耳寄り情報をおしゃれパン屋さん で入手、その足で現地を訪問 したのは昨年の夏の出来事。
それ以来(外観上は)全く変化がなかったのですっかり忘れていたのですが…
ついに本格的に動き始めたようです(;・`ω・´)
行田の観光案内サイトとして有名な大好き行田 を手がける鉄剣せんべい さん。
ブロ友さんであり、行田の情報でいつもお世話になっているのですが、奥貫蔵が改装中 との情報を得ましたのでさっそく見に行って来ました。
そう。こちら、新町(あらまち)通り 商店街の外れに残る貴重な足袋蔵…
奥貫蔵(おくぬきぐら) でございます(・ω・)/
ございます!
とか言いながら、足場と幕で囲まれていて蔵がサッパリ見えませんな (-ω-`)≡(´-ω-)
というわけで以前のお姿はこちら か、こちら の記事中にてご覧下さい。
毎年5月に開催されるイベントぎょうだ蔵めぐりまちあるき ではバスターミナル になったり、蔵の内部公開もありました。
薄暗い中、2階に上がったところ床が隙間の開いた薄い板張りでヒヤヒヤした思い出があります。
それが今回の改装でどのように生まれ変わるのか、非常に楽しみです (^ω^ )♪
あ!何に変わるのかと言いますと、どうやらシャレオツな蕎麦屋さんらしいです。
昨年夏に聞いた情報なので不確定ではありますが、その時点のお話では…
・個人による新規オープンで、趣のある古い建物(蔵)を探していたということ
・昼間は通常のそば屋としての営業
・夜間はお酒も飲める日本料理店として利用できるオシャレ空間に
分かりやすく例えるなら、市役所前にあるうどん大地 の蕎麦屋版といった感じでしょうか。
あちらも若い店主さんが頑張っていて、オープン直後から女性客にも大人気のお店です。
ここ数年で次々とお洒落なお店が開店している行田市中心部。
古い建物の有効活用と地域の活性化がリンクして良い方向に向かうことを願っております。
あ、そうそう。
奥貫蔵の奥にあった謎の古い建物は昨年暮れから解体が始まっていますよ ヾ(・ω・`)
実はほうらい足袋 で有名なほうらい株式会社の跡でずっと閉鎖されたままになっていました。
そもそも奥貫蔵はこちらの会社が大正~昭和初期に建てたものだそうです。
*裏側からの光景
事務所の建物は既に解体されてしまいましたが、敷地内にある大型倉庫(蔵)はまだ健在。
このまま何かの施設として生かすのか、いずれこちらも解体されるのか。
今のところ全く不明ですが、ギャラリーやコンサートホール、はたまた手習い教室などに活用出来れば嬉しいな。
古い建物は維持管理も大変だとは思いますが、一度壊すと二度と同じものは作れませんからね。
それっぽいレトロ調のものを建てたとしてもそれは所詮ニセモノ。本物の持つ歴史までは再現できません。
今すぐ再活用するのは難しいとしても、後世のためにも何とか残しておいて欲しいものです。
あ!ひょっとしてコチラの敷地も…
足袋蔵手打ちそば 奥貫蔵* の一部として再利用されるのかも知れませんな!
*勝手に命名w
そうするとcafe閑居(かんきょ) と、忠次郎蔵 が合体したような一大お洒落スポットが出現!
