ウィークエンド543 | 瀬比亜零

瀬比亜零

小説を読むのもよし、書くのもよし、両方できればさらによし。
週末&サラリーマン作家の気楽なブログです。

皆さん、いかがお過ごしですか。いつも、私のブログに寄って頂き、有り難うございます!

 

八月になり、暑さが厳しい時期となっております。熱中症や脱水症には、くれぐれも気を付けて頂き、夏は夏らしく楽しい思い出を作って下さいね!

 

さて今月は、少し涼しくなるような話を特集しようと思っています。本日は「霊界散歩道」をご紹介します。実体験を基に書いた短編集です。しかし、全てが怖い話ばかりではありません。怖いのは最終的には四話だけで、あとは内容によっては、爽やかさを感じるかもしれません。

 

ちなみに四話は、若き夫婦が古民家への憧れもあり、都会の喧騒から離れて田舎暮らしをするのですが、その古民家にまつわる悪霊の話です。

 

夜な夜な、騒がしい音がしたり、庭で遊ぶ子供の声が聞こえてきたりと……。その現象に耐えられなくなるのは、妻のほうが先で、夫に何とかしてほしいと頼み込み、夫のほうは仕方なく、元村長の家を訪ね、昔の話を教えてもらう。戦後に、財産をめぐる兄弟同士の争いがあり、父親が孫も含め惨殺した出来事を聞かされる。その後、夫婦は、古民家を売り払い、また都会へと逆戻りするのだが、妻に付いた悪霊まで、一緒に都会に連れてきてしまう。その後、妻は悲惨な交通事故で亡くなるが、元村長の話の中で、お祓いをしていなかったことに気付く。お祓いをしないまま、都会に来てしまったことへの後悔と、妻がいない寂しさを耐えて生きるストーリーです。

 

霊の出現も、それぞれ理由があり、何かを訴えているのかもしれません。「怖い」とばかり思わず、霊の真意を見極めていけば、怖さは半減するかもしれませんね!

 

霊界散歩道

瞳は、全てのものを捉えているのではない。見えているものは、ごく一部なのである。我々の瞳で見る世界ほど、あてにならないものはない。見えないのではなく、そこに意識を向けないのである。その意識しない世界にこそ真実が隠されている。誰にでも意識すれば、霊界への入り口が見えてくる。四話短編集。

 

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どうぞ、よろしくお願い致します。