58654号機、2023年度をもって引退へ。 | 遠森一郎の「ゆるっと写真雑記」

遠森一郎の「ゆるっと写真雑記」

鉄道、飛行機、おいしいもの・・・1枚の写真から、ゆるっと文章を書いています。

2005年6月25日、熊本駅にて。

「SLあそBOY」で宮地から到着した、58654+カニ24-15+50系700番台3両+DE10-1756。

 

JR九州が24日、SL・58654号機の100周年イベント開催のプレス発表を行ったんだが・・・。

https://www.jrkyushu.co.jp/common/inc/news/newtopics/__icsFiles/afieldfile/2022/10/24/221024_SL_hitoyoshi_58654.pdf

そのリリースの最後に、同機の2024年3月をもっての引退を書き込んでいたことで、鉄道ファンのあいだに様々な反響が沸き起こっている。

 

同機は1922年に、現在の日立製作所笠戸事業所で落成し、長崎・浦上機関区に新製配置、その後、九州内を転々としたあと、人吉機関区配置を最後に1975年に廃車となり、人吉市に貸与されて肥薩線矢岳駅前の「SL保存館」で静態保存となった。

1988年に、ボイラーを新造するなどの「大手術」を受けて復活を果たし、豊肥線の「SLあそBOY」として運転を開始。2005年には、台枠の歪みからくる不具合を理由に一度引退に追い込まれるが、その後、台枠新製という再度の「大手術」を受け、2009年に「SL人吉」として再度の復活を果たしていた。車籍上は、日本最古の現役SLということになってはいるが、実際はボイラーも台枠も交換されていて、かなりの部分を新しいものに取り替えられての現役続行になっていた。

 

今回持ってきた写真は、2005年の「SLあそBOY」運行終了直前の時期のカット。すでに単独での牽引が難しくなっていた同機には、DE10の補機がつくようになっていたが、この日はそれに加え、50系編成のサービス電源も不具合を起こしていたため、ブルートレイン24系の電源車・カニ24-15を電源用として連結しての運転になっていた。

 

「SL人吉」として復活してからも、ワタシ自身、何度か乗る機会があった。直近は昨年の夏、豪雨災害で不通となった肥薩線ではなく、鹿児島線の熊本から鳥栖までの乗車だった。

 

「SL人吉」のホームグラウンドである肥薩線が不通のままとなっていて、その復活が待たれる中での、今回の58654号機の運転終了のアナウンス。鉄路の復旧を待ち望んでいる人たちにとっては、かなりきつい話だったに違いない。

ワタシ自身は、できれば今後も何らかの形で、九州で生きたSLを見たいと思うけどもね・・・。

 

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