ウィークエンド544 | 瀬比亜零

瀬比亜零

小説を読むのもよし、書くのもよし、両方できればさらによし。
週末&サラリーマン作家の気楽なブログです。

皆さん、いかがお過ごしですか。いつも、私のブログに寄って頂き、有り難うございます!

 

熱い日が続いております。どうぞ、熱中症や脱水症にはくれぐれもお気をつけ下さいね!

 

さて今月は、少し涼しくなるような話を特集しています。本日は「呪縛7・8」をご紹介します。この作品は、帯刀古禄との合作です。本当は、シリーズ化を目論んでいたのですが、我々の小説があまりにも怖いということで、第二弾は恐怖レベルを下げて「呪縛7・2」としたのです。これはその第一弾ですが、書き上がって出版した時は「古禄よ、シリーズ化を目指して、最終的には『呪縛・計測不能』なんて物を出しても面白いかもしれんな!」と、私が言えば、「それはいいですね。是非やりましょう!」と、古禄も応えてくれたのですが、高い評価は頂いていますが、評判はあまり良くなく、第二弾は軽めの話にして、とうとう終わらせてしまいました。

 

しかし、二人の間では、この作品は、息の合ったものとなっており、古禄は刀にまつわること。私は鎧にまつわること。これは二人が打ち合わせをして書いたものではなく、出来上がったものを互いに見せ合った時、思いが通じ合っていたのだなと、気付かされました。間違いなく、寝苦しい夏の夜を涼しく、いや寒くなるほどの作品に仕上がっていますので、一読してもらえればと思います。

 

呪縛7・8

帯刀古禄「生き胴様し」
刀剣研磨師の「僕」は謎めいた依頼人からの手紙で、先代が研ぎ上げることなく残していった刀の存在を知る。その遺志を引き継ぐように研ぎを始めた「僕」だったが、やがて奇妙な悪夢に悩まされるようになり、心身を消耗させていく。そして依頼人の一族と刀に秘められた暗い歴史が徐々に明らかになっていくが、「僕」はもはや後戻りのできないほどにそれらに魅入られてしまっていた――。
その刀が研ぎ上がった時、「僕」はいったい何を目にするのか……?

瀬比亜零「鎧武者」
名家の鎧に乗り移った悪霊。その鎧は人から人へと受け継がれ、数百年の後、工務店経営者の甲斐田のもとへとやってくる。鎧のせいで娘の佳代子に異変が起こる。悪霊に取り憑かれたと騒ぎ立てる甲斐田と妻の優子。そこで霊媒師の力を借りて、その悪霊を追い払う。しかし、悪霊の持つ力が恐るべきもので、霊媒師の一人が失明をする。悪霊を追い払うことはできたものの、甲斐田達の生活に平穏な日々が訪れたのだろうか? それとも……。

 

Amazon.co.jp: 瀬比亜零: Kindleストア

 

どうぞ、よろしくお願い致します。