ドラッカー編は9回目からは『実践するドラッカー・チーム編』の内容からテーマを取り上げ、自分の経験と私見を交えて書いていっています

前回は、働きがいの源泉には責任を持ってもらうという事が大事で、そのための条件について書きました

vol.475「働きがいの源泉~ドラッカー編⑭」

今回は、ドラッカーのいう働くことに関わる5つの次元について書いてみたいと思います

①生理的な側面
→人は機械ではなく、機械のように働きもしない

この点、今後、ITやAIをより、仕事に取り込んでいく中で、かなり重要な内容に思います

システムを構築するのは人間であり、それをどう活用していくかを決めるのも人間です

これが機械に合わせる仕事になっていくとするならば、そこに「働きがい」が生まれるとは到底、考えられません

その人の資質、強み、ワークスタイル、経験、そして感情、これら属人的な要素をどう仕事に取り入れていけるかを考える事が人を雇う側の責務だと考えます

これが出来ていない、経営者や上司が多い
「任せる」と「放任」は大きく異なります

②心理的な側面
→働くことは人格の延長である、それは自己実現の源である

特に日本人の場合は、仕事もプライベートも1つの線上にあると考えた方がしっくり来るという話は当ブログでも難解も取り上げてきました
(ワークアズライフ、ワークライフインテグレーション)

仕事とプライベート、それぞれにおいて得たものを活用していく事で相乗効果を生み、さらに質のある仕事、意味のあるプライベートへ繋がっていくという訳です

また、自己実現と言えば、マズローの欲求5段階説の最上位次元に設定されている欲求です

インターネットやSNS等の発展により第4階層の承認欲求が満たされやすい時代になった中で
次は自己実現欲求をどう満たしていくかが鍵になってくるでしょう

その先にあるのは、自分の人生の使命を得て、社会に貢献する姿です

③社会的側面
→組織社会では、働くことが人と社会を繋ぐ絆である

本来は、これが働くことの目的の1つであったはずです

しかし、いつしか、その目的は薄れ、定年後に孤独な人生を送る年配の方が増えてきています
人との絆(ネットワーク)は、人生の中での無形固定資産です

お金や不動産あとの、見える資産は確かに重要ですが、それ以上に重要なのは、この目に見えない無形固定資産であるという事を理解しておくべきです

昨今は、これらのネットワークがインターネット上で容易に実現されるようになってきました
ただし、その容易さゆえに、それが、真の繋がりとなっているのかは、わかりづらくもなっています

老いてもなお、社会の中で絆を築けるような働き方というものを目指していきたいものです

ちょっと長くなりますので、残りの④経済的側面、⑤政治的側面の2つは後編でまた、書きたいと思います

ではでは、今日も1日頑張っていきましょう!