【SR】15次公判:特殊暴力の被害者「処罰は望まない」「スンリが関係しているとは知らなかった」 | SR記事訳

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備忘録目的

スンリ暴行教唆容疑の被害者「酒の席でのハプニングと思っていたのに…」[MK現場]

入力2021.04.16 18:53 

修正2021.04.16 19:04

 

スンリ15次軍事裁判で対面

「スンリが関連していると知らなかった」、「処罰は願わない」

スンリ 写真|スタートゥデイDB

 

【龍仁(京畿道)=毎日経済スタートゥデイパク・セヨン記者】

 

グループBIGBANG元メンバーのスンリ(本名イ・スンヒョン、31)の特殊暴行教唆容疑の被害者二人が、法廷でスンリと対面した。組織暴力団員が動員された暴行教唆容疑の直接の被害者である二人だが、一人は「スンリが関与する事件であることを警察の取調べを通じて知った」と述べもう一人は「スンリの処罰を望まない」という立場を明らかにした。

 

16日、京畿道龍仁市の地上作戦司令部、通常軍事裁判所でスンリの売春斡旋、特経法違反、特殊暴行教唆などの容疑に関連する15次公判が行われた。この日の公判では、特殊暴行教唆容疑の被害者二名が証人として出廷し、事件当時の状況について記憶をたどり、判事、検事および弁護士の尋問を受けた。

 

スンリは2015年12月30日、ソウル江南のとある屋台で知人らと酒を飲んでいたところ、いきなり部屋のドアを開けた客らと喧嘩になり、ユ・インソクらなどがいるグループチャットルームに状況を知らせ、ユ・インソクの知人である暴力団員を呼び、彼らに脅威的な行為をしたという容疑をかけられている。

 

これに対してスンリ側は、酒の席で起こったトラブルを事実とは認めながらも、現場に登場した組織員を全く知らないとして、容疑を否認している立場である。スンリ側は、現場で見知らぬ人から無礼な目にあい、その場にいる理由がないと判断し知人に連絡し、ボディーガードを呼んでその場から抜けだしただけで、暴力団員とはまったく関係がないと主張している。

 

この日の午前、公判に出廷した被害者A氏は、屋台店内でスンリとトラブルが生じたことについて、「一緒に行った知人を探そうとして、スンリがいた部屋の扉をあけた。スンリが不機嫌そうな顔をしたので『なぜにらむのか』とし、年下[スンリ]の態度が良くないことを注意しようとした。最初に文句をつけたのは私であることは事実だ」と認めた。

 

彼は「当時、スンリが帽子をかぶっていて、最初[スンリとは]わからなかった。ずっとうつむいていたので、『それはだめだ』『お前ちょっと殴られるか』と言ったら[スンリが]頭をあげて、その時にようやくスンリだと知った」とし「スンリと同種業界なので[自己]紹介をし、そのあとに申し訳ないと謝罪し、握手、抱擁もして、和解した」と当時の状況を説明した。

 

A氏によると、その後、別の被害者であるB氏が、スンリらがいた部屋に少し入って出てきて、B氏がスンリらの態度を不快に思い、本人[A氏]はB氏を止めたという。数分後、屋台の外でユ・インソクと話をしたA氏は、和解を通じて事態は終わったと思っていたが、その間にB氏は暴力団員らと路地に消え、自分も知人と電話していた途中に暴力団員に連れられて路地に行ったと説明した。

 

結果的に二人をそれぞれ連れて行ったのは暴力団員らだったが、A氏は昨年2月の警察の取調べを受けているときに初めて[自分を連れて行った人物らが]本当に暴力団員であることを知ったと明らかにした。A氏は「事件当日は、[彼らは](スンリが)知っている後輩や友人だと思っていた。翌日、CCTVを確認しているときに、スンリの部屋に登場した他の男性らを見て暴力団員かと思ったりしたが、彼らが本当に暴力団員であるということは、警察が話してくれたので知ることになった」と話した。

 

スンリ側の弁護人が「男性が証人[A氏]を呼び出したとき、周りにスンリはいたか」と尋ねると、A氏は、「[スンリを]見た覚えはない。[自分が]誰かに呼ばれたということだけを考えていた」と述べた。

