こんばんは(^∇^)
9月22日(日)の個人コーチング&養成コースについて書きたいと思います。
今回の個人コーチングは宮崎県よりお越しのI先生です。
整体院を開業して2年目の理学療法士の先生です!瞬間脱力の操体法についてはご存じとのことです。今回は「気持ちよさ」に重点を置いた操体法を学びにいらっしゃいました。
I先生は温かな雰囲気の持ち主で始めはお互いに緊張していましたが、気が付いた時には親戚のお兄さんのように馴染んでいらっしゃいました。誰とでも打ち解けられる素敵な魅力のある方だと感じました。
このことを加藤先生は「I先生の人徳」だとおっしゃっていました。
加藤先生は気持ちよさについてのお話をしてくださり、「撓めの間」を置くことなどのポイントを話されていました。気持ちよさの解りやすい皮膚操法(手部の皮膚操法で脈診含む)での説明をしていただきました。
・皮膚を捩って動きがついてくる→身体の動きが(外見の連動)止まっているようでも、身体の内部では調整をしている(動いている)。
*外見的に動きの連動が無いと不安になりがちだが、「大きく動くこと」よりも「いかに小さく動いて内部に響かせる」かに変わってきている。
(大きく動く→アウターマッスル・小さく動く→インナーマッスルのイメージ)
このとき脳内ではボディーイメージが整えられていること&必要な部分が必要なだけ動くこと、許容量(やり過ぎても、足りなさ過ぎてもいけない。)・原因と結果・操法を受けているうちに身体の記憶が蘇ってくる・操者は身体の通訳者(話すことでクリアされる←カウンセリングともまた違う)
初めての患者さんなどは「気持ちよさ?」と解らないことがあるので、身体全体の感覚を感じ取ってもらえるよう「言葉で誘導」してあげる。
操体法は言葉掛けひとつで変わってくるということを教わりました。
10時より患者さんがいらっしゃるとのことで見学をさせていただきました。
前日に1度目の施術を受けている患者さんで本日は2度目のご来院です。
本日はお子さんとのご来院で、優しい雰囲気をお持ちの患者さん(女性)と無邪気で可愛らしいお子さんの親子でした。
I先生・O君・私と三人のギャラリーに見つめられ緊張気味のご様子ですが、私たちの勉強のため協力してくださいました(・∀・)
今回は腰痛と背中に痛みの症状が出ている患者さんです。
方胡坐検査では右脚は上がっていますが、左脚は付け根(股関節)が詰まる感じがあり上げられない状態です。
本日は背中に痛みの症状が出ているようですが、前日に腰の痛みを整え翌日である今日は背中に痛みが出てくる(移動してくる)ことは加藤先生の想定内で昨日その旨を患者さんにも伝えていたそうです。(ゲートコントロール→同時に多数の痛みは感じられない)
このことが解らないと患者さんは、「昨日良くなったところとは別の所が痛くなった!おかしいぞ!?」と思ってしまう。
このような症状も身体の正常な反応であることを、前もって患者さんに知らせて(伝えて)あげることも大切だということも学びました。
まずは胴体部の三軸です。1度目~4度目と方胡坐・横座り検査で確認をしながら三軸を行っていきます。このときに横座り・方胡坐で足を上げる動作で「どこが楽になると良いのか?」を患者さん自身で確認してもらうことです。(すぐに教えてしまうと自分で治せなくなってしまうため、教えるのではなく伝える。)このような作業も大切なポイントです。
他にもIポジション(始め方胡坐で上がらなかった左脚が上がるようになった)&骨盤の歪みを自分で整える練習を行い横座り時の確認(やり過ぎは良くないので3回くらいまで)などの腸腰筋トレーニング(この筋肉を上手く使えるようになると腰周りが楽になる)もレクチャーされていました。
仰臥位での膝裏・膝倒し・膝上げ・片手バンザイ検査を行って確認し、膝裏触診も膝を倒して行うなど様々な方法を見せていただきました。
検査をしながら患者さんは思い出したように、実は偏頭痛も酷かった事を打ち明けられました。
