モスクワ劇場テロで起きること | tokaiama20のブログ

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 モスクワの劇場で、3月22日、140名が殺害されるテロ事件が発生した。

 ロシア乱射テロ、死者140人に ウクライナ関与を主張 3/27(水)
  https://news.yahoo.co.jp/articles/627c2e692da07df7134aed3d627083781861ab2b

 私は、この事件を知った瞬間に、これはプーチンの十八番である偽旗作戦だと直感した。かつて起きたモスクワアパートテロ事件に構造が酷似していたからだ。
 情報が少なく確信の持てる判断ができなかったが、事件から一週間を経て、「やはり」と思う情報が揃ってきた。

 それは、プーチンが、この事件の背後に西側がいて、ウクライナ政府が黒幕であると決めつけ始めたことで事件の構図が見え始めてきたことだ。
 私は、プーチンがとうとう究極兵器(NBC)を使ってウクライナを攻撃する準備を始めたと確信した。

 モスクワ郊外のテロ事件 死者143人に 移民労働者の規制強化か 2024年3月28日
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240328/k10014404781000.html

 事件についてアメリカのメディア、ブルームバーグは26日、プーチン大統領との協議の場で複数の政府高官らがウクライナの関与はないと一致したにもかかわらず、「プーチン大統領はウクライナでの戦争への国民の支持を強めるためこの悲劇を利用する決心を固めた」とする関係者の話を伝えています。

 一方、今回の事件で起訴された4人の実行犯は中央アジアのタジキスタン国籍だと伝えられるなか、BBCやロシアの独立系メディアはモスクワで移民の労働者に対する規制が大幅に強化された可能性があると伝えました。
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 一部引用以上

モスクワテロ、「犯人はIS」は本当なのか、ロシアが疑っている「真犯人」とアメリカに「都合がいい犯人」東洋経済
https://news.yahoo.co.jp/articles/15282706a637aab51ef020d5341494f2bc1b446f

 容疑者11人は23日にウクライナ国境の手前100キロほどの地点で拘束され、その中に実行犯4人が含まれていたことが連邦保安局によって発表された。すでに裁判が開始され、24日時点で2人は罪を認めている。ただし、金銭目的でやったとしており、誰の指示だったのかなど、詳しい事件の背景は今後捜査が進められる。

 アメリカ政府は、今回の事件は「イスラム国(IS)」によるものと見ている一方、ロシア政府はこれに懐疑的な見方を示している。それぞれにとって「都合のいい・悪い犯人」は誰なのか。
 今回のテロ事件は、大統領選挙直後に行われたという点で、プーチン政権に対する挑戦、挑発という意味合いが推察される。

 さらに事件後、アメリカCNNなどは、イスラム過激派であるイスラム国(IS)に関連した通信社であるアマーク通信を通じて、ISが犯行声明を出したと報じ、『ニューヨーク・タイムズ』もアメリカ政府関係者の話として、アフガニスタンを拠点とするISIS-Kと呼ばれるグループの仕業だと報じている。ただし、前述のアメリカ大使館の警戒情報の時点では、ISに関する言及はなかった。

 確かに、ISはロシアのプーチン政権を憎んでいる。2013年、シリア内戦にロシアが介入し、空爆によりシリア国内のIS勢力に甚大な打撃を与えたことで、シリアのアサド政権は、ISの支配地域を奪回することに成功したからである。ただ、疑問が残るのは、アフガニスタンに拠点を置くISの1グループが、モスクワでこれだけの規模のテロを実行する目的は何かという点である。

 もちろん、ISのような過激派武装組織の行動原理をわれわれの基準で判断すること自体が誤りかもしれない。しかし、仮にISIS-Kがプーチン政権の威信を低下させたとして、ISの支配地域をシリアなどの中東地域で拡大することにつながるだろうか。そうした実質的な成果にはつながりそうもない。

 また、ロシアは中東において、イランやシリア、エジプト、イスラエルとも良好な関係を築いており、アメリカのように中東各地で敵視されているというわけではない。つまり、ロシアを標的にしたところで、アメリカを標的にした9.11の同時多発テロのような象徴的な意味を持つわけではなさそうだ。

 確かに、ロシアには国内にテロリズムとの戦いという大きな課題がある。チェチェンをはじめとするイスラム過激派との戦いがそれだ。

 1990年代後半から2000年代にかけて、プーチン大統領はチェチェン内戦を主導していた。前述の2010年モスクワ地下鉄爆破テロ以前にも、2002年モスクワ劇場占拠事件、2004年ベスラン学校占拠事件といった大規模なテロを経験し、多大な民間人犠牲者を出しているのだ。

