コロナウイルス感染拡大防止のために、練習できる環境が奪われてから四ヶ月ほど経つ。
自分は今、今後自分がなりたい姿になるために努力を続けている。それは並大抵の努力では成し遂げられないと理解していて、そのためにチームでのトレーニングとは別に追加で自分の弱い部分や強化したい部分を研究し、日々の生活を送っている。
そんな日々を過ごしている時にLINEを見てみると、
「入れ替え戦は行わない」
この言葉を目にした。この言葉を見た時に頭の中が真っ白になり、どういうことなんだと意味がわからなくなるくらい理解に苦しむ言葉であった。
去年の入れ替え戦。自分はコートに立ちいろいろな思いを抱えながら全力で挑んだ。
去年の四年生とは厳しい声を掛け合い、話し合い、どうすれば一部に昇格することができるか考え続けた。全員が全力で戦ったが負けてしまった。
しかも、ほかの入れ替え戦の結果をみると東海以外の三チームは昇格を果たしている。
自分の実力ではまだまだチームを勝たせることができない、そんな思いを抱えながら涙が止まらなかった。この悔しさはラクロスを続けていく中で忘れることはないだろう。
来年必ず一部に昇格して、四年生の分まで頑張ろうと決意し始まった2020シーズン。
そんな思いを持っていたが、今となってはその決意したものが失われた気持ちである。
もう一部という舞台に立てずに大学ラクロス生活を終えてなければいけないと考えると、悔しすぎる。
今年は挑戦することすらできない。
味わったことのない喜びを感じることすらできなくなってしまった。
自分は何の為にやってきたのだろうと自分を疑うこともあった。
どうすれば自分がやってきたことが報われ、結果として現れるのだろうかと悩んだ。
そこで頭に浮かんできたことは、負けないチーム作りをしたいと思った。
負けないチームとは、他のチームに試合で負けないのはもちろん、このコロナウイルスという環境下でもチームの軸をしっかり持ち、負けない。
こんなチームにしていきたいと感じた。
そこで、残り5、6ヶ月となった今シーズンで自分にできること、自分がこのチームの力になる為には誰よりも上手くなり、チームを勝利に導き、仲間全員が最後に笑って終われるようにすることだ。
自分は器用な仕事は苦手、運営もあまりできない。
そんな自分が誰よりもラクロスを上手くならなければ何でチームに貢献すればいいのか。
自分は今、最後に全員で笑っている姿を見るために努力している。
それが今の思いである。
3年 AT 阿萬野慎介