2023年1月28日、福岡市東区馬出2丁目「博龍軒」にて。
チャーシューメン。(写真は大、1000円・税込)
土曜日、仕事休みの日のお昼。
寒波で寒い日が続いていたので、気分が温かい麺・・・やっぱりラーメンかな、ということで、家族でラーメンを食べに行くことに。
以前から行きたいなと思っていた、「博多ラーメンの源流」とも言われるお店に、今回は思い切って足を向けた。
「博龍軒」。馬出2丁目、市営馬出住宅の敷地内にある。1952(昭和27)年創業、70年余にわたり、地元の人たちやラーメン好きに愛されるお店。お店の佇まいもいかにもな感じで、老舗の雰囲気を色濃く醸し出している。
近隣には他にも老舗のラーメン店が暖簾を出していて、それらの店とはしごするラーメン好きも多いとか。
入店して、嫁さんとちびさん2人は迷わずラーメン(600円・税込)を選択。ワタシは、チャーシューも含めたお店の特徴が分かりやすいチャーシューメンを大(1000円・税込)でいただいてみることにした。
注文すると、大将が自家製の麺を秤に載せ、量を確認してから羽釜で沸き立つお湯の中へ。茹で上がると、しっかりと湯切りをして、スープの待つ丼に投入。丁寧な仕事ぶりが窺えた。
ワタシのもとに運ばれてきたチャーシューメン(大)が、写真の品。
茶褐色の濁りのあるスープに、細い平打ち麺、その上にチャーシュー、ネギ、キクラゲが載っている。
まずはスープを一口。醤油ベースの元ダレが入った豚骨スープ、臭みはなく、きめが細かくて、味もソフトかつマイルド。あっさりしていて、思わず飲み干してしまうくらい、とてもいい飲み口。
細い平打ち麺、実はここ「博龍軒」や「赤のれん」に代表される博多ラーメンの源流のスタイルでもある。丁寧に湯切りされた平打ち麺にはスープがしっかり絡み、スープの旨みをしっかりと口のなかへリフトアップしてくれる。やわらかいがコシがあり、ツルッと口へ吸い込むときの感覚も、束で噛み切るときの歯応えもたまらない。
豚バラ肉のチャーシューは小ぶりであるけど、チャーシューメンで並べられると、まるで丼の上に花が咲いているような風情。あっさりめの味は、スープと喧嘩しない上品な仕上がりに感じた。
心地よい満足感とともに完食。
奇をてらうことなく、創業からの味を守っているお店だけど、やはりというか、とても安心する味なんだよね。
いつかまた、帰って来たくなる味だね。
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