こんばんは(・∀・)
11月17日(日)の養成コースについて書きたいと思います。
まず始めに加藤先生の経験談から、午前中は身体が硬いというお話しがありました。
ヨガの例では、朝の実施で身体を壊すことが多い・怪我に繋がることも多いとのお話しでした。
と言うのも加藤先生は朝の時間を利用しヨガを行っていたところ、急用が出来たためポーズの順序を飛び越えて実施してしまったために身体に違和感が残ってしまい症状が治まるまで時間が掛かったという経験談から始まったのです。
スポーツ選手のお話を参考にして朝起きて身体が目覚めきっていない午前中は、立位での重心の掛かり方や感覚のチェックをするくらいで丁度良いと言った内容でした。
加藤先生とN先生のお話しから本日の授業内容は基本操法になりました。
まずは加藤先生を被験者に、養成コースO君→私→N先生の順で膝裏触診です。
力の方向など加藤先生よりアドバイスを頂きながら触診をしていきます。
~「こだわる」ことについて~
操体法が好きだ~!・スゴイ!など、始めのうちは純粋な気持ちで受け入れていくが操法を知れば知るほど「こだわる」気持ちも芽生えてくる。
「こだわる」という言葉には「他と比較する」・「立ち止まる」・「操体法はこうだ!(考え方の固定)」という見方も出てくる。
「こだわって、こだわりを捨てる」という風に考えの殻を破って次々に新しい考えに繋げていくことも大切というようなお話もありました。
こだわらない・固執しない「操体を踏み台にして~」という今先生のお言葉や、「比べなくて良い・この技が素晴らしいなどという言葉を使うのは心苦しい」という加藤先生の柔術の先生のお言葉を交えながらお話を聞かせてくださいました。
加藤先生よりアドバイスを頂いた後は、養成コースのメンバーで被験者役を交代しながら膝裏の触診を行っていきました。
私が操者側でO君とN先生に膝裏触診を行った際に二人とも痛みからの逃げの動きが大きく出ていたので、O君の場合は「痛がっているから一旦止めた方が良いのかな?」と思い「一旦止める?」ということを聞いてみたところ「そのまま続けて大丈夫」ということを聞いたので痛みが薄れるまでコリを押さえ続けました。
N先生の場合は、O君がコリの痛みが落ち着くまで触診を続けて良いと言っていたので同じようにコリを押さえ続けていたら「責め続けますね~」という言葉が!!!
触診の止め時のタイミングもそれぞれですね~(^▽^;)
奥が深いです。
次に操者:N先生&被験者O君で基本操法を行いました。
・頭側からの確認
・足首の硬さチェック
・膝裏触診
・膝倒し
・バンザイ検査(片方づつ)
・足関節の操法
などなど一連の流れの後は深呼吸や合掌検査・前ならえ検査なども行い、前ならえ検査では左手が上げづらいとのことで左手を上げた所からの操法も行っていました。
もう一つ、前ならえ検査で首元が気になるという反応もあったので肩甲骨と床の間に手を入れて挟み込んでもらうという方法も行いました。
左側からのアプローチで首元の違和感が少し残っているとの事で、次は右側からのアプローチで様子を見ます。
右肩甲骨と床の間に手を入れた動き・手を抜き取った後の動きを見ていきました。
最終的に両方とも違う良さがあるとO君は話していました。
~途中の出来事~
O君は右側からのアプローチで気持ちよさを思う存分に味わい過ぎてしまった結果、検査を行うと逆に身体が硬くなってしまっていたという現象が起こりました。
どうやらピークを過ぎてしまった状態のようです。
時間と共に変化していくので、6割程度に留めた方が「程良い」と加藤先生はおっしゃっていました。
*ピークを過ぎてしまう→戻すのが大変→無理に施術せず身体を休めた方が良い(又は圧を低めて行う)→操者側:止め時を見て取って伝えることは大事!