偏頭痛には背中のコリにも原因があるとのことで前日(1度目)患者さんに、加藤先生は「偏頭痛も酷いんじゃないの?」と問いかけたそうですが患者さんは「大丈夫です」と答えていたそうです。(←気づかない)
2度目の施術でまさに身体の記憶が蘇った瞬間でした。
「昨日聞いたでしょ~(笑)」と加藤先生、「そうでした~!思い出しました!偏頭痛も酷いときがあるんです!」と患者さん。施術の途中、2人の間にこのような感じでの会話がありました。
つま先上げ・踵踏み込み(つま先上げやすい方で踵の外・内の踏み込みやすい方)でじんわりと「腰の力を全身に響かせるように」との声掛けで連動が出てきます。
次に行ったカエル脚チェックでは伸びている側の足裏に刺激を加えて変化を確認・脇腹を押して痛みを確認し詰まり具合を確認した後、脚を上げている側での踏み込み(つま先・踵など踏み込みやすい側で背中を意識しながら角度を変えて踏み込む→脱力)を行い確認をした後に家でカエル脚を行う際のアドバイス・注意事項を伝えていました。
*前日に一人で行うカエル脚のアドバイスをしていたそうなのですが、患者さんは頑張ってカエル脚をやり過ぎてしまったそうです。
本日一緒に来院されたお子さんの他にも1人小さなお子さんがいらっしゃるとのことで、なかなか来院することが難しいので家でも出来る体操をレクチャーされていました。
その後は揺らしを行い最終確認です!座位でのバンザイ・方胡坐検査で脚に痺れが出るとのことで、痺れが出た側の反対側で方胡坐を行いベットに手を着いた姿勢で腰を入れて少し休む…元の姿勢に戻り再び方胡坐検査を行ったところ痺れは改善されていました。
子育てやお仕事で大変だと思いますが、お身体を大切にしていただきたいと思います。患者さん親子の間に流れる、ほんわかした雰囲気に私たちも癒されました。
私たちの視線で緊張させてしまったことと思いますが、見学を快諾してくたさった加藤先生と患者さん&お子さんに感謝いたします(^-^)/
今回の見学を通して事前に予測をたて(見立て)伝えることや、患者さんにも積極的に身体について確認してもらい意識してもらうことの大切さ・技の技術だけではなく言葉で伝えることの大切さ・自宅で出来ることのアドバイスなどその場限りではなく患者さん自身の成長につながる作業の大切さを学びました。
今回の施術のポイントとして…
・カエル脚は気持ちよさの種まき(患者さんの感覚磨き)や自立のためのお手伝い。
・初診の患者さんなどはいきなり皮膚操法を取り入れるのではなく、段階を踏んでステップアップしていくこと(カエル脚などで気持ち良さが解ってきてから皮膚操法を行うなど)。
・今回の患者さんは自宅でカエル脚などを頑張ってやり過ぎてしまったが実体験有の痛みで患者さん自身が学び、そのことに対し操者側も「次に来た時にまた整えれば大丈夫だよ~」と逃げ道を作ってあげる。
・今回の患者さんは違いますが、ヨガの経験のある方などは自己流になりやすいので注意する(一長一短→今までの経験が邪魔をする)。
・一発で治る→壊れるのも早い ・治るまで時間がかかる→定着する
・連動について、言葉掛けや加重を加えて身体のロックを外してあげる。(動いて良いのかな?→動いて良い☆)
・環境設定(今回は私たちというギャラリーがあり、患者さんは緊張で気持ち良さを感じるには無理がある)患者さんが落ち着いて気持ちよさを感じ取れる環境作り。
・一人操法
・間の取り方:始まる前・中間・終わり&操者の感覚と患者さんの感覚をリンクさせる(リラックスした感覚も伝わるが、緊張している場合はその感覚も伝わってしまう)。操者自身が心地よい環境を作って患者さんにリンクさせる(同調と調和)。操者が患者の身体のリズムに乗る(脈診や筋肉の反応を診る)。
・変化を感じられる「間」→やり過ぎない(変化を感じ取ったところでまずは終了。やり過ぎると、良くなっていないところや違和感を追い求め意識が変化してしまう)
今回は私自身の記憶力に自信がなく普段よりもメモを取り過ぎてしまったので、この続きは後編としてまた別に書きたいと思います(;^_^A
纏まりのない文章ですが読んでいただきありがとうございました☆