こんばんは(^∇^)
9月19日(木)の授業について書きたいと思います。
トレーナーのお仕事についてのお話
アメフト選手のコンディショニングで、メンバーの一人が前十字靭帯・アキレス腱断裂の怪我を負ったことを例に挙げてお話がありました。
その方はウォーミングアップの時にアキレス腱を断裂していたとのことでした。
試合のため人数集めで召集のかかる方など普段から運動していない人は普段から運動している人に比べ怪我の危険性が高いので、トレーナーは怪我をするよりも前の状態から怪我を防げるもの・防げないものを見極めトレーニング内容の組み立てを別にするなどの配慮が必要。また、メンバーの情報を把握して声掛けをし注意喚起をすることも大切。
怪我を事前に防ぐためにも、そのようなところを読めるかどうかトレーナーの鍵でもある。(マネージャーとは違う、事前のことをする。)というお話を聞き、トレーナー・コンディショニングの心構え(準備)の大切さを再認識しました。
授業の途中ですが、急患の患者さんがいらっしゃいました。
数日前より痛みが酷かったらしく、今回以前より知人に紹介を受けていたひふみ健康院に足を運ばれたそうです。
30年程前に仕事で屋根から落下し背骨を圧迫骨折した経験のある患者さんです。
問診・検査では背中が痛くて正座姿勢が辛く、足をくずしてしか座れない状態ですが怪我をしてからはずっとそのような感じだったそうです。
左脚の後ろ側が張っていて腰も痛いとのことで、肩周りでは仕事で左腱板が切れ手術をしているとのお話もありました。そのため、左腕はスピード的にすぐに上がらず右手で補助をして上げるような状態ですがそれでも真っ直ぐには上がりません。
主に左半身の重苦しさ・左側の背中と肩甲骨が重苦しいとのことです。
まずは片胡坐検査を行い状態を確認すると、右胡坐は背中が痛い・左胡坐は脚を上げること自体が酷いという状態です。
胴体部の三軸(右重心)で調整していきます一度目・二度目…と調整していくうちに背中や腰の痛みが治まってきているようです。方胡坐検査でも変化が見て取れます。背中側が整ったところで、次に左側の不調を訴えているので膝裏(左側)で膝裏のコリを押さえていきます。始めは座位での膝裏触診でしたが、Iポジションのようなスタイルでの膝裏触診も行っていました。
脚部からのアプローチで脚部だけでなく腕も補助なしで上がるようになりました。
今回の患者さんは変化の解る方のようで、変化を感じては「おぉ~!!」と喜ばれていました。「さすが先生だね~」「こんなに良くなるならもっと早く来ていればよかった~」と患者さんは感動しながらおっしゃっていました。
来院時も患者さん持ち前の朗らかさを感じていましたが、施術が終わった後はもっと朗らかになっていました。施術中も身体の変化に喜びを隠しきれず私たちにも笑顔で話しかけてくれる程です。
「身体が治りたがっているんだから良かったね。」「手術や病院への通院で大変だった時期も有っただろうけど、今回が来院する丁度いい機会だったんだよ。」加藤先生は患者さんにそのようなお話をされていました。屋根に上るお仕事をされていて仕事の後が辛いとおっしゃっていたので、今回身体を整え・心を整える(「もう治らないんだ」→「治るんだ~」)キッカケがありこれから良い方向に向かってくれると思います。
患者さんに「紹介してくれた方にもお礼を伝えてくださいね」と加藤先生はおっしゃっていました。それは、人とのつながりを大切にしているという事だとも思いました。
患者さんはこれから何度か通院し身体を整えていくようです。身体と心を整え、整った体を癖づけし整体院の卒業を目指して頑張っていただきたいです。
今回の見学を通して、痛みを訴えている部分の変化だけを確認するのではなく最終的に脚の変化が出た後に肩の状態(身体全体)も確認してあげることも大切だというを実感しました。
その後、理学操体セミナーテキストを基に三軸操体の授業です。
本を数冊紹介していただき加藤先生の三軸操体を究めてみようと思ったきっかけや、先生自身が身体を通して気づいたポイント&考え・ただパターン表の通りに行えばよいのか?などご自身の経験を含め深いお話をしてくださいました。
自分自身の身体で体感した方が解りやすいという事でテキストの三軸操体パターン早見表を参考に、まずはそれぞれ全てのパターンを試してみました。
私の感覚では側屈時に肩の下げ方(片側だけを下げ自然に反対側が上がるのか?・反対側を上げる意識で片側を下げるのか?)意識(操者になれば声掛け)の違いで重心の乗り方が違い少し混乱しました。
全て試し終え、加藤先生が一つずつ丁寧に解説をしてくれました。
・軸の発生
・どの部分を中心に意識するのか?
・右回りの法則(見る位置によって違う)
・始めのうちはパターン表を見ながら行うとしても、いずれはパターン表を見ないで出来るぐらいでないと頼りない。(意識が違う)
・重心移動の法則(基本は重心移動だが逆のパターンの場合もある)
・胴体部の例で背中の痛い部分を操者が押さえて三軸を行い、「患者さんの意識」を痛みの部分にきちんと持って行ってあげる。
途中、加藤先生の三軸記録ノートを少し見せていただきました。そこには先生だけの努力の証が綴られていました。パターンを記憶し・自身の身体で感じ・臨床に反映させる。より良いものを追求すればこその努力だと思います。
最後に基本操法の膝伸ばしとカエル脚の練習を行い終了となりました。抵抗をかけて行う方法を行いましたが「抵抗をかける」と一言で言っても実際に行うとなかなか難しいものです(;^_^A
自分なりに努力し、まずは基本をしっかりと身に着けたいと思います。
次回は9月22日(日)個人コーチングの授業があるので私も参加させていただきます(^-^)/