中国における地震活動と原発巨大事故の懸念 | tokaiama20のブログ

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 中国は、日本のように地球規模の巨大プレートが4枚も本州中央に集中している地形ではないが、ユーラシアプレートに全域が乗っていて、有史以来、数十万人規模の死者を出したM8近い巨大地震が多発している。

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 中国の歴史地震
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E3%81%AE%E5%9C%B0%E9%9C%87%E5%B9%B4%E8%A1%A8

 中国の地震 M6以上の地震分布図

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 この地図から分かるのは、プレート運動より、ヒマラヤ造山運動が関係した「南北地震帯」に巨大地震が集中している。赤丸が示すM8級地震は、いずれも死者数十万人以上という途方もない被害が出ている。

 この中国の巨大地震と原発の関係を見てみよう。
 中国の原発群は、大半が臨海部と長江河岸に集中しているが、黄河や長江流域の原発は、明らかに巨大地震地帯にも建設されている。

 中国における原発運営の問題は、運転経験が極めて未熟でありながら、外国からの助言指導を受け入れようとせず、頻繁に事故を繰り返しているにもかかわらず、中国共産党の露骨な隠蔽体質体質により、どんな事故が起きても徹底的に隠されてしまい、原発事故の情報が一切外部に公表されず被害の実態が不明であることだ。
 
 日本の原子力規制庁も都合の悪い情報は100%隠蔽する体質で、彼らの辞書には「安全、問題ない」以外の字句が存在していない。まるで中国の原発を統括する中国核工業総公司と兄弟であるかのようだ。残念ながら、日本の原子力産業には中国を清廉潔白に批判できる資格が微塵も存在しない。

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中国は、過去に、もしかしたらスリーマイル島原発事故に匹敵する原発放射能汚染事故を引き起こした疑いが小さくない。徹底的な隠蔽工作によって、報道されていないだけだ。
 日本では高崎に核兵器や原発事故の有無を調べるCTBT放射能監視施設があるのだが、ここの情報も、ダイレクトに公正な情報を提供しているとは言いがたく、何らかの操作が加えられている可能性がある。我々の知り得た、中国の原発事故に対応する放射能汚染情報が公開されていないのだ。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/kaku/ctbt/takasaki.html

 中国大亜湾原発 放射能漏えい事故発生か=香港メディア 2016/12/13
 https://www.epochtimes.jp/2016/12/26524.html

 フクイチ事故後、香港で放射能測定を行っていたグループが、大亜湾原発に近い地域で、なんと毎時数マイクロシーベルトが普通に計測できる現実を知って驚愕した。
 これは事故後の福島県周辺と変わらない。

  そろそろ巨大事故を起こすかもしれない中国の原発 2020年10月13日
  http://hirukawamura.livedoor.blog/article/493726784.html

  台山原発 その後の情報 2021年06月16日
  http://hirukawamura.livedoor.blog/archives/5827240.html
 http://hirukawamura.livedoor.blog/archives/5867408.html

  実は、2020年年初、中国発で、原発による超深刻な放射能汚染を示す恐ろしいニュースが流れた。
 
 中国・長江で禁漁措置 漁師ら28万人が失職へ(20/01/06)
 https://www.youtube.com/watch?v=UAEhnbBXz7M&ab_channel=ANNnewsCH

 これは漁業資源保護を口実にしているが、中国共産党が環境問題に積極的に取り組んだことなど一度もない。漁師の船までたたき壊して禁止したことは、明らかに、長江漁業に致命的な問題が生じたことを意味している。
 何かと言えば、長江で稼働している6基の原発から、大規模な放射能汚染があったことしか考えられない。水質汚染の主役はストロンチウム90である。

 考えられる情景は、長江沿岸原発で原子炉が核暴走して、メルトダウンが始まったがECCSが作動して大規模な注水が行われた。この排水が長江に流されたという想定だ。水素爆発による大気汚染は起きなかったが、巨大な冷却水汚染が起きたことを意味している。
 長江は海洋のような開放水域でなく、閉鎖水域に近いので、水質汚染は非常に長く続く。ストロンチウム90の毒性がほぼ消えるには300年間を要する。
 体内被曝した場合の健康障害リスクは、セシウム137の300倍に達するといわれる。