 だが、今回の事件はロシアのイスラム過激派との関係については何も情報がない。政治的な声明もなく、拘束された容疑者も金目的にやったと自供しており、チェチェンやISといった過激派の行動パターンとは大きく異なっている。犯人がISやチェチェン独立派であれば、金目的のケチな犯罪者を雇って実行するだろうか。犯行声明自体の信憑性が疑われる理由である。

  事実、ロシア政府はアマーク通信で流された犯行声明について何も言及しておらず、犯行声明自体に信をおいていないようだ。ロシアはむしろ、ウクライナ関係者の関与を疑っている。
 例えば、メドヴェージェフ安全保障会議副議長は、「もしこれがキエフ政権のテロリストだとしたら、国の要人であったとしても見つけ出して抹消する。死には死を持って償わせる」と強い調子で述べている。

 一方、ウクライナのポドリャク大統領補佐官は、ウクライナの関与を即座に否定している。それどころか、この事件がロシアによって、戦争のプロパガンダの強化、軍国主義化の加速、動員の拡大、そして最終的には戦争の開始の正当化に使われることは疑う余地がないとまで述べている。

 ウクライナ側は、今回のテロリズムがウクライナに結び付けられて、報復の口実とされ、最悪の場合は開戦理由とされることを恐れているのである。これこそが、ロシアによる自作自演説が生まれる理由ともなっている。

 しかし、残念ながら肝心のプーチン大統領はウクライナの関与を強く疑っているようだ。プーチン大統領は23日午後、容疑者の拘束を受けて、国民向けに談話を発表した。

 その中で、「テロの実行犯は拘束された。彼らは逃亡しようとしてウクライナのほうに移動していた。現時点での情報では、国境を越えるための通路がウクライナ側によって実行犯のために用意されていた」と述べ、さらに今回のテロ行為をナチスが占領地域で行った処刑のようだと述べた。

 ちなみにプーチン大統領はゼレンスキー政権をナチズムだと非難している。そのうえでテロリストの背後にいるものを見つけ出すとの決意を繰り返し、テロリストの背後にウクライナの存在をほのめかしている。
 亀山 陽司 :著述家、元外交官
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 一部抜粋引用以上

 プーチン政権下で起きた、たくさんの大量殺人テロ事件は、多くがプーチン政権の自作自演による偽旗作戦であるといわれている。
 プーチンは世界最悪と言われる謀略機関であるKGB→FSBのトップであって、謀略殺人が死ぬほど好きな人物である。

 チェチェンで20~40万人といわれるロシア軍によるジェノサイド大虐殺を行う前に、攻撃の口実として、たくさんのテロ事件を自作自演で演出していた。
 1999年に起きたモスクワアパート爆破テロ事件
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%82%B7%E3%82%A2%E9%AB%98%E5%B1%A4%E3%82%A2%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%88%E9%80%A3%E7%B6%9A%E7%88%86%E7%A0%B4%E4%BA%8B%E4%BB%B6

2002年にはモスクワの劇場占拠事件(169名が死亡)、2004年には北オセチアのベスランでの学校占拠事件(322名死亡)、その他、たくさんの「チェチェン人の仕業」と決めつけられた大量殺人事件が起きた。

 だが、モスクワアパート爆破テロ事件については、それがプーチンの指示でFSBが行った証拠が続々と明らかになり、ジャーナリストのアンナ・ポリトコフスカヤがそれを暴露したところ、彼女は射殺遺体で発見された。
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%8A%E3%83%BB%E3%83%9D%E3%83%AA%E3%83%88%E3%82%B3%E3%83%95%E3%82%B9%E3%82%AB%E3%83%A4

 またFSB幹部職員だったリトビネンコが英国に亡命して、この事件がFSBによって行われたことを暴露した。
 リトビネンコも、情報公開後、世界史のなかで初めてのポロニウム210毒殺遺体として発見された。
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AC%E3%82%AF%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%AA%E3%83%88%E3%83%93%E3%83%8D%E3%83%B3%E3%82%B3
 ちなみに、ポロニウム210は、原子炉を稼働させる国家レベルの人物しか入手できないものだった。

このように、プーチンが世界的に批難されるような大規模殺人(侵略)行為を行う前には、必ず理由付けの口実として、テロ事件の自作自演を行って国内に大量の犠牲者を産み出し、それに対するロシア国民の怒りを背景に、ジェノサイドを行うのである。 モスクワアパートテロ事件を口実にしてチェチェンに侵攻し、数十万人といわれる大虐殺を行ったことでロシア国民は熱狂し、大統領選挙への圧倒的支持を生み出し、その権力基盤を盤石なものにしたといわれる。
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/179526

