健康上の理由で小学校は2年から学び、算数もあまり得意ではなかった。中学校1年のときに、寺崎という30代の男の先生が数学の担当になり、この教師がとてもだらしがなく授業には遅刻するし、無断で休んだりでまともに授業をしなかった。授業にきても生徒に自習ばかりさせて、本人は教壇で漫画本を読んでいたような記憶がある。とにかくダメな、今なら後ろから思いきって尻をけっとばしてやりたいほどの教師だった。だれも文句を言うものはいなかった。彼はとっくに地獄に落ちたに違いない。
それでも、遅れを取り戻すために毎朝10分程の自習をして、高校受験はなんとか合格点をとることができた。当然数学のない私大の文系を受験した。大学での数学の授業は学生運動にあけくれほとんど出なかった。当時の大学は教室で学ぶことに重きを置かなかったような気がする。学問より人生観を確立する、との風潮が濃かったように思う。
そんなこともあって数学という科目がすっかりおろそかにしたままだ。慶應義塾では数学を選択せずに地学の4単位で自然科学分野をクリアできたのでしめしめであった。しかし、数学を学ばずして学問をかじったことになるだろうか? 疑問を抱きつづけてきた。いっそ勉強しようということで小学算数から学ぶことにした。
上記参考書の内容はYouTubeで全部聞ける。インド式算数など楽しく、新たな発見のある授業を楽しんでいる。
学習は基礎の積み重ね──講師のチューリッヒ先生の教えをかみしめながら学びつづけよう。