 もしも爆発して大気汚染が起きれば、日本でも測定可能である。私もシンメトリックス社IFKR254という環境ガンマ線測定器をすでに8年近く連日稼働させて、放射能事故を検出している。
 これまで2019年の北朝鮮水爆実験のセシウム(起爆剤)を検出することができた。
 原発メルトダウン事故の放射能は、地球規模の放射能汚染を引き起こすのだ。

中国、長江下流原発群が放射能事故を起こしていた疑い 2023年08月30日
  http://hirukawamura.livedoor.blog/archives/6064992.html

 この事件は、中国共産党の隠蔽工作が成功していて、具体的な情報がない。もしも長江の水を持ち帰って分析を試しみようものなら、スパイ罪で逮捕され数十年間拘束されてしまう可能性が強い。

 中国は、日本のように巨大地震で原子炉が壊れるのを待つまでもなく、運転員の未熟さと、管理部門の隠蔽体質によって放射能巨大汚染事故を頻発させるのだ。
 私が一番強く懸念しているのは、習近平体制による経済崩壊によって、運転員への待遇が悪化し、真剣な運転管理が放棄される可能性だ。

 エリート意識と高給優遇によって、原発運転員の安全性が保たれていたとしたなら、ろくに給与も支払われなくなって、果たして安全な管理が保証されるのだろうか?
 運転員がやる気をなくして、真面目に原発管理に取り組まなくなると考えるのが自然である。

 こうして考えると、中国の経済崩壊は、安全のために投資される経費が真っ先に削減される事態を招く可能性があり、中国内の原子炉をひどく危うくしている可能性が強く、利己主義の蔓延した中国社会では、「人々のために安全を確保する」という運転員の使命感も当てにならないと考えるべきだ。

 私は、習近平政権崩壊とともに、中国内のたくさんの原発が大事故を頻発させるのではないかと危惧している。
 もしも、中国の原発群が、福島なみのメルトダウンを起こしたなら、数千キロ程度しか離れていない日本列島も、まともに放射能汚染を受けると考えた方がいい。
 日本国内の妊婦や新生児たちは、慌てて安全な南半球に避難しなければならない。とりわけヨウ素131は希ガスに似た性質を持っているので、遠方に飛散しやすく、小児甲状腺ガンの原因となることは、チェルノブイリや福島での経験から明らかだ。

 正直に言うと、中国に建設された70基の原発は、すべて安全性に乏しい。いずれも、私には巨大事故を待っているようにしか見えない。
 一つの独裁体制が崩壊してゆくと、これまでうまく動いていたすべての歯車が逆回転を始める。あらゆる社会の要素が、社会を破壊する方向に向いて走り出すのだ。

 社会を支えてきたインフラが、社会を破壊し始めるのである。独裁体制の恐ろしさは、独裁が崩壊したとき、あらゆる統制が放棄されてしまい、自律的に安全を保つシステムが働かなくなることだ。
 軍隊や警察も、中国共産党が崩壊するとともに、まるで過去の軍閥や強盗団のような無法集団に変貌してゆくだろう。

 もう原発の安全を保証する秩序などどこにも存在しなくなる。冷却用の電源も消え、放射能汚染は放置され、もう二度と人の住めない巨大な荒野に変わってゆくのだ。
 使用済み核燃料は、冷却を失い、次々とクラックができて大量の放射能で環境を汚染するようになる。

 原発構内に保管された使用済み核燃料は、「金目のもの」と勘違いした強盗団が持ち出して環境に拡散する可能性がある。
 未使用核燃料は真っ先に狙われ、資金源にされる。殺し合いに血眼になっている軍閥たちが奪い合うことになる。放射能の恐ろしさを知らない人々が、我先に管理者を失った原発に押し寄せ、超危険な核物質を奪い合うのだ。
 
こうなれば、阿鼻叫喚の地獄と表現するしかなくなる。超高度な科学技術に基づいて、専門家しか近寄れなかった利権の巣窟は、独裁政権が崩壊した暁には、必ずこうした運命がまっている。
 だから、我々は、誰もが手の届かない恐ろしい技術など持ってはならなかった。
 原発は独裁政権の置き土産であり、人類滅亡だけをもたらす悪魔の技術である。

 誰でもみんなが理解している技術が、このような運命に至ることはないのだ。
 我々は、背伸びした生活をしてはならなかった。高い足台に乗って他人を睥睨していた人たちは、足台を外され、慌てふためくしかないが、そのときはすでに遅いのである。