引退ブログ 櫻井南 | 東海大学男子ラクロス部 -SCEPTERS-

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引退ブログ



櫻井南



引退から1ヶ月とちょっとたった。



まさか自分たちが本当に引退するなんて。


わたしたちは限りのある4年間という時間の中で
ただがむしゃらに夢を追いかける事は決まっていた事で、引退するのだって当たり前。


そんな事分かっていたけど、でもやっぱり4年間当たり前に続いてきた毎日がなくなるのは信じられなかった。
いや、信じたくなかったのかな。




今年の入れ替え戦。
わたしたちの引退試合。



わたしはコーチボックスにいました。
役職は大好きなタイマー。
一番近くで試合を見れるわたしの大好きな場所。




そんな一番近くで見ていたはずの試合。
正直なところあまり覚えていない。



あそこまで必死なベンチは久しぶりだったな。
思い出したくないから今まで自分から誰かに言えた事はなかったけど、初めてミスをした。
初めてのミスが最後の試合って。
神様酷すぎるーーーって思ったけど、
完全に自分の力不足だったな。



でも不思議と試合が終わって、涙は出なかった。




試合が終わる直前、ノータイムと叫びながら
進んでいくタイマーを見て一瞬泣きそうになった。
負ける。終わる。やだ。やだやだやだ。
そう思って泣きそうになったけど、
試合終了のホイッスルがなるまで泣いちゃいけないと思って堪えた。




でも奇跡なんて起きるわけもなく、試合終了。



負けた。
そう思ったはずだけど、思い返せばしっかりと受け止められてなかったのかな?って思う。





不思議と試合が終わったその時は悔しい気持ちなんてなかった。
泣き崩れる後輩の姿を見て心が痛んだ。
なんだ自分はこんなすっきりしてるんだろう?



武蔵に勝ってファルと試合をしたかったはずなのに。




試合が終わって、
なんか後悔はないんだよね。やり切ったわ。
そうみんなに言った。
本当に本心だった。





でもやっぱりどうせなら
入れ替え戦に勝って見た事ない景色を
みんなと見てみたかったなぁ。





でも驚くほどに後悔は1ヶ月たった今でもないし
あの時もっとこうしてればなんて事がなくて
そこだけが誇りです。




それでも今思うのは、
簡単ではない目標を達成したいなら
それまでと変えたいなら
特別になりたいのなら
本当に今の2倍3倍頑張っても足りないんだということ。



頑張った。なんていうのは結局自己満足。



わたしも4年間通して、特に最後の1年は頑張ったと思ってました。
今でも思ってるし、さっき言ったみたいに
後悔は全くありません。




でもそれでも結果は出ない。
求めていたもののステージにも届いていない。



これが現実なんだなって、実感しました。




4年間本当に楽しかったし、
部活が大好きだったし、
仲間みんなが大好きだった。


でもよくよく思い出してみたら
辛い事も本当に沢山あった。




自分の中で一番成長したなぁと思うのは2年生の時。
自分の中で一番辛くて逃げ出したかったのも2年生の時。
でもそれでも部活辞めたいなんて思った事はなかった。



部活辞めちゃいたいなと唯一思ってしまった3年生の時。
この年は頑張り方を間違えてたなって思います。




それが全てなんだと思います。
だいたいのことは選ぶときにはそれが正解かなんてわからない。
後から見えてくるもの、本当に沢山ある。







学生主体となるチームで辛い道を選び続けるのは簡単な事ではないと思う。




だけど、正解なんてわからないんだから。
とりあえず辛くても自分のやりたいと、やらなきゃいけないのはこっちだと、何かに惹かれる方の道で頑張ってみよう。

そこでなにか見つけて、正解にすればいい。
と、わたしは思います。



スタートから最高な状態なんて無理なんだから
そんなの目指さなくていいよ。
でもやってきた事を正解にできるのは自分たち。
立ち向かうこと、向き合うことは
やり抜いて欲しいなと思います。
一度でも少しでも手を抜いて、
それを一生後悔するなんて事にならないように。
自分の中に小さな負い目を作らないように。

勝負の場で嘘偽りなく胸を張れるように
心に曇りがないように
辛いけど全力でやり抜いてほしい。



本当にみんなのことを応援してるし、
みんなが作るチームを楽しみにしています。



後輩たちが自分たちの目標を達成して、
思い描いていたように引退して、
そして羨ましいなって思わせてくれたら嬉しいな。





今しか出来ないことを全力で。




去年まで当たり前じゃなかったことを
沢山当たり前にしてきた今年。
その当たり前を踏み台に、
もっと沢山の当たり前を作って
強いSCEPTERSを作ってください。



来年こそは勝って笑って終われますように。
来年の最後の日は再来年の良いスタートの日に
なりますように。



最後に同期のみんな
どう考えても一番最高な学年だ!
沢山のありがとう!だいすき!
みんながいるだけで
わたしの頑張る理由になりました。
間違いなく人生で一番最高な4年間をありがとう。