【リリス】 葬り去られた女性性 ~神話のリリス~ | 月森あこの星とタロットと不思議な世界

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● 【リリス】 葬り去られた女性性 ~神話のリリス~

 

こんにちは、月森あこですハート



【リリス】 葬り去られた女性性 ~リリスとは~

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本日はリリスの続きで、
神話についてです。


リリスの神話とはどんなものなのか。



リリス( Lilith )John Maler Collier 作  1892年 



旧約聖書では、神によってアダムが

土くれから生まれ、

その次にイヴがアダムの肋骨から

生まれたとされていますが、

実はアダムが土くれから誕生したときに、

同時にもうひとつの性が生まれていました。



イヴの前に女がいた。



それがリリスです。



二人は激しく惹かれ合いましたが、

性行為時の正常位で



「おまえが上になるのはおかしい」



とリリスが支配を拒み、

エデンの園を自ら去り、

最果ての紅海沿岸に住みつきます。



そこで多くの 悪魔 たちと

自由奔放に関係を持ち、

無数の子ども 「リリン」 を産み続けます。


アダムは、寂しい、なんとしても連れ戻して欲しい

と神に頼みます。



そこで3人の天使たち

セノイ、サンセノイ、セマンゲロフが、

遣われることになります。




天使たちは


「戻らないと毎日100人のリリンを殺す」


とリリスを脅しましたが、



「ならば私はアダムとイブの子どもを

永遠に餌食にする。

それを守れるのはおまえら3人の天使だけだ。

こんなところで殺している場合ではないぞ」



と天使たちを慌てて帰らせます。




(あくまでも対等よ!)




神々もアダムのところに帰れと、

リリスを説得をしますが、応じなかったため、

罪として下半身をヘビにされてしまいました。



毎日リリィを大量に生み続けますが、

一瞬でも眠ると天使がリリィを100人殺すので、

その運命に悲観して、海に身を投げて

自殺してしまいました。




かつての天使たちがその運命を哀れに思い、

リリスを蘇生させ、

今後生まれる子供たちの運命を

左右できるという新たな力を与えました。



その一方で、天使たちの方も人間が

彼女の気まぐれに苦しむことのないよう、

自分たち3人の名前を書いた護符を授け、

それを持っている間はリリスの支配から

逃れることができるようにしました。




旧約聖書で、アダムとイヴが禁断の

果実を食べるシーンがありますが、

この2人をそそのかした蛇こそがリリスの化身です。
  
 


ノートルダム大聖堂にある彫刻  
アダムトイヴが禁断の果実を食べるようそそのかすリリス




リリスは、外伝にあたる書物でその存在を

伝えられてきたそうです。



聖書からも葬り去られた女、リリス



「自分の思い通りにならない!」

「自分に従わせたい!」

「全くあの女め!いう事聞け!」



アダムの心の叫びが聞こえるようです(笑)




怒りと性衝動と重なり、神々をも動かす

アダムの執着に繋がっていったのでしょうか。





でもね。



リリスは誰よりも傷ついている。


無かったことにしたくない。



女として生まれた事の傷、

そのものに向き合う事。








一般に言われているリリスの悪女のイメージから

なんだか変わってきませんか。




私はこの神話のリリスに思いを馳せると、



心が引きちぎられるような痛みと同時に

なんとも言えないエネルギーが

腹の奥深くから湧いてくるような

感覚を覚えました。





また、後にアダムの肋骨から

従順な妻 「イヴ(エバ)」 が誕生するという

対比も面白いですね。



次回は、月(イヴ)とリリスの対比について

書いていきたいと思います。



従順な妻と、奔放な愛人???

 

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平気なフリしなくてもイイ。バレバレだから。

 

 

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