あなたは家を建てるとき、トイレを無視しますか? | tokaiama20のブログ

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 誰でも、自分の家を建てるとき、ちゃんとしたトイレや給排水設備や電気供給を優先的に考える。
 自分の排泄物を処理できない家に住む人などいないだろう。

 だが、原子力産業だけは別だった。彼らは、原子力で大量殺人ができることに興奮して、核兵器製造に夢中になり、その結果できる産業廃棄物=核のウンコを処理する技術開発を無視したまま、地球上でもっとも汚い莫大な汚物を地上に作り出してしまった。
 今や、その究極の汚物が、人類の未来を残酷な暗雲で覆ってしまっているのだ。
 http://www.hosino.net/essey/list/toirenonai.html

 政府も、原子力産業も、本質的で致命的な問題を指摘され、核開発にブレーキがかかることを恐れて、自分たちに都合の悪い情報は絶対に公開しない。
 そもそも「平和利用」の影に隠れて原発を運転することで、日本には地球上最大量の40トンを超すプルトニウムが蓄積していることさえ必死になって隠そうとしている。
 https://globe.asahi.com/article/12688975

 平和利用に名を借りたプルトニウムの備蓄は、70年前、原発を日本に導入した国威発揚大好きな正力松太郎の悲願だった。だから最初に導入した東海一号機は、すでに軽水炉が主流だった時代に、あえてプルトニウム抽出を狙った非効率な黒鉛炉だった。
 これを六ヶ所村(当時は人形峠)で再処理して兵器用プルトニウムを備蓄することが目的だった。

 その後、日本には54基の原子炉が建設された。そして、1本あたり500Kgの高レベル放射性廃棄物が26000本蓄積された。単純に計算すれば13万トンだ。
 これを保守政権の政府は、再処理して兵器用プルトニウムを取り出そうとした。
 だが、六ヶ所村では失敗続き。再処理作業に伴って膨大な放射能が放出され、近隣の自治体では、被曝による心不全・心筋梗塞の死者が、3倍、4倍の悲惨な結果を生んでいる。
 
 再掲 原子力発電は事故を起こさなくとも日本人を殺戮している その2 東北 2018年05月10日
 http://hirukawamura.livedoor.blog/archives/5828328.html

 再処理ができてもできなくても、放射能が減ることはない。使用済み核燃料キャスクと再処理後のガラス固化体は、崩壊熱のため発熱を続け、政府が安全と称する「地層処分」(地下数百メートルのトンネル保管)に持って行くために、実は50~500年にわたる地上での強制冷却を続けなければならない。

 そもそも、世界の地震大国であり地殻変動王国ともいえる日本列島に、断層活動や地殻変動から安全な土地など皆無なのだ。日本列島では、数千年という単位で見れば、必ず地震活動による地殻の破壊が起きている。
 百歩譲って安全な地殻トンネルが確保できたとしても、地下トンネルでは熱の発散ができず、どんどん熱が蓄積してゆくため、廃棄直後の核燃料を入れたなら保管キャスクがメルトダウンして、莫大な放射能が飛散してしまう。

 だから水の沸点である100度以下まで地上冷却した後に、はじめて長期保管が可能になる。この100度以下になるまでの地上冷却期間が、ウラン燃料の場合、50年前後、プルトニウムMOX燃料の場合、500年間を必要とするのである。

 これほどMOX使用済み核燃料の表冷却期間が超長期にわたる事実を、原子力産業や政府は隠し続けてきた。しかし、九州電力がポロリと漏らして書いてしまった。
 https://www.kyuden.co.jp/nuclear_pluthermal_answer_12.html

 なぜプルサーマルMOX使用済み燃料に500年という途方もない地表冷却期間が必要なのか?
 その理由は、MOX燃料の燃焼利用率が、わずか20%台しかなく、残りの燃えていないプルトニウムが励起されて崩壊熱を発し続けるからだ。
 なぜ少ししか燃せないかというと、核分裂を続けるうちに、再処理できない白金族が蓄積してゆくからで、白金族は再処理用の溶解剤である硝酸では溶けない。王水には溶けるが、今度は通常の安全な容器を使うことができない。タンタルや銀製の容器に入れたとしても不安定なのだ。つまり再処理が事実上不可能になってしまう。

