ユスリカアレルギーにご注意! 田舎暮らしの恐怖 | tokaiama20のブログ

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昨日、朝から激しい咳で苦しんだことを書いて、それが、もしかしたら中国オルドス地方から来た、気団の毒性ではないかと疑ったのだが、今は内モンゴル気団の時期ではないし、別の原因が浮上したので注意喚起しておきたい。

 それは、我が家の浄化槽や、近傍の池に大量発生することのあるユスリカである。
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A6%E3%82%B9%E3%83%AA%E3%82%AB

 蚊に似た、ものすごく小さな虫である。大きさは、かなり幅があるが、我が家に涌いたものは、一番小さいタイプでごま粒より小さく、室内を飛んでいても目で確認することができない。
 風呂場の湯のなかに飛び込んでくると、小さな粒が浮いていることで確認することができる。
 封鎖した窓、網戸の目をすりぬけ、閉めた戸からも入ってくるが、室内に侵入していても、ほとんど気づかない。
 完全にユスリカを封じ込めた部屋では、二酸化炭素自殺が可能なほどだ。

 私の場合は、大量発生しても、それを認識するのに数ヶ月もかかってしまった。
 これが空中を飛んでいるとき、視認できずに無意識に呼吸から内部侵入することが多い。生きているときは、異物としての咳が出る程度で、大きな影響があるわけではない。

 問題は、約半日程度の寿命を終えて死骸有機物粉塵になったときだ。これが高度なアレルゲンになり、私のようにアトピー体質、過敏症人間にとって、致命的な病気を引き起こす可能性がある。
https://www.chibaent-clinic-morioka.com/insect-allergy/

 発生するときは、天文学的な数が涌いてくるので、部屋一面に死骸が散乱していることになる。しかも、それが見えにくい。
 乾燥して有機粉末化すると、空中を浮遊し、容易に人が吸い込んでしまう。
 このアレルギーは、幼い頃からアレルギー反応を繰り返してきた私のような人間にとって、ある種の抗原抗体反応を起こして、肺胞細胞を破壊するほどの毒性を持つ。

 私の場合は、間質性肺炎を発症し、さらにブツブツバリバリ音(喘鳴=ベルクロラ音)が出て、これは肺胞細胞が変性し、「蜂巣肺」という繊維化に移行したときの呼吸音だといわれる。
 こうなると、蜂巣化した肺胞細胞は永遠に失われ、再生されることもない。つまり、死んだ肺胞細胞の分だけ、呼吸機能が永久に低下してしまう。

 私の場合は、若い頃の半分以下に呼吸能力が落ちてしまい、10年を経て、数多くのリハビリをこなしたが、復活することはなかった。
 ただ、私は若い頃、40Kgのザックで厳冬期のアルプスを縦走するなど、人並み外れた心肺能力を持っていたので、ダメージを受けても普通の人よりもマシだったようだ。

 こうした間質性肺炎のうち原因の分かっているものは、治癒の可能性があるとされ、原因不明のものは「特発性=IPF」と名付けられ、大半の人が数年で死んでしまう。
 私は「特発性」の概念が理解できず、「肺線維症」の特徴があれば、すべて進行性で致死的なものだと考えている。

 発症からの平均余命は3年程度、治療しても長くて5年で死亡するようだが、なかには私のように呼吸トレーニングのリハビリを毎日続けて、10年も生き延びる者もいるらしい。
 私は2014年の発症なので、もう10年目になるが、やはり病状が進行して毎日苦しさが増してゆくのは事実だ。ある霊能者に、私の死期は2025年だと教えられた。

 なお間質性肺炎=肺線維症の致死率は100%、つまり治らない死病であり、呼吸トレーニングは延命だけを約束してくれる。ニンテダニブやステロイドによる治療の延命率も最大5年程度。(ただし、私はX線CTや穿刺細胞診など、医療方針の間違いによって死期を早められていると考えている)
 致死病としては、膵臓癌よりもはるかに深刻である。
 最近では、八代亜紀、葛西敬之、上岡龍太郎、星新一などが、間質性肺炎が死因になっている。
 新型コロナ禍の影響で、数年以内に死因のトップクラスに躍り出るかもしれない。

 池や浄化槽に、天文学的な数のユスリカが湧く理由は、「自然の摂理」であって、水中の汚物、有機物をユスリカの体を使って、周辺の土壌に変えることだといわれる。
 つまり、池や浄化槽の汚染である。我家の池には小動物が争って、死骸が沈んでいた。
 これが分解されてユスリカが湧いたと思う。
 浄化槽にはネズミが飛び込んで死んでいた。なぜか浮かずに沈んでしまうので、浄化槽に死骸有機物が貯まり、それがユスリカの大発生を呼んだ。