行田市民の憩いの場となることはもちろん、都内のオシャレさんたちやTV・雑誌取材が押しかけてくる可能性もありますね。
なにそれメッチャ楽しみやん ( ´艸`) などと妄想を広げるのも楽しいひとときです (笑
そんなワクワク感を抱きつつ、今はもう解体された古い建物の追悼画像で締めくくろうと思います。
右手に見えるのが奥貫蔵。詳しくは上のパネルを御一読ください。
その間には新たにフェンスが作られて行き来出来ないようになっていたのですが、この時はすでに取り払われ解体用の重機が運び込まれていました。
オッチャンたちに詳しい事を聞こうとあたりを見渡したのですが誰もおらず… (-ω-`)
まあ、この日は12月29日なので当然っちゃ当然か。すでにお正月休みに入っている模様です。
というわけで、敷地外から撮影だけさせて頂きました (-人-)ナムナム
くましん行田支店 のすぐお隣。
ずっと以前から気になっていたコチラの建物はどうやら事務所棟のようです。
建物内部、奥の方には商品(足袋)を保管しておくような棚がずらりと並んでいました。
また、2階の窓際に立っていたマネキンにΣ(゚Д゚;)ビクッ!! とされた方も多いのではないかと思います。
全てガラス戸が取り外された室内には大型の古い金庫がポツンと残されていました。
そのお隣は…何だろう。不思議な形の建物です。
三角屋根とノコギリ屋根の一部のような変わった建物が併設されています。
一部、ノコギリ屋根 の工場のようでもありますが、それほど大規模ではありません。
建物自体は昭和の中ごろの建設といった感じでしょうか。
奥貫蔵とは時代が合いませんが、古い蔵を大切に利用しながら会社を大きくしていった経営者の意気込みを感じるではありませんか。
ワタクシが行田市に興味を持って通うようになったのは2009年ごろ。
その頃から奥貫蔵はすでにこのような感じでした。
普段から扉が閉ざされていて駐車場の入り口は草が生え放題になっていました。
しかしアクセスも良く、すぐ近くまで行って見学できる大好きな足袋蔵のひとつでした。
その当時から市内の写真は撮りまくっていたのですが、足袋蔵以外の建物も撮っておけば良かったと今さらながらに後悔しています。
近年になってからも老朽化や地震被害により取り壊された足袋蔵や古い建物を見かけましたので。
こちら、ほうらい(株)の建物も少ないながら撮影しておりました。
以下、2010(平成22)年5月4日の撮影です。上記の解体中の画像と比べてご覧ください。
特徴的な煙突(暖房用?)や敷地の奥にある住居(?)のような建物など独特の雰囲気のある建物群でした。
出来れば現役で活気あふれる頃の姿も見てみたかったですね。
行田市民の皆さまの手元に当時の貴重な写真が眠っていないか、一度見直す機会かも知れません。
古いものを壊して新しいものを築くのは世の定め。
特に歴史的な価値が認められないものはどんどん壊されていく運命にあります。
そこで…もし宝くじで100億万円当たったら、ほうらいの土地建物は全てワタクシが買い上げて近代行田史を後世に伝える施設として再活用、足袋とくらしの博物館 とは違った目線… そう、行田市内にかつてあった(今も残る)足袋蔵から昭和遺産までの建築物を網羅する資料館・博物館にしたいと思います。そしてすぐお隣では手打ち蕎麦も食べられる新たな観光スポットとして運営。軌道に乗ったところで行田市かNPO法人に寄贈…という妄想を広げてみました (笑
すでに解体されその願いもかないませんが、建物にはねぎらいの言葉をかけたいです。
今まで長い間お疲れ様でした (-人-)
… と、ここまで盛り上げておいて、実はただの屋根修理と宅地化だったりして。
だとすると今後イモチャンは行田に出入り禁止になりそうですな (笑
もし全く違っていたとしても「イモチャンめ、たばかりおってw」と生温かい目で見て下さい
というか、市民の皆さまの追加情報プリーズでございます (´∇`)♪
【P.S.】 市報ぎょうだ2月号(№812) によると…
起業家への支援という目的で、空き店舗の賃借料や改修費用を助成する制度があるようです。
これを利用して営業を開始した例として足袋蔵パン工房rye ライ や、カフェ&ギャラリー はーふむーん 、そしてうどん大地 が紹介されていました。
この制度が始まった平成19年度からの累計では52店舗が出店、現在でも48店舗が現在も営業中だそうです。
いろんなメリット、デメリットがあると思いますが今後も若い方たちの起業の手助けになれば幸いですね。
そして従来の商店も刺激を受けて元気になれば嬉しいなぁと思いました。
【 奥貫蔵 改修前 >> 改修中 >> 改修後(開店直前)】