最近の関川採集まとめ | 鉱物採集記(愛媛)

鉱物採集記(愛媛)

初心者が主に愛媛県内で細々と鉱物採集してます。
水晶好きで基本的に水晶狙いです。

お久しぶりです

 

 

ここ最近

 

石採り自体は何度か行っていて

 

ネタ自体は一応あったんですが

 

体調的に文章を書くのが少しきつかったのと

 

採ってきた石の割り出しに時間がかかったため

 

あっという間に時間が空いてしまいました

 

 

時間が掛かっただけあって

 

とりあえず諸々簡単に整理は済んだものの

 

その分だけ細かな記憶は薄れているため

 

今回は写真多めのダイジェスト気味でお送りします~

 

 

 

さて

 

今回は愛媛県の関川です

 

 

鉱物マニアの間では言わずと知れた変成岩のメッカで

 

赤石山系を構成する三波川変成岩

 

そのほぼすべてを拾うことができると言われています

 

 

幅広い岩石・鉱物種を誇っていて

 

鉱物種に関しては

 

およそ200種類もの鉱物が確認されています

 

凄いですねぇ……( ´∀` )

 

 

ただ

 

成分分析必須のものを除いたとしても

 

やはり識別は相応に難しく

 

数ある鉱物種の中でも


肉眼鑑定で20~30種類ほどわかれば

 

なかなかなものなんじゃないかと思います(^^)

 

 

レアでそもそも経験値を積みにくいものもありますし

 

石の定めとして風化という現象が付きまとう以上

 

同じ石でも見た目がかなり遷移します

 

ただでさえ岩石の種類が多いのに

 

河原では更に種類が多く感じます

 

また、基本岩石中の結晶として産出するので

 

自形結晶から判別するのが難しい場合もあります

 

 

まあ、その分だけいろいろと勉強にはなりますねw

 

鉱物の識別方法も学べますし

 

フィールドでの実際の石の様子も学べます

 

 

ただ、素人だけでやってても

 

その判断が正解かどうかが分からないのが難点で

 

本当はプロに手取り足取り教えていただけたらいいんですが

 

無理なものは仕方ないので

 

ネットの識者に頼ることにしますm(_ _)m

 

 

そんなわけでそろそろ結果発表の方に行きます~

 

※間違ってたら優しく教えてください(^^)

 

 

 

 

まずは柘榴石(Garnet)

 

 

関川の柘榴石は6種類ほど確認されていますが

 

主に河原で見られるものは

 

赤黒い鉄ばん柘榴石で

 

関川に行けばまあまず誰でも拾えます

 

 

お次に多いのが赤紫色の苦ばん柘榴石で

 

エクロジャイトに含まれる柘榴石は

 

苦ばん柘榴石成分の多いものになります

 

 

鉄ばん柘榴石の黒さは

 

含まれる鉄分の酸化によるもので

 

新鮮なうちはもう少し赤みが強いようです

 

 

また

 

灰クロム柘榴石も有名ですが

 

これは超絶激レアキャラなので

 

基本見つからないと思っていいと思います

 

 

 

↑自形性のあまりよくない鉄ばん柘榴石の結晶が見られます

 

 

 

↑こちらの岩石

 

黒色の角閃石と淡褐色の斜灰簾石

 

そして柘榴石の赤点が入ってますね

 

 

 
↑拡大
 
よくよく見ると
 
あまり結晶性がよくなく
 
結晶自体も応力かなにかで丸まってしまってます
 
 
こういうのは割ったところで
 
綺麗な結晶を遊離させることはできません
 
 

 

↑柘榴石角閃石片岩

 

こちらも関川ではありきたりなやつです

 

 

1cmほどの鉄ばん柘榴石の結晶がポコポコ見られます

 

それなりに自形性がよく

 

割った際も結構綺麗に面が表れます

 

 

あまり結晶がよくないものは

 

母岩の角閃石を噛んでいたりして

 

面がしっかりしておらず

 

割ったところできれいな結晶を得るのはかなり難しいです

 

 

 

↑遊離させた鉄ばん柘榴石結晶

 