 大発生を放置すると、上に書いたように、間質性アレルギー肺炎になって致死的に進行する可能性があるので、ユスリカの発生を抑止する必要がある。
 これにはデミリンという薬剤が有効である。錠剤と水和剤があり、どちらも同じだ。
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%95%E3%83%AB%E3%83%99%E3%83%B3%E3%82%BA%E3%83%AD%E3%83%B3#:~:text=%E5%95%86%E5%93%81%E5%90%8D%E3%80%8C%E3%83%87%E3%83%9F%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%80%8D%E3%81%AE%E5%90%8D,%E3%82%82%E7%A2%BA%E8%AA%8D%E3%81%95%E3%82%8C%E3%81%A6%E3%81%84%E3%81%AA%E3%81%84%E3%80%82

 とりあえず10年近く使ってみて、浄化槽の性能を著しく劣化されることはないようだ。
 最近では改良型の新製品が出ている。
 https://item.rakuten.co.jp/hoeiyakuhin/m556/
 私の場合は、ユスリカの大発生が確認できたなら、毎週2錠ずつ浄化槽に投入している。これを暖かい期間続け、11月頃になったらやめる。

 田舎暮らしは、浄化槽を利用することが多いので、ユスリカ大発生のリスクはかなり大きい。大発生を数ヶ月も気づかないままで、間質性肺炎を発症してしまうと、もう取り返しがつかない。

 なお、田舎暮らしは、ネズミなど小動物の共存を強要されることになる。ネズミを完全防御するのは不可能だろう。一番効果があるのは毒餌だが、死骸がまた新しい災難を産み出す。

 床下などでネズミが死ぬと、微生物や虫が大量に寄ってきて食べてしまう。
 とりわけゴキブリが多い。そのゴキブリがムカデの大好物なので、死骸のあるところムカデが大量発生することになる。
 硫黄島など、日本軍兵士が数万人も殺され、米軍は遺体を回収せずに、そのままブルドーザで埋めてしまったので、これを食べに来るゴキブリを狙ってムカデが大発生した。
 硫黄島はムカデ天国になってしまったと、現地駐在兵士が述べている。

 我が家でも、ムカデがトラウマになるほど大発生した。原因は、床下で小動物が死んだことらしい。だから部屋にムカデが侵入してくるのだ。これは恐怖だ。
 田舎暮らしでは、ユスリカとともに、ムカデの恐怖と戦わなければならない。

 もう十数年も苦しんでいるのだが、杉や檜の家が新しいうちはムカデは侵入しない。ヒノキオールなど木の香りが嫌だからだ。10年もして、木の香りが消えると、ムカデが入ってくる。
 これを防止するには、農薬を利用することを拒絶する人は、木酢液を散布する人が多い。数倍に薄めて噴霧するが、数日程度で揮発してしまうので、毎週散布しなければならない。それにタールのような臭いが結構凄い。

 ムカデ駆除薬は、ネオニコチノイドが使われている可能性を覚悟しなければならないが、粉のまま家の周りに散布する。このときムカデの巣になっているのが落ち葉の固まりだが、ここを重点的に大量散布しておく。

 室内に入りそうな1ミリ以下の隙間には、私の場合は、虫除け剤やハッカ油薄め液などを散布している。これも二日くらいしか効果がない。アーススプレーは1日程度だ。
 また粘着剤捕獲は、ゴキブリ用はなぜか逃げ出してしまう。100円ショップのものは使い物にならない。高価なネズミ用は捕まることがある。私は粘着剤を5枚ほど床下に置いている。

 もしも寝ているとき、布団に入ってきて噛まれたなら、激痛が数時間も続き、大きく腫れあがる。これは、46度の湯で20分以上、毒を洗い流し、後はムヒアルファのようなステロイド剤を塗っておくが、リバウンドがあるので、ひどくかゆくなる。
 これをやると、正真正銘のトラウマになって、ベトナム戦争で米兵がベトコンにもの凄い銃弾を浴びせるように、ムカデに対して異常な恐怖心が成立してしまう。

 今でも、私は寝るとき、ムカデの有無を最初に考えてしまう。
 手元に、虫除けスプレーと、ハッカ油スプレーが手放せない。
 私のようなだらしない人間が書く資格はないのだが、ユスリカもムカデも、何より室内の清掃が、被害を防ぐ最大の方策だと思う。
 強力な真空掃除機で、ていねいにユスリカの死骸粉末を除去することが大切で、これで私のような激しいアレルギーの咳を回避できるかもしれない。

 田舎暮らしには、浄化槽のユスリカとムカデは、ほぼ避けることのできない試練だと覚悟する必要があると思う。
 とりわけ、アレルギー体質の人は、何事にも過敏なので、十分すぎる準備が必要だ。