 今回のモスクワテロ事件も、過去のモスクワテロ事件と酷似していて、本来、ウクライナとの戦争のさなかで、政治局指導部の存在する首都モスクワは厳戒態勢が敷かれていて、テロリストの侵入など許すはずがなかった。
 11名もの、軍服に身を固め重武装して大量の弾薬を身につけたテログループが、モスクワ市内に侵入できることはありえなかった。

 まるで2023年10月のハマスの軍事侵攻にそっくりだ。そもそもモスクワの劇場は2002年の169名が殺されたテロ事件の教訓が生かされて、多くの警備員が厳重に警戒していたはずだ。
 「こんな襲撃は、ありえない!」との感想が、私の第一印象だった。だから、一番可能性が強いのは、プーチンによる自作自演の偽旗作戦なのだ。
 今回、ハマス事件と同じように、若者たちの音楽祭が狙われたが、そうした音楽祭に集う若者たちは、普通はプーチンのような独裁権力を嫌悪する志向の若者たちである。

 逮捕された「実行犯」は、なぜかウクライナ国境に入る直前だった。そしてタジキスタンの若者4名が「金で雇われた」と自白した。
 おそらく「ウクライナに雇われた」と自白するのだろう。
 タジキスタンの若者は、ロシアのウクライナ侵攻で、ロシア本国より桁違いに劣悪な条件で強制的に戦場に送り込まれ、国全体で不満が高まり、ロシアからの離脱世論が高まっていた。
 https://www.asahi.com/articles/ASS3V2443S3VUHBI01MM.html

 今回の事件が、プーチンが狙った偽旗作戦だとすれば、その本当の目的は何だったのか?
 それはプーチンのこの発言が端的に示している。
 「プーチン大統領はウクライナでの戦争への国民の支持を強めるためこの悲劇を利用する決心を固めた」
 つまり、ウクライナで国際世論の大きな反発を招くジェノサイドを行うと決めたのだ。

 私は瞬時に「キーウへ核ミサイル攻撃を行う」と決意したのだと理解した。
 そうなれば、もちろん第三次世界大戦の狼煙を上げることになり、世界は第二次世界大戦後、最大の危機に突入することになる。

 それにしても、情報収集してみて、これをプーチンによる偽旗作戦だと見抜けないお粗末な評論家が多いことにも驚かされた。
 植草一秀・桜井春彦・田中宇らは、相変わらず「西側謀略論」一点張りで、まるでプーチンの代弁者であるかのようだ。正直、彼らの知能レベルに驚かざるをえない。
 プーチンとロシアに与する、彼の情報は、何一つ価値のないデマばかりというしかない。

 大統領選挙前のアメリカが、こんな世界史的事件を引き起こして何のメリットがあるのか? 
 プーチンはトランプの盟友であって、トランプ勝利に全力支援を行っている。米大統領選までは、西側の諜報機関は、プーチンの情報収集に全力を挙げているだろうが、これほど大規模なテロ事件に関与する理由など皆無だ。

https://www.amazon.co.jp/-/en/gp/customer-reviews/R1VK15215DQL8T?ASIN=B015AZ629W

  ロシア自由軍団、モスクワ郊外の出来事はプーチン政権の自作自演だと主張
  https://www.ukrinform.jp/rubric-polytics/3843667-roshia-zi-you-jun-tuanmosukuwa-jiao-waino-chu-lai-shihapuchin-zheng-quanno-zi-zuo-zi-yandato-zhu-zhang.html

  クレムリン・ドローン攻撃をめぐるこれだけの謎
 https://toyokeizai.net/articles/-/670927

  2024.03.26 プーチンによる偽情報作戦、ソーシャルメディアで裏目に出る可能性
  https://forbesjapan.com/articles/detail/69950

 モスクワ銃乱射を「ウクライナの仕業」とするロシアに「既視感ある」3/25(月
https://news.yahoo.co.jp/articles/05e46254cf7a54e3d4ec7be946cdbea8696f2dc3

 モスクワテロ:プーチン偽旗作戦か?チェチェン紛争の教訓
  https://glarity.app/ja/youtube-summary/news-politics/was-the-terrorist-attack-in-moscow-10252631_1733048

 上に並べたリンクを見ても、世界はプーチンの偽旗作戦に「もう欺されないぞ!」と大声を上げているように見える。
 ロシア政府には、ウクライナ出身や深い関係を持つ人々が多い。もしも、今回の事件を利用して、プーチンがキーウに核攻撃を行おうとすれば、もしかしたら、ロシア政府内でプーチンを殺害する人物が登場しても不思議ではない。

 問題は、プーチン暗殺後なのだ。そこに置かれた「プーチンの死とともにスイッチが入る」とされる「死の手システム」が、どうなるのか、これについて分からないとしか言いようがない。
  https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AD%BB%E3%81%AE%E6%89%8B