2000年1月13日、函館本線倶知安駅にて。
居並ぶ、キハ40形とキハ150形の普通列車。
長万部―余市はバス転換 並行在来線 沿線自治体が支持:北海道新聞 どうしん電子版 https://t.co/wB3eukF7CN #北海道
— 北海道新聞 (@doshinweb) February 3, 2022
もともと、道南と道央間のメインルートは室蘭本線経由に移って久しい。2000(平成12)年の有珠山噴火で室蘭線ルートが不通となった際には、この函館線「山線」区間を、ブルトレ「北斗星」を含む特急や貨物列車が走ったことがあったが、基本的に「山線」区間は完全に地方ローカル線の風情となっている。
北海道新幹線は、新函館北斗から北、新八雲、長万部、倶知安、新小樽、札幌という停車駅が設定されている。写真の倶知安にも新幹線の駅ができる予定。
整備新幹線の並行在来線をJRから切り離す、その切り離す区間はJRの判断、というルールがあるために、これまで幹線を含む多くの区間がJRから経営分離されてきた。
1997年には、北陸新幹線高崎~長野間の開業に伴い、横川~篠ノ井間の信越本線が経営分離となり、引き受け手がなかった碓氷峠区間の横川~軽井沢間は廃線の憂き目に遭った。今回の函館線「山線」区間で廃線区間が出ると、これに続く2例めの廃線ということになるが、今回の長万部~余市間の場合は路線延長120.3kmに及び、横軽間の11.2kmとは比較にならない長さだ。
もちろん、現状、地元輸送だけでは赤字になることが避けられない区間ではある。しかしながら、先日の室蘭本線富良野~新得間存続断念の際の記事でも書いたが、地元の人たちの移動の自由・選択肢を保障する観点からも、利用しやすい環境づくりや沿線の魅力向上を図りながら、鉄路は残して活用していくことが本来大切だと思う。もとは国鉄の路線、国民の財産なのだから、なおのことだ。
JRだけでなく、国や道も積極的に関与して、地方交通を守る枠組み作りをすべきだと思う。
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