私の勤務先においても4月から、新入社員が入社してきて、人材育成担当の私は企画と実施に追われています

今年度は、例年に比べ新入社員を多めに採用したこともあり、若手職員を中心として、メンター(新人1人に対し、2人のメンター)を設定することとしました

これが意外と良い感じで回っていて、新入だけならず、若手職員の成長にも繋がりそうで、今のところは成功かなと感じています

メンターと新人は、毎朝、当日の仕事の内容等の打ち合わせを行います

毎週末に事前に作成しておいたスキルアップシートにできた業務について、チェックを付けてもらい、それを1つずつ潰していくということになります

さらに、参加した新人職員の評判が良かったのが「サークルオブライフ」と「ライフラインチャット」といったツールを使ったグループワークでした


ワーク後の気付きのシェアの場では、下記のような内容が聞かれました

「自分の人生を文字で書き出るということは初めてだったので、新鮮でした」

「自分のことを俯瞰する良い機会でした」

「誰にも人生には良い時と悪い時の波があるということを知ると、今の自分を自然と受け入れることができるように思いました」

「相手のことをより深く知ることができた気がします」

「こんなに自分のことを話すって気持ち良いんだと思いました」
etc...

この話し手と聴き手を分けて行うワークは、これからお客様と関わっていく受けでも、聴き手のスタイルや話すことと聴くことの割合等を身をもって学ぶことができます

私自身も学びの多いワークでした

さて、本題に戻ります
現在、NewsPicksから発行されている『スタートアップ的人生(キャリア)戦略』(著者がリード・ホフマン、ベン・カスノーカ)を読んでいきながら、私の考えたことを中心に書いていっています

この書籍は2012年に発刊された『スタートアップ!シリコンバレー流 成功する自己実現の秘訣』を本に、大幅アップデートを反映した改訂新版籍となっています

前回は、下記のようなタイトルでしたが、雇われの身であってもアントレプレナー=起業家意識というのは大事だと思います

昔みたいに、それぞれがバラバラの事業主という感覚とは異なる点に注意すべきです


今までのキャリアプランを立てる際の3本柱は情熱、使命、目的と言われていました

これらは、世の中が基本的に不変という前提で考えられた概念で、先の見えないVUCAの時代では、それだけでは通じなくなっていると言うのです

そこで重要性されてきているのが「自分の強み」であり「自身の持ち味」だと言うのです

また、誰もがあるゆる分野で力を発揮して、No.1になれる訳ではありません

まずは、ローカルかつ、小さな領域で構わないので、そこで他者と競争し、No.1を勝ち取ることが大切です

そして、その領域を少しずつ広げていきながら、自分の強みを強化し、新たな強みを得ることが出来れば、可能性はどんどん広がっていくことになります

参考書には、その強みが3つの歯車の噛み合わせによって決まると書かれています

それが、資産、大志、市場環境です

「資産」と聞いて思ったのは『LIFE SHIFT』の中でいう無形資産です


参考書を読み進めていくと「資産」は「ハードな資産」と「ソフトな資産」に分かれると書かれています

ハードな資産とは、いわゆる有形資産のことで、現金預金、有価証券、車両、不動産といった形があり、目に見ることができるものだと思います

一方、ソフトな資産とはお金では手に入れることができないものなのだと言います

例えば、知識や情報やスキル、人脈や培った信頼関係、評判や得意分野等の自分のブランドなんかがあたるとされています

こう見てみるとソフトな資産は『LIFE SHIFT』の無形資産の意味合いと、ほぼ同じと考えてよさそうです

先の見えないこれからの時代はとこのソフトな資産を組み合わせながら、差別化を図っていくことがポイントとなります

この考え方は、以前、私も似たようなことを書きました
「逆、山の字型」人材です


ただし、最初からこれを目指すと失敗します
最初はやはり、自分の強みを生かして、大きく突き抜けた専門性を築くのが良いです

その上で差別化を図るために、それに準ずる強みを強化し、専門と言える分野を1~2つ増やしていき、その3つを絡ませることができれば、誰もがそう簡単に真似することができない独自性を創造することができるのではないでしょうか?

さらに言えば、先の見えない時代において重要なのは「才能」ではなく「精神的、行動的習慣」だとも参考書には書かれています

集中力を高める、粘り強く取り組む、長期的で広い視野で物事を捉える、他者を理解し手を差しのべる、誠実を貫く、失敗を恐れず糧にする、くよくよ悩まず前向きに考える等、「心」を健全な状態でキープできてるということも大切なようです
ではでは、今日も一日頑張っていきましょう!