2001年6月3日、若松区久岐の浜広場にて。
SL・9600形19633号機。
ちょうど13年前の今日の撮影から。
若松駅からほど近い、かつての若松駅操車場跡の久岐の浜広場に、SL・19633が静態保存されている。
1917年に現在の川崎重工兵庫工場で落成した同機は、1950年に鳥栖機関区から若松機関区へ転属し、1973年の廃車を若松で迎えた。
廃車後は地元への貸与という形で保存展示されることになり、久岐の浜広場が整備されるとともにこの場所に鎮座することになった。途中で再塗装などの整備がされたことはあったものの、現在は長らく雨ざらしで放置されている模様。洞海湾も近く、潮風の影響もあるのかもしれない。
ネット上で直近の写真を検索してみたが、前照灯の筐体が外れてしまっているほか、全体的に塗装の剥れや錆がひどく、かなり状態が悪くなっている様子だった。
志免町中の坪公園にいた29612が、大分県玖珠町に引き取られて再整備のうえ、旧・豊後森機関庫で保存されることが決まったけど、そうして再整備を受けられる機関車は幸せなほう。
屋外に置かれている多くの保存車両は、手もかけてもらえず、朽ちていくのを待っている状況に見えてしまう。鉄道車両や構造物を地域の産業遺産として残すことの意義を、改めて認識しなおす時期に来ているのではないだろうか。
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