日本列島断層で、これから起きる地震とは? | tokaiama20のブログ

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 M7.6という規模の能登半島地震が、単発で収束することは考えにくい。大きな地震は、周辺地域に新たな歪みを作り出し、また、地震による衝撃波が世界中を駆け巡り、新たな地震のトリガーとなる。
 以下のコンテンツは、東日本大震災で地震波(衝撃波)が世界中を駆け巡って、次々に地震のトリガーとなったシュミレーションである。
 https://www.youtube.com/watch?v=j4tLFeJiAhY&ab_channel=JAMSTEC%E6%B5%B7%E6%B4%8B%E7%A0%94%E7%A9%B6%E9%96%8B%E7%99%BA%E6%A9%9F%E6%A7%8B

 もしも、能登半島巨大地震が、地震学会が不可解に無視を続ける「日本列島断層」における巨大地震だとすれば、2016年の熊本地震のように、断層上を数百キロにわたって連鎖する可能性を考える必要がある。
 https://www.nikkei.com/article/DGXLZO00307890R00C16A5TJM000/

 いったい、どこに連鎖するのか?
参考になる情報の一つは、大地震が予想される地域で、しかも長い間、発震していない「空白域」という地帯である。
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%B0%E9%9C%87%E7%A9%BA%E7%99%BD%E5%9F%9F

 わけても危険性の高い第一種空白域という情報がある。これは政府や地震学会によるもので、もちろん日本列島断層の存在は意図的に無視され、なぜか若狭空白域の存在も完全にシカトされている。

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 上の図によれば、最大の空白域が、「東海地震説」の遠州灘に描かれている。この地震発生を止めているのは、新島・神津島を含むゼニス海嶺にある巨大な岩盤帯だという。ゼニス岩盤帯が崩壊すれば、M9前後の南海トラフ=東海地震が発生すると予想されている。
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%8A%AD%E6%B4%B2%E6%B5%B7%E5%B6%BA
 
もう一つの大きな空白域が、前回、熊被害について説明した秋田沖にある。
 秋田沖地震の規模も、M7後半になると予想され、能登地震のような甚大な被害が予想されている。津波規模は能登よりも桁違いに大きくなる可能性がある。
 昨日のブログには書いていないが、秋田沖は熊情報だけなく、日本でもっとも巨大地震の可能性の高い、第一種空白域だという現実をおわかりいただけただろうか?

 さらに、ここには描かれていないが、千島沖(~青森東方沖)にも巨大な空白域があるといわれ、東日本大震災のアウターライズ地震としてM9近い規模が予想されている。
 逆断層型の活動による津波は、東日本大震災の3倍の規模になるといわれる。

 おおむね、これらの地震は70年~100年の休止スパンが考えられているが、もしそうなら、400年間にわたって地震活動が休止している福井県南部の若狭地方が、なぜ第一種空白域に含まれていないのか、極めて不可解というしかない。

 福井県北部の、1948年に起きて4000名近い死者を出した福井地震M7.1を別にすれば、南部の若狭地方で過去に起きた地震は、400年前の戦国時代だった。
それは、1662年の「寛文近江若狭地震」という。
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%8A%AD%E6%B4%B2%E6%B5%B7%E5%B6%BA

 この地震については、気象庁のレポートがもっとも詳しい。
  https://www.data.jma.go.jp/fukui/shosai/051kanbun_jishin.html

 この地震は、私には、私には、この地震の76年前、1586年に起きた天正地震の派生地震(割残り活動)に思える。
  https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A9%E6%AD%A3%E5%9C%B0%E9%9C%87

 震源地は、まさに現在の敦賀原発の真下の「日本列島断層」である。具体的には、琵琶湖西岸にある巨大な花折断層から北国街道の真下にある、たくさんの断層が活動した。
 気象庁も地震学会も、なぜか頑なに「日本列島断層」の存在を否定し続けているので、上の気象庁による寛文若狭地震は、「花折・三方・日向断層」の連鎖活動としているが、あいにく、そうだとすれば、大飯・高浜・美浜原発を直撃したことになる。
 もちろん、敦賀やもんじゅ、ふげんも直撃に等しい被害を受けたことになる。

 15基もある若狭周辺原発群が、もしも寛文近江若狭地震M7.5?の直撃を受けた場合、無事ですむ原子炉は皆無だろう。
 それどころか運転40年超という超老朽原発が揃っていて、おまけに稼働している5基の原発すべてでプルサーマル=プルトニウムMOX運転が行われている。
 https://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/1673657