 さらにMOX核燃料は核分裂が進むうち、非常に不安定で自発核分裂の危険性が高いプルトニウム240も増えてしまう。だから原子炉制御が極めて困難になる。
 だからMOXの再処理は絶望的に困難なのだが、自民党政府は兵器用プルトニウム(純度93%以上)の備蓄と核ミサイル開発を狙っているので、未だに放棄せずに再稼働されるすべての原発で、MOX核燃料の利用を電力企業に強要している。

 だが、実態は上の九州電力リンクに書かれているとおり、世界中でMOX再処理に成功した国は皆無だ。フランスで12トンが試験的に処理されたが、失敗に終わっている。
 日本でもMOX再処理の見通しはゼロだが、自民党政権はなんとしても兵器用プルトニウムが欲しくて、再処理を諦めていない。
 六ヶ所村再処理工場は、「もんじゅ」と同じように、一つの成果も出すことなく、やがて放棄される運命なのだが、30兆円の血税を浪費し、超危険で最も汚い核ウンコを莫大に残し、周辺住民に恐ろしい健康障害、多数の死者を残しただけに終わるだろう。

 これは最初から「筋悪」の技術的見通しだった。
 核廃棄物の排泄物処理が不可能であることは、最初からわかりきっていた。それは「核融合発電」と同じ、実現不可能な妄想だった。
 今、多治見などで核融合発電の研究開発を行っている連中も、たぶん一人残らず実現不可能であることを理解しているはずだ。ただ、核融合への妄想を前提にして、自分の職場と収入を確保するためだけにやっている。それは70年の歴史があるが、ただの一度も発電したことがない。

 それは物理学の初歩的な原理から定まっている問題だ。核融合の場合は、1億度のプラズマで融合が起きるのだが、1億度を受け止めて発電転化できる容器が理論的にありえないのである。熱伝導物質が全部溶けてしまうわけだ。
 核廃棄物処理が不可能であることも同じだ。核兵器や発電を行うことができるのだが、その後発生した最悪の汚いウンコを安全に処理できる物理法則が存在しない。
 放射能を無害化する技術など存在しないのだ。そして発熱を抑えることもできない。ひたすら冷やし続けて、冷温化するのを待つしかない。

 だが、500年という冷却期間、それを保証してくれる安定政権は存在するのか?
 ありえない。ウソばかりつき続けるデタラメな日本政府の寿命など、あと何年あるのだろう?
 世界最長の安定政権は、江戸幕府の264年だが、この記録に達することも不可能ではないか?

 もし、中国やロシアが日本に攻め入って政府を支配したなら、使用済み核燃料の保証がされるのか? 独裁国家は、民衆の安全などカケラも考えない。使用済み核燃料の破壊から環境放射能汚染が起きるとしても、それを防いでくれるような人間性だったなら、そもそも攻め入ってこないだろう。

500年も強制冷却する間には、とんでもない天変地異も起きるだろう。日本列島が分断されるような地殻変動も起きるかもしれない。
 みんな若狭や三陸のリアス式沈降海岸が、長い時間をかけて起きたと思っているかもしれないが、実は一夜で起きた可能性もあるのだ。それが元旦能登大地震の珠洲市における4mの地盤隆起によって示唆された。
 こんな凄まじい天変地異が起きたなら、日本各地60カ所に蓄積された高レベル使用済み核燃料は一発アウトだ。たちまち崩壊して日本中を放射能汚染してしまう。

 原子力産業関係者は、日本の地盤が安全であると根拠もなく決めつけて、そこに破壊されたなら民族の存亡さえ招くほどの超危険な原子力施設を大量に作り出した。
 まともな人間なら、それがやがて子供たちの未来を破滅に追い込む、絶対に作ってはならない恐怖の施設であることを理解したはずだが、彼らは目先のカネに目がくらんで、利権の塊のような原子力施設を続々と建設して、日本の未来を奪い去ったのだ。
 目先のカネで安全な未来を悪魔に売り渡した亡国の売国奴たちと断言してもよい。

 もう一度聞くが、あなたは自分の家にトイレを作らず、排泄物を平然と積み上げるのだろうか?
 私のような落ちこぼれですら、屎尿排泄物はEM菌で処理して、全量畑に流している。悪臭は一切なく、畑の肥料になっている。

 だが、屎尿を処理しないまま庭に積み上げて悪臭を放ち続ける大金持ちが、日本の原子力産業だ。
 おまけに、その排泄物は、地球上でもっとも危険な始末におえない代物だ。やがて環境汚染が拡大する運命だが、それは子供たちの未来を暗黒に閉ざすものだ。
 もう人類の健全な未来は存在しなくなる。本当にマッドマックスの世界が実現してしまうのである。