2014年1月12日、志免町中の坪公園にて。
同公園で保存されてきたものの、このほど解体が決まったSL・29612。
志免町役場近く、県道68号沿いの中の坪公園にて静態保存されてきたSL・9600形29612号機が、このほど解体されることになった。
地元紙の報道などを見ると、志免町は中の坪公園の整備に伴ってSLの移転を計画し、移転のための予算を町議会に提案したものの否決されたとのこと。やむなく、現在地での解体ということになった模様。
今月9日から13日まで、解体を前にした同機の周囲が一般開放されるということだったので、最後のお別れをしてきた。
1975年の設置以来、すでに40年近くこの場所に置かれている同機は、塗装は剥げ落ち錆だらけになっている。これまでろくに手を掛けられていないのだろうなと・・・。
お金の問題はあるだろうが、この志免町は、国鉄の志免鉱業所があった場所で、産炭と鉄道が町の発展に大きな役割を果たした歴史がある。機関車の横に立てられていた案内板には、「その雄姿と功績を後世に伝えたいと思います」という町のメッセージが記されていたが、いまとなっては物悲しいばかり。
現地にはぽつりぽつりと、地元の住民や鉄道ファンが別れを告げに訪れていた。
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