2005年8月6日、室蘭本線・石勝線追分駅にて。
「スーパーとかち」として走る、キハ283系6両編成。
3月12日のJRグループダイヤ改正が迫ってきた。
今回の改正でも、いくつかの新旧交代がみられるんだけど、そのうちの一つが、かつてJR北海道の高速特急網の一角を担ってきたキハ283系の定期運行からの撤退だ。
キハ283ももう全車引退になるのか・・・写真は25年前の1997年8月27日の札幌駅にて、釧路行きキハ283系「スーパーおおぞら1号」と、函館行きキハ281系「スーパー北斗2号」の並び。まさか先輩のキハ281より先に消えることになるとはねぇ・・・。https://t.co/li5kFN0jbx pic.twitter.com/uM9tU3Tjo2
— 遠森一郎 (@tohmori_train) February 4, 2022
先に「スーパー北斗」(札幌~函館間)に投入されていたキハ281系の発展形として開発されたキハ283系。1995年に試作車としてキハ283-901・902が製作され、後から製造された中間車のキハ282-2001とともに試験を行った後、1997年3月から「スーパーおおぞら」(札幌~釧路間)に投入された。その後「スーパー北斗」、さらには「スーパーとかち」(札幌~帯広間)へも投入され、営業最高速度130km/hの性能を生かして道内主要都市間の所要時間短縮に貢献してきた。
ワタシ自身、キハ283系には「スーパーおおぞら」「スーパーとかち」で何度か乗車する機会があった。発車時の加速の鋭さ、曲線通過時の爆走ぶり。振子式気動車のダイナミックな走りと、電車特急のようなスピードを満喫させてもらった。2010年1月に函館本線で発生した789系踏切衝突事故以前は、先頭車の貫通扉から前方・後方展望を眺めることもでき、これが乗車の楽しみの一つでもあった。
転機となったのは、2011年5月の石勝線清風山信号場での「スーパーおおぞら14号」脱線・火災事故と、それ以降に起こった各種事故。2013年11月から、道内特急の最高運転速度引き下げが図られ、キハ283系としての最高速度は120km/hに、なかでも「スーパーおおぞら」については110km/hに引き下げられた。
加えて、過酷な環境のなかでの走行が続き、車両の傷みも激しくなったことで、キハ283系は先輩のキハ281系よりも先に、表舞台から姿を消すことになった。
現在は札幌~釧路間の「おおぞら」のみで運行されている同系列、改正後の「おおぞら」はすべてキハ261系での運行となる。
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