ここのところライフプランや金融に関する気になる情報が、たて続けにあがってきていましたので、まずは箇条書きします

・年金納付が現行60歳から65歳までに延長
・iDeCo掛け金払い込み期間が70歳まで拡大
・金融資産やその資産から得る配当金等も社会保険料の対象へ
・遺族年金をもらえる人の範囲が縮小
・富士通やスズキ、ソフトバンクが新たな株式分割を予定
etc...

一番下の項目を除いては、あくまで検討事項の1つの案ということですが、私たちのこれからの生活に大きな影響を及ぼしそうな内容でちょっと怖いですね・・

特に3つ目の項目の社会保険料の計算対象に金融資産を入れるというのは、投資家やFIREを目指す人にとって寝耳に水の話だったのではないでしょうか?

預金から投資へと国民に勧めておきながら、この仕打ちは酷いですよね

その前に改善すべき事項は政府の中で多々あるのではないかと思うのですが、皆さんはどうでしょうか?

税理士事務所で勤務する身として、最初に行って欲しいのは、収支報告書を企業と同じように年に1回、本人の承認の元、公表するということでしょうか?

是非、ご検討ください

さて、現在の参考書は、あのベストセラー『金持ち父さん 貧乏父さん』以来の衝撃とまで書かれている、お金に関する実践的なアドバイスが満載の『JUST KEEP BUYING』(ダイヤモンド社)を読み進めていっています

データサイエンティストの能力が今、求められていると言われる中、どのような考察がされているのか、FPとして見解を広めていきたいと考えています

前回は、黄金のルールの8つ目、頭金は、まず現金で貯めることを検討するという点を持論を踏まえ書いていきました

9つ目の黄金ルールが書かれている第9章では「4%ルール」と「クロスオーバーポイント・ルール」という計算方法が解説されています

①4%ルール

老後資金の毎年の取り崩し率を4%と考えることで、必要なリタイア資産を算出できるというものです

この4%という率は、このルールの提案者であるベンゲンという人が多くのケースを分析し、導きだしたもののようです

これを踏まえると、式は下記の通りになります
リタイア資産=4%×(年間支出ー年間収入)

(例)

年間支出→240万、年間収入→年金120万とする

(240万ー120万)÷4%=3,000万

②クロスオーバーポイント・ルール

毎月の投資収益が毎月の支出を上回るポイントを超えるために必要な金額を算出するというものです

給与や年金による収入は無いという前提で考えます

参考書の内容を踏まえると式は下記の通りになります

クロスオーバー資産=月次支出÷月次投資収益率

(例)

月次支出→20万、年間投資収益率→3%とする

20万÷(3%÷12)=80万


どちらの計算方法でも同じ条件であるならば、必要資産の金額は一致するそうなのですが、ちょっと私はそれを計算で立証できませんでした

ただ、これらのルールが重要なのかというと、そこまでないようです

なぜなら著者は、FIREをお勧めしていないからだそうです

定年後も働いて給与収入があるに越したことはありません
金融資産や不動産収入による不労収入があるに越したことはありません

しかし、リタイア後までにお金より残しておくべき大切なものがあるというのです

それは、互いに理解し合える家族であったり、仲間であったり、健康であったり、もっと言うと生き甲斐です

どうすればリタイア後、お金に困らない生活をできるかを考える前に、リタイア後に「何がしたいのか」を考えておくことが重要だというこを頭に入れながら、種を撒いて、水をあげておかないといけないなと思います
ではでは、今日も一日頑張っていきましょう!