
同僚や先輩が復帰できたことにもほっとして、
そこから二週間燃え尽きて、
生きたいも死にたいも無くなって、
ただ呼吸して起きて寝て、
食べて、通勤して、仕事して、
その日々が終わる頃にやっと、
私は私の現在地を見た。
私は詐欺の調査の研修は
嬉々として教えまくってたし、
委託社員との立場の違いで
プレッシャーを感じていたのか？
っていうのも、
正直、話しやすいひとたちだったから、少なかった。
冷静にあれやこれや振り返ったら、
だいたい偽造品の調査をしてて
何年もいろいろあった。
その調査が苦手だって、嫌いだって、
10年一緒に働いてるひとたちに、
全然言えなかった。
いつまでも自信がないし、やりたくないし、
やればやるほどしんどかった。
で、心身に異常が出まくってた。
こういうのを、
4年半くらいかけて
ああでもないこうでもないって
どうにかしてたことに
やっと気付いて
正直、打ちのめされた。
好きな仕事をしたくて、
苦手な仕事もガマンしてやってた。
いつの間にか、
詐欺の調査をすることもしんどくなって、
その部署で仕事してることもつらいと思い始めて、
ホテルや新幹線の予約もした出張が中止になって、
気持ち切り替えてこれからもがんばろう！とは
どうしても思えなかった。
現在地を見たときに、
「がんばらなくていいよ！」
って、自分にやっと言えた。
私は、天職だとまで思ってた仕事を
続けたくて、がんばってた。
もっとほんと、ガチなひとたちと一緒に
得意な分野をパトロールしたかった。
それも、本社勤務じゃないと難しいと
地方勤務の身では諦めた。
がんばればがんばるほど、
「続けられないことが続いていく」
そう感じるくらい、
毎月のようにいろいろ起こりすぎた。
私はこの話を
以前とある人にしたときに
「それは現実逃避だったのではないか？」
って、言われた。
嫌な仕事から逃げた、
って言われたら、まあ、そのとおりだ。
でも、私が逃避してたのは、
詐欺の調査をしたかったからと
偽造品の調査がイヤなことにフタしてたことだ。
仕事を辞めたことが現実逃避、じゃなくて、
仕事を続けたかったがゆえに
現実逃避してた、
みたいな状況だったと思ってるｗ
直視させられまくることが続いて、
イヤだって改めて思ったから、
やめられたと思ってる。
そして、偽造品の調査以上に、
私のポリシーでやりたくないと思った
とある調査を、引き受ける可能性を断った。
本当にやりたくなかったけど、
なんでそれだけはだめなの？って、
矛盾や罪悪感もあったから、
そこも向き合って、決められた。
これが、一人で何年もかけて、
心身をボロボロにしながら
現在地を見た人間の話です。
あなたにこんなに時間をかけてほしくないし、
ぶっ飛んだ事実を見ないと
現実を変えられないくらい
フタをしてたことに向き合わされるのも
えげつないくらいキツいってことを
痛感してるから、
ほんとそうなる前に気付いてほしいんですよマジで。
気付いたら、変えられるから。
そこからの未来を、選べるから。
燃え尽きるまでがんばる前に
あったらよかったなって内容を
これでもかって詰め込んだのが
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