ねえ、毎日がつまらないと思ってる？
それとも当たり前の日々だと思ってる？
寝て起きれば明日が来て、夜が来たら朝が来ると思ってる？
この一分一秒を何となく過ごしてる？
もし未来の自分が今の自分を振り返った時、今の生き方を後悔しないって言える？
僕は言えない
誰もが知っている事実、人は生きている限り何時死んでもおかしくない
もしかしたら一週間後、死ぬかもしれない
もしかしたら明日、死ぬかもしれない
もしかしたら一分後、死ぬかもしれない
一分後死ぬなんて有り得ない、って何でそんなこと言えるの？
その目で見たの？
そう考えると怖いよね
人は普段、死なんて意識しない
もし意識するとしたら、都市伝説の終末論、事件、そして全国規模の災害を目に、耳にしたときぐらいじゃないかな
だって考えたくないもんね
当たり前の日々が突如として無になるなんて
苦しい死に方なんてしたくない
人は辛いこと、苦しいことからつい逃げてしまう
そうでない人もいるかもしれないけどさ
でもきっと、ほとんどの人はそうじゃないかな
僕だって辛いこと苦しいことは大嫌いだよ
この眼が捉えた一週間後の出来事
きっと人は嘆き悲しむだろう
そして、苦しい思いをして死んでいくんだろう
今は皆、楽しそうに暮らしている
もうすぐそれが亡くなることも知らずに
出来れば、起こらないで欲しいな
誰もが悲しむことなんて
でも、きっと起きてしまうんだろうな
もしかしたら、僕も死んでしまうかもね
いや、僕らも、かな
鳴き声や悶える声は届かない
僕が捉えることが出来るのは景色だけ
多分声まで聞こえてしまったら、僕はその重さに潰されてしまうだろう
景色ですら壊れてしまいそうになるのに
もし誰かにこの事を伝えて誰が信じるだろうか
でも伝えるとしたら君に…いや、止めておこう
君は知らないほうがいい
だって思い出してしまうから
まあ、そんなことはいいんだ
死んだ後に悔いる自分の人生なんて嫌じゃないか
生きているうちの悔いの方が何倍もいいじゃないか
だってやり直せるから
死んでしまったら何も出来ないんだ
生き方に正解も不正解もない
自分が正解だと思う方に進めばいいじゃないか
結局最後に正解か不正解かを決めるのは自分なんだから
そうだな、僕がもし一週間後死なずに生きていられたら
そして、君も死ぬことなく生きて、自分を責めるのであれば
僕は君を抱きしめ、ただ一言〝大丈夫、大丈夫だから〟と言おう
僕が本当の最期に、後悔しないために