大きさは1~3cmくらいで

 

まあまあのサイズ感です

 

 

柘榴石だけ割り出してもいいんですが

 

だいたいにおいて

 

大まかに割っても出てこない面は

 

角閃石を噛んでいて

 

あまりきれいでないことが多いので

 

このまま放置しております

 

 

後付けですが

 

産状もわかりやすいですし( ´∀`)

 

 

 
↑こちらも若干自形性が悪いですが
 
小粒ながら柘榴石の質はいいので
 
岩石標本としておいておくにはちょうどいいですかね
 
 
 
↑同じ石の別部分
 
柘榴石のサイズは上がりますが
 
質は今一つですね
 
 


↑河原に落ちていた柘榴石

 

サイズは大き目かなという程度ですが

 

自形性がかなりよく

 

結晶面も綺麗なのでお気に入りです(*´꒳`*)

 

 

なにより

 

このままの状態で転がってたので

 

ラッキーでした( ´∀`)

 

 

 

 

お次は金紅石(Rutile)

 

 

関川の花形鉱物の一つで

 

暗赤色の柱状結晶を示します

 

曹長石角閃石片岩中の

 

石英・曹長石脈~レンズ中に産出します

 

 

若干腐った黄鉄鉱に似てるので

 

慣れるまで見分けにくいですが

 

よく見るとルチルは結晶が柱状なので区別できます

 

 

 

 

↑河原の転石に入ったルチル

 

曹長石角閃石片岩の石英脈中に

 

ギラギラの金属光沢を放つ

 

ルチルの柱状結晶がみられます

 

 

 
↑割り出して綺麗にまとまったルチル
 
上の河原の転石から割り出したものです
 
白色の石英脈に抱かれた黒色のルチルのコントラストが美しい!
 
湾曲した柱状結晶にビシっと決まった条線がかっこいいですねぇ(^^)
 
 
 
↑曹長石角閃石片岩中のルチル
 
一応石英脈も通っていますが
 
今回はそこには入らず
 
母岩に埋もれるようにして晶出しています
 
 
 

↑上と同じ岩からでたルチル

 

こちらも石英脈に来ているわけではないので

 

パット見目立ちはしませんが

 

なかなか太い結晶です(*´ω`*)

 

 

 

アクチノ閃石

 

 

 

↑こちらも関川で有名なアクチノ閃石

 

緑の美しい柱状結晶がみられます

 

 

本当は滑石中に発達した巨晶が最も美しいのですが

 

それはなかなかお目にかかれません

 

いつか絶対採りたいですねぇ~

 

 

ただ

 

アクチノ閃石の中には

 

風化が進んで

 

かなり繊維状になってしまったものがあり

 

かなり人体に悪影響がありそうなので(石綿的な感じで)

 

できるだけ割ったりしないようにしています(゚o゚;;

 

 

 

藍晶石

 

こちらも関川(近辺)の花形鉱物で

 

美しい青色を呈する柱状結晶として見られます

 

かつて外国産に匹敵するような結晶が出たこともあります

 

個人的には中心部が濃青色で

 

累帯構造を示すやつが大好きですw

 

 

 

 

↑藍晶石

 

角閃石と灰簾石の母岩の中に

 

青色の藍晶石の脈?濃集層?に

 

藍晶石の柱状結晶が集まっています

 

 

 

↑上の藍晶石を割り出した河原の転石です

 

河原に降りてすぐに見つかりました

 

あまりにもあからさまに

 

藍晶石が表面に来ていて

 

かなりびっくりです!

 

 

 

↑母岩から遊離させた藍晶石結晶

 

結晶がしっかりしているので

 

母岩から綺麗に割り出すことができます

 

 

また

 

結晶内部で累帯構造が発達しているので

 

内部の濃青色と外縁部の淡青色のコントラストが

 

非常に美しいです!


こういうのが本当に好き(´∀`*)

 

 

 

 

さて

 

他にも何種類か鉱物を収集したのですが

 

疲れたので本日はここまでにしておきます

 

かなり中途半端ですみません

 

 

気が向いたら後日続編を書きますね〜(^^)