嘘吐き世界は未来すら | 雑踏水族館 -Crowd Aquarium-

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人は皆平等

分け隔てなく扱われ、同じくらいの愛を与えられる


驚くほどの綺麗事だ

人間にそんな事が出来ると思っているのか


全ての人間はそれぞれの考えを持つ

こんな綺麗事、ただの偽善に過ぎない


だって、そうだろう

違うと言うなら、今の俺達は何でここにいるんだ


何故俺はこんな鎖をかけられている

何故俺は足枷をかけられている

何故格子の中に閉じ込められている


それは、平等なんかじゃないからだろ

見た目は同じでも、奴等と俺は何もかも違う

虐げられた今までの記憶

忘れることは無いだろう


人は生まれた時に無限の可能性を抱いている

それも嘘だ

俺は生まれついた時からこの生活だった

もしかしたら俺は、人ですらないという事なのかもな


生まれた時代が違ったら、こんな思いはしなかったのだろうか


そんな事を言っても仕方ない

首を振り、考えを消し去る


まるで闇の中だ

足掻いても足掻いても抜け出せない

反抗することに何の意味も無い

さらに苦しい生活を強いられるだけだ


このまま大人になっても何も変わらない

遂に生まれた意味すら分からなくなってくる

誰かの罵声を浴びせられるために生まれたわけじゃない

それでも、そうして生きていくしかない


生を全うする事

それが、産まれた意味かもしれないじゃんか


でも、思うんだ

俺が生まれた世界は、酷い世界だった


だから、未来は、もっと平等な世界になっているといい

それが、俺の願いなんだ