28期副主将挨拶 村山弘樹 | 東海大学男子ラクロス部 -SCEPTERS-

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初めまして。


28期東海大学男子ラクロス部の

副主将を務めさせていただきます、

新4年MF村山弘樹です。


普段から人にほとんど自分のことを口にしないタイプなので、

いい機会だと思って僕が今

抱いてる想いをしっかり綴ろうと思います。


特にチームのみんなには

自分のことと重ねて読んで欲しいなと。


少々長くなりますが

どうぞお付き合いください。




<チーム目標について>


誰だって大きな目標を掲げると

ワクワクしますよね。

新しいスタートに期待を膨らませて

これが達成できたらすごいよなぁ

なんて考えながら

毎日その目標に向かって

何かしらの努力をしていきます。


もちろんそれは僕も同じだし、

必要なモチベーションです。


しかし今日はあえて

非常に現実的なことを書きます。


なぜなら今回僕らが掲げたその大きな目標が

今の自分達にはあまりにも大きすぎるから。


28期SCEPTERSの目標


『日本一』


これを新チームmtgで決めた時、

正直僕は怖いと思ってしまいました。


だって日本一ってこれまでに

何度も口にしてきたし

先輩達もそこを目指して今まで励んできたから。


聞き慣れたこの言葉。


とりあえず、いつものように、

当然のように目指してしまいそうで怖かった。


2部残留のまま最上級生となった今

僕の中で輝いてたこの

「日本一」という憧れの言葉は

全く別のものに見えてきたんです。


あまりにも遠くて、はっきりしなくて、

残酷なものだなと。

本当にそんなものが存在するのかと。


ではどうしてそこを目指すのか。

それはこれまでのように

1部昇格にリベンジするような気持ちでいては

また同じことを繰り返すからです。


2部降格してからの東海は

「1部昇格」をチームの目標として

掲げてきました。


でも考えてみてください。

ここから日本一を取るためには、

いくつもの壁を超えなければなりません。


入れ替え戦、関東ファイナル4、関東決勝、

全学決勝、全日決勝

そう考えたら、一部奪還って

なんて低い目標だったのだろう。


もちろん勝負の世界ですから、

難しいことは分かっています。


でも「日本一は目指すけどまずは一部奪還」

というスタンスではなく、

「日本一」を正式にチームの目標として

掲げることに意味がある。


入れ替え戦はあくまで通過点でしかない。


でも、僕らの代では、

この2部の舞台では日本一は取れません。


「公式的には」


つまりリーグ戦という場所では無理でも、

日本一のチームだと言われるだけの実力をつけることはできる。


僕達はそれをリーグ戦以外のところで

結果として

自分達なりに証明していくことに決めました。


具体的にどうしていくかは長くなるので

ここでは書きません。

これからの東海を見てていただければ分かると思います。


<これから求めること>


僕がこのチームに求めること、

そして自分自身に求めること。


それは、

「目を背けない姿勢」です。


どんなに頑張ってる人だって時には甘えてしまいます。それは人間みんな同じです。


だから周りもその人を見てこう言うんです。

「あの人は普段頑張ってるからたまにはいいだろう」と。


でも日本一を目指す以上、

これからはそこを壊していかなきゃいけない。


上級生が責任感のないプレーをしているのに

それを指摘できない自分から目を背けない。


下級生ならこのくらいできればいいだろうと

甘やかしてしまう自分から目を背けない。


パスひとつ取ってもそう。

ただボックスに投げるだけでなく

ミリ単位でこだわる。


どこか妥協してる自分はいないか?

本当にこの練習でいいのか?


そうやって常に本当の自分を、

本当のチームを見つめ直す視点を持ちつづける。


自分がそれを最初に実行したのは


「日本一を目指すことの怖さ」

から目を背けないことです。


自分の心に聞いてみてください。

とりあえず、いつものように、当然のように

目指してませんか?


目指すだけなら誰だってできる。

そこに本気で立ち向かうだけの覚悟、責任、言動があるかどうか。


どうかチームのみんなには分かっていてほしい。自分達がこれからしようとしていることの

意味や重さを。



<日本一のチームに必要なこと>



ラクロスはチームスポーツですから、

それぞれの個性や強みがあって

苦手な部分は仲間と補い合いながら

戦っていきます。


しかし今の東海ではそれが極端すぎる。


1on1はうまいけどシュートができない。

GBは拾えるけどパスが出せない。

その「〜けど」の差が大きすぎる。


どんなに強いチームでも

個性や強み、苦手な部分が各々あることにはほとんど変わりないと思ってます。


ただ、できないことは一つもない。


ここが勝てるチームと勝てないチームとの大きな違いなんじゃないかなと思います。

ダッジが得意だからって

シュートが得意だからって

そればかり練習してませんか?


本当に上を目指すなら

全部できるようにしていく。


先程、仲間と補い合う

って言葉を使いましたが

この補い合うの意味を

これからはもっと高次元で捉えてほしい。


得意な部分のみで勝負しようなんて考えて

自分ができないことから目を背けていては

勝てない。


ピッチ上で補い合うんじゃない。


練習の時にできる人ができない人に教える、

できるようにさせる。

そしてピッチ上ではいつ誰がやっても

それが出来るような状態まで準備しておく。

そういう補い合い方が

チームの底上げにつながるんじゃないかなと。


きっと日本一を目指すってそういうこと。


<最後に>

と、ここまで長々と色々言いましたが、

なにも決して諦めているわけではありませんし

ネガティブになっているわけでもありません。


ただ、これも大きなことを成し遂げるために

欠かせない大切な第一歩だと思うんです。

強気でいることはすごく大事だけど

弱い自分を知ることはもっと大事。


誰にでも後悔はあります。

大事なのはその後悔をどれだけ減らせるか。


やり切ってやり切ってもしそれでもダメだった時

「こんだけやってもダメならどうすればいいんだ」と本気で思えるくらいやり切る。


努力は簡単に自分達を裏切ります。

結果一つであっさり散ります。


だからこそみんなには忘れないで欲しい。


日本一を目指すことに苦しさや怖さを感じても、諦めずにやりきる気持ちを。


日本一への道から決して、

「目を背けない姿勢」を。



東海大学男子ラクロス部副主将

4年MF#16 村山弘樹