バングラデシュ、ネパールの旅から 帰って来ました。 | 加藤登紀子オフィシャルブログ「Tokiko Kiss」Powered by Ameba
2011-01-22 02:56:01

バングラデシュ、ネパールの旅から 帰って来ました。

テーマ:Tokiko NOW
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とにかく人の多いバングラデシュ!
街にはリキ車、オート三輪(CNG天然ガス)のタクシー、荷車、自転車、そしてどこからわき出して来るのかと思う程の人が行き交い、混乱し渋滞している!
何一つルールのなくぶつかり合うこのカオス状態にはさすがの私も降参だ。それにしてもみんなエネルギッシュだ。
着いた1月11日頃からは思いがけないほど寒い日が続いていたが、ほとんど夏服のように   思える服装でバングラの人たちは駆け回っている。それでも急に冷え込む夕方、大通りの歩道にむしろにくるまって寝る準備をしているストリートファミリーの姿は胸に焼きついた。
ここでは、路上生活者は日本でのホームレスとは違う。ちゃんと家族を育て毎日を営んでいる人たちだ。
物を売り歩く子供たちが混雑した車の間を走り回る元気な姿にも何か堂々とした雰囲気がある。
このバングラでは、日本のJICAの支援で整備されたゴミ捨て場や、オーガニック農業の研修施設、子供たちにキャンパスの植林をすすめる環境教育プロジェクト、そして井戸水がヒ素に汚染された地域での深井戸を掘るプロジェクトや水を浄化するシステムを見に行った。
一つの井戸のポンプを50軒くらいが使っており、その水源の掃除や管理を集落の人たちで守っている熱血主婦たちや子供たちが集まってくれた。
冒頭の写真もこの時の子供たち。

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さてバングラデシュのダッカからカトマンズへ飛んだのは1月15日。
ネパールも、バングラに劣らず人の多い国、だけどちょっとはルールがあるのか、街としての落ち着きがある。この国は遠い昔から一度も他国に征服されたことのない国。中国とインドを繋ぐ交通の要路。商売の上手なナバル族が作った立派な佇まいの建物は風格がある。そして何より美しかったのは田園風景と山。
16日に早速車でカトマンズを出て南側のインドとの国境に近いタライ平野にあるチトワン国立公園に出かけた。

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ここでは、象に乗って動物を見に行くサファリがあり、幸いその日は一角サイの大物をじっくりと象の上から激写することが出来た。

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近郊の農村風景がとにかく美しく、家族が集まる楽しそうな姿がうれしかった。
農民にも、土地を所有している農家と大地主に使われてる農奴的な農民と暮らしぶりは大きく変わるらしいが、ちょっと見にはわからない。何から何まで絵になる人々の暮らしぶりはそのまま昔話の舞台のようだった。

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次の日、チトクシからポカラへ再び車で4時間の旅。
霧のたちこめていた空がポカラに入ると急に晴れ上がり、夢のように美しいマチュプチャル山が青空に浮かびあがった!!

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ほんとに運が良かったね!
ネパールでは、コイ科の地魚アサラの養殖に挑戦している人を訪ねてゴダワリという中山間地も歩いた。
日本からここにきて頑張っている村田さんの愛情込めた仕事ぶりに胸をうたれた。

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日本の支援は何よりも人の力が大きい。
お金の額だって少なくはないだろうと思うけど、結局人々の暮らしの中にまでしみ込み、後に残せる援助は人にしか出来ない。

水不足や電力不足など困ったことはいっぱいありそうだけど、街にはバイクがあふれ(排気ガスもすごいけど)元気いっぱいの笑顔にいっぱい出逢える「活きのイイ国」。
ここに住む日本の人たちもみな熱血の人たちで、最後の夜には100人近い人が集まり胸いっぱいのライブが出来た。笛と胡弓に似たサーランギ、タブラなどの打楽器の演奏者とのセッションがとにかく素晴らしかった。
各地で迎えて下さった皆さんに心からお礼を言いたいです。
よい旅をありがとう!!