 これがPWR特有の160気圧で運転されていて、しかも炉心耐圧容器は、中性子による脆性劣化が進み、常温でも冷却水注入(ECCS)により破壊され、原子炉内部の放射性物質が、一気に環境に放出される可能性がある。
 
6月23日 恐怖の美浜原発が、中性子脆性劣化の限界40年を超えて、60年間にわたる予定の稼働を再開する 2021年06月22日
  http://hirukawamura.livedoor.blog/archives/5827246.html

 おおむね、空白域の設定条件は、70~100年、大きな地震活動がないことだ。根拠としては、フィリピン・太平洋プレートが、一定のスピードで、日本列島にぶつかり、歪みを貯め込むことで、地殻の耐圧限界を超えるたびに、大地震によって歪みが破壊され、断層活動が起きるということである。
 日本列島すべてに、数億年の大昔から、延々と太平洋・フィリピンプレートの圧力がかかり続け、一定期間の後に、断層が破壊される活動を引き起こす。

 この破壊される場所は、堅い固着岩盤を避けて、すでに繰り返し破壊が起きてぐちゃぐちゃになっている巨大断層を狙って起きる。
 それが中央構造線やフォッサマグナなのだが、なぜか視覚的にも明らかな日本列島断層だけ、不可解にも地震学会が無視を続けているのだ。
 だが、日本列島断層で、近年でも、福井地震、日本海中部地震や奥尻地震などの巨大地震が頻発し、今回能登半島でも活動した。
 だから、これを前提に「秋田沖第一種空白域」が設定されている。

 にもかかわらず、琵琶湖を作った原因になっている花折断層から北国街道に至る、日本列島断層の400年にわたる空白域だけが無視されて、政府もメディアも決して取り上げようとしない。
 だが、天正地震と、寛文近江若狭地震の震源が、敦賀原発の真下であり、そこに超危険な空白域が存在しているという事実を覆い隠すことはできない。

 若狭の原発群は、決して稼働させてはならない。ましてや高浜・大飯・美浜・敦賀ともに稼働40年を超えた超老朽原発なのだ。
 耐圧容器の試験片は、もはや常温でも強度を失った脆性劣化が起きていて、もしも大地震のような非常事態が起きてECCSが作動したなら、我々は、京都府の全壊滅、関西の全滅、福井・岐阜県の壊滅も覚悟しなければならず。
 何千万人という人が、「彷徨える人々」になってしまう。

いつ巨大爆発を起こすか分からない高浜原発1号機 2019年07月08日
 http://hirukawamura.livedoor.blog/archives/6081309.html

 https://www.kepco.co.jp/energy_supply/energy/nuclear_power/info/monitor/live_unten/index.html

 日本列島断層の核心でもある花折断層が、サンアンドレアス断層にも匹敵する世界有数の巨大断層帯、「日本列島断層」の一部であることが認識されたなら、日本の原発の大半が運転中止に追い込まれる。
 原子力産業の株主は大損をするわけだが、それと、自分の損失と日本民族滅亡のどちらを選ぶべきか問いたい。

 ちなみに、日本列島断層には、中央構造線の佐多岬半島や四国吉野川、淀川、琵琶湖、能登、佐渡といった大規模な陥没地溝帯が見られるが、この地溝帯の位置と、現在の断層が必ずしも一致していない。
 それは、数十万、数百万年と繰り返される断層活動によって、周辺地盤が陥没と隆起を繰り返し、地表の凹凸と実際の断層が乖離する可能性があるからだ。
 今回の能登地震で、北方海岸で大規模な隆起が確認された。

 沿岸部の海底85kmが隆起して露出、海岸が最大200m海側にせり出す…国土地理院が解析 2024/01/06
 https://www.yomiuri.co.jp/science/20240106-OYT1T50195/

 断層付近で85Kmにわたって隆起が起きたのだが、隆起が起きれば、当然陥没も起きる。その陥没が能登や佐渡の地溝帯地形を作り出した可能性がある。
 また東尋坊や若狭の岩盤、リアス式海岸も、巨大断層活動による陥没が理由かもしれない。
 例えば、東日本大震災で、リアス海岸の松島周辺に大きな地殻変動が起きていたように、若狭リアス式海岸や東尋坊などの地形は、巨大断層がもたらしていると考えるべきではないのか?

 地震学会や政府は、いったいいつまで日本列島断層と若狭空白域を無視し続けられるのか?
 政府は、たぶん若狭周辺で原発巨大事故が起きるのを、関西電力とともに静かに待っているような気がする。
 起きてしまえば、政府は国民に尻拭いをさせ、関電幹部は、高額の退職金をせしめてドバイに高飛びすればよいという立派な成功体験が東日本震災の東京電力福島第一原発事故によって生まれている。