*感覚に頼り過ぎるのも良くない(限界が来る):「連動が出る人→連動が先走る」まずは「感覚を味わう」
身体が硬くなってしまった(検査状況)O君は…
・検査で直す→半紙(ティッシュなど)一枚挟んだタッチの膝倒し→大腿部自発動・バンザイ検査も腕が上がるようになる
・手首からの操法→バンザイ検査・膝倒し検査OK!
その後は実技を交えながら、センサーモード・拮抗・つり合いなど色々なお話をしてくださいました。
私が体験した操法は膝倒しからのセンサーモードです。
「拮抗した所からストンと力を抜いて、また力を入れる。力で制するのではない。」
といった内容を体験しました。まさに、字のごとくでした!
体験後は、可動域の広がり・違和感の緩和が認められました(^_^)v
*「センサーモード」相手の反射を切る。様子をうかがわせる。「受け入れてもらう(今先生の言葉)。」
「色々考えると面白い」と加藤先生はおっしゃっていました。
加藤先生は、O君を被験者に操法を行いながら「自分の感覚を疑う」・「ブレークスルー」ということについてお話しされました。
*「ブレークスルー」??と言う言葉を調べてみたところ、このような事が書かれていました。
「ブレークスルー」を見出すには、ある課題の表面的な症状に振り回されるのではなく、そういう症状を引き起こしている真の原因を探り当て大胆な発想の転換を行う必要がある。(サイト文引用)
加藤先生は解りやすいように海に潜ることを例に(酸素ボンベを装着せずに海に潜る素潜り?のような競技)説明してくださりました。
「苦しくてもうこれ以上は潜れない、無理だ~」というのは、実のところ限界の手前の手前だったりする。身体の防御システムが働いて本当の限界の手前で留めておこうとする感覚だというようなお話しでした。
~でも、「感覚は大事」~
→「感覚に頼って良いところ」と「感覚を疑うところ」のメリハリをつけるということは大事!
偏った見方は時に弱点となる。両方見ていけるようにする!ということでした~o(^-^)o
次に前髪の生え際からの皮膚操法などの実技を行い、その後は「プロフェッショナル」の動画鑑賞(時間の関係で途中までの鑑賞)をしました。料理人の方で出汁の取り方一つにも繊細に気を配るという内容でした。
動画鑑賞のキーワードとして「今変わる!!」という言葉がありました。
動画鑑賞の後、N先生は帰宅の時間が近づいたためお帰りになられました。
N先生のお見送りをした後は、患者さん(松島よりお越しの治療院の先生)がいらしていたので見学をさせていただきました。
腰に痛みの症状が強く出ているようです。
始めに問診・検査を行いIポジションなど加藤先生とお話をしつつ施術がスタートしました!
患者さんなのですが、治療院の先生ということもあり途中からは治療を兼ねた操法の練習を行いました。
患者さんは操体法も学ばれた事のある先生で、これまでにどのような事を学んで来たのか?治療院ではどのような施術を行っているのかなど加藤先生も興味深々でした。(気功をメインに施術を行っていらっしゃるそうです)
私も患者さん先生と中手骨・手首(橈骨・尺骨)の骨操法の練習をさせていただきました。
文の始めの方にも書きましたが、操法の止め時が解っていない私は骨操法を行っている時も患者さん先生に「そろそろ手首が苦しくなってきました~」と言われるまで続けてしまっていました…(;´▽`A``
加藤先生は患者さん先生に「腰が痛いから腰」では無いのですよ。と「腰にこだわらないように」というお話しと、今回の「症状が出たきっかけ」はあくまでも「きっかけ」であって「症状が表れた出来事」に全ての原因がある訳では無いのです。という事をお話しされていました。
今回も見学&練習を快諾してくださった加藤先生と患者さん先生に深く感謝いたします。
私とペアを組んだが為の「操法の止め時」に関して犠牲者は出ましたが、経験を通して一つ一つ新たな発見や課題も出てきました。
次に練習をした時には、相手に「変わったな」と思ってもらえるように練習や感覚磨きをしていきたいです(^-^)/
次回は11月18日です(・ω・)/