丁度、食のテーマに差し掛かるこのタイミングにNHKで「飽食」に関する番組が放送されていたのでビックリしました
飽食って、どういうこと?
飽食とは、食べ物に不足がないことを示し、飽きるほどにたくさん食べられるということを意味するそうです
日本は、かなり以前から飽食の傾向があり、それが、大量の廃棄を生じさせていると言われていました
では、どうしたら飽食から脱することができるのか?
そこには、まず、「食の価値の再定義」が必要となるのではないでしょうか?
これは、『フードテック革命』という書籍の冒頭の方で記載されていることです
従来の概念である効率性、おいしさ、利便性に加えて、その中で紹介されている食における12項目の新しい価値(求めるニーズ)は以下の通りです
①発見する喜び
②親しみ
③信頼
④参加
⑤快適性
⑥実験
⑦安心
⑧個性の表現
⑨コミュニティーの育み
⑩協力
⑪新しさ
⑫気遣う
改めて、食に対する価値観を再構築して、食べるということの大切さを共有することが必要だと考えます
保育園の頃には食育ということで、あれだけ力を入れているのに、成長していくにつれて、教育において重要性が薄れていく感覚が否めません
また、コロナ禍で大変な思いをしている飲食店も多いと思いますが、今後、再起をはかるためのヒントがこの中に含まれているようにも思います
果たして、「飽食」が再び「豊食」にリマスター、いや、新しい価値観のもとでリメイクされる時は到来するのでしょうか?
さて、昨年から引き続き、当テーマでは、中石和良さんの『サーキュラー・エコノミー』(ポプラ新書)を参考書に企業がやるべきSDGsの実践について考えていっています
前回は、人が生活する上で欠かせない「衣」の分野について、ファッション業界等のサーキュラーエコノミーへの取り組みについて少し触れました
実は、ファッション業界が、一番、自然を壊している存在だとは、驚きでした
中石さんの著書では、「食」を扱う企業の中でスターバックスやミツカングループの取り組みについて書かれています
まずは、食後に出てくるプラスチックの容器やストロー群
これを減らすだけでも、かなり改善に繋がりそうですよね
再利用できる容器に代えたり、ストローが無くても飲めるように工夫したり・・
昨年、スターバックスでは、紙カップとストロー不要のフタに変更しました
計画通りといったところのようです
カップと言えば、日清食品のカップヌードルの容器も2021年までに、植物由来のバイオマス・プラスチックに切り替わっていくようです
ミツカンでは、食材になる物を全て使いきるという取り組みを行っているそうです
今までは当たり前のように捨てていた、芯だったり、皮だったり
確かに味や食感は、ちょっとという部分かもしれませんが、実は、そういうところに栄養素が多く詰まっているものです
また、ミツカンの良いところは、それを地域の食文化と繋げて、何回も実験を繰り返し、臨んでいる点です
日本全国どこにでもあるコンビニ業界でもこの食品ロスの問題に対しては、削減にむけて取り組んでいっています
私が学生時代の時にバイトしていた時には、賞味期限や消費期限がきれても、すぐには食べられなくなるという訳ではないでしょうに、大量に廃棄していたのを覚えています
食に恵まれている日本の企業は、諸外国の企業と比べると遅れていると言われています
しかし、こういったことこそ、日本人が得意としている部分なのではないかと私は思います
是非、食に関するサーキュラーエコノミーに積極的に参加して、他国に発信できるぐらいになって欲しいものです
ではでは、今日も1日頑張っていきましょう!