2006年3月24日、西小倉駅にて。
九州鉄道記念館での展示のため、配給輸送される58654号機、隣を883系Ao-2編成の博多行き「ソニック」が通過する。
18年前のきょう。
翌日から九州鉄道記念館で2日間の展示に供されるため、SL・58654号機が、DE10-1753の牽引でJR九州小倉工場から門司港へ配給輸送された。
同機は前年8月で「SLあそBOY」の運用を退き、その後小倉工場に取り込まれていた。
【参考↓】
この頃は、まだ「SL人吉」としての復活が具体化する前であり、同機の復活もどうなるかまったく分からない時期だった。もしかしたら、本線上で見られる最後の機会になるのかも、ということも頭をよぎっていた。
18年前のきょう・2006年3月24日に、九州鉄道記念館での展示のため門司港へ向かう58654号機を撮影していた。このときは復活するかどうかも分からない状況だった同機が、その後見事に復活し、今日まで現役を続けてきたわけで。#マル年前の今日の一枚 https://t.co/aXdCQfokoq pic.twitter.com/lH7KZHEsDp
— 遠森一郎 (@tohmori_train) March 23, 2024
同機はその後、台枠新製・交換という大手術を経て、2009年から「SL人吉」の牽引機となり、今日まで活躍を続けてきた。
昨日23日に、最後の一般営業運転で博多(回送で吉塚)まで入線、そしてきょう24日に、招待客向けの運行で熊本から八代までを走り、火を落とすことになっている。
↓が引退発表当時の記事。
同機の引退については、部品や整備技術継承などの点で今後の維持が難しい、ということが大きな理由のようだけど、結局はそこにかけるコストの問題、ということなのだろうと思う。現にこれまでは同機に対して、ボイラーも新製して取り替え、台枠も取り替え、という形で二度の「大手術」を行い、困難を克服してきた経過があるので、なおのことだ。
産業遺産・鉄道文化遺産として、生きたSLを残すというとりくみは、国内でもJRグループを含めいくつかの事業者でとりくまれている。JR九州よりはるかに財政的な基盤の弱い地方の民鉄や第三セクター鉄道でも、様々な制約のなかSLの動態保存・営業運転を行っている現状はあるわけで。
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