 

警察の取調べ当時「スンリが暴力団員を呼んだ」という趣旨の供述をしたことについては、「スンリ、私、B氏でトラブルが起こったので、そうじゃないかと推測し、事件のあと会社の方から“スンリのことを知っている友人”として聞いた。そのままわかりやすいように“スンリ一行”と言ったようだ」と話した。また調書に、暴力団員が登場した当時の様子が自分の言葉で詳細に記述されたことについて、「その内容はCCTVを見ながら、警察が数人の人物を暴力団員だと指摘し、『であれば、こういう状況だった』という程度に推測して話したものだ」と述べた。

 

ただしA氏は、当時の状況について「暴行を受けたり、脅威を感じたりはしていない」とし「スンリの処罰を望まない」と述べた。検察側が、暴行申告をしなかった理由を尋ねると、「実際に暴行されたわけでもなく、この業界に身を置くものとして、事が大きくなることを望んでいなかったからだ」と語った。また弁護人が「このような状況で、芸能人があえて暴力団員を呼んで事を荒立てれば、かえって損ではないか」尋ねると、「そう思う」と答えた。

 

スンリ 写真|スタートゥデイDB

 

注目すべきは、A氏は、事件後も仕事でスンリと一緒に働いたことがあるという間柄で、「その当時、私が申し訳ないことをしたと謝罪した」と述べた。A氏は「当時、事件が誤って伝わって個人的に被害があったのは事実だが、スンリに起因するものではなかった」とし「スンリの処罰を望まず、捜査機関にもそのように話した」と述べた。

 

一方、午後の公判に証人として出廷したB氏は、比較的、特殊暴行行為に脅威を感じたと述べた。B氏は「当時働いていたモデルエージェンシーの忘年会のために屋台に行き、(スンリがいた)部屋に何気なく入って出てきたが、[部屋の]中にいた人たちの態度に気分を害した状態で現場にとどまった。屋台の内外に人がたくさんいたし、同じ業界人かどうかもわからない人も多かった。外で誰かと話していたら自然に路地に連れて行かれ、そこで6〜7人の男性に取り囲まれた」と当時の状況を説明した。

 

B氏は、「彼らが私を引っ張って連れていったのではなく、路地に押されて入った状況だった。逃げようとしたが、それを妨害するような圧迫的な雰囲気だった。私は、なぜそこに押し込まれたのかもわからない状態で、『お前なんなんだ』などと追及された。揉み合いや言い争いはなかったが、話し方や行為などがまるで暴力団員のようだった」と述べた。

 

ただしB氏は、昨年2月に警察の取調べを受けるまで、事件とスンリの関係はまったく知らなかったという。B氏は、「部屋の中に誰がいたのか知らなかった。当時、彼らが『[部屋の]中にいる人が誰か知っているのか』と言うので、どれほど重要な人なんだろうかと気にはなった」と言いながらも、「酒の席でのトラブル程度に考えていたので、5年間忘れて生活していた」と述べた。

 

今回のスンリの特殊暴行教唆容疑は、被害者A、B氏の訴えから始まったものではないが、実際に存在した“事件”であり、その事件の中心にもスンリが存在したのは事実として確認された部分である。被害者とトラブルがあった当事者はスンリではあったが、実際の“教唆”主体であったかどうかについての判断は、現在不明である。これを受け、裁判部はスンリがいた現場に同席していたチェ・ジョンフンとクォン氏、スンリから連絡を受けて現場に現れたことが知られているカン某氏などを証人として召喚し、尋問を継続する予定である。

 

スンリは2019年2月に浮上した江南のクラブ”バーニングサン”事態の中心人物とされ、17回におよぶ警察の取調べが終わった昨年初めに在宅起訴された。スンリの嫌疑は売春斡旋、買春、性暴行犯罪の処罰などに関する特例法違反、常習賭博、外国為替取引法違反、食品衛生法違反、業務上横領、特定経済犯罪加重処罰などに関する法律違反(横領)、特殊暴行教唆容疑の9つだ。

 

2020.04.16 スタートゥデイ

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