順天堂医院 13w1d 羊水検査をするか? その2 | 次女は21トリソミー ワーママ3人目育児日記

次女は21トリソミー ワーママ3人目育児日記

甘えん坊だけど優しい5歳長女。2歳次女は21トリソミーで心疾患あり、根治術は終わりましたが月の半分は風邪で病児保育にいます。
1.2人目に続き3人目も顕微受精で授かり、このたび長男誕生。
それぞれの育児のことや息抜きに雑記も書いています。

こんばんは、塔子です。
1人目に続き2人目も顕微受精で授かり、

体力ギリギリの妊婦ライフを送っています。


しばらくドロドロした展開なので
妊娠中の方はリターンしてください。




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帰り道、夫が口を開く前に
わたしの方からはこんなことを話していました。


「もしこの子が21トリソミーなら、
わたしは産みたいし育てるイメージがあるけど
自分が親となれば絶対後悔や葛藤もあると思う。

でも、染色体異常を理由に
この子を産まない選択をするなら、
もう子どもはいらない。
不妊治療はするべきじゃない。したくない。


ただ、産むのはわたしだけど、
育てるのは2人のことだから、
あなたが育てる気持ちがあるか考えて欲しい」





そして夫が話し始めます。



俺、考えたんだけどさ

(え、寝てたんじゃないんだ)

羊水検査
受ける意味ないんじゃないかな?

(やっぱりショックだったか。現実逃避かな?)



俺たちはみんな同じ方向を向いていくような教育だったけどさ、
◎◎(娘)の時代はさ、
個性が求められてるわけでしょ?

そりゃ遺伝もあるけど、
育っていく環境要因だって多いわけじゃない。
俺たちの頃より、
そういうの(差別や偏見)がなくなるかもしれないよ。
大事にしてあげようよ。



治療したって
ますます年齢が上がって母体側のリスクも上がるし、
他の卵だって同じかもしれないよ。
正直◎◎の時も大丈夫かなってドキドキしてたもん...


例えば、
ある日突然交通事故で半身麻痺になるかもしれないし、
大人になって発達障害がわかる人もいるし、
芸能界に入ったり高学歴とか
幸せそうな人も自殺したりするよね。
いじめとか不登校とかさ、
もし障害がなくたって、
どこで何があるかなんかわからないよ。
心配してもキリないし。
先に大変なことがあるってわかってるか
後からそうなるかの違いじゃない?

で、次のエコーでも
やっぱり21トリソミーの可能性が高いなら、
産めるだろうから、
わざわざ検査しなくてもいいんじゃない?

そりゃショックだし、
本当は◎◎ちゃんみたいな可愛い子が欲しかったとは思うけどさ、
それは産まない理由にならないじゃん。
だってこの子以外はもういないんでしょ?
子育てのバリエーションが
広がったと思ってさ。




そこまで言ってくれるとは思いませんでした。
びっくりして泣きました。

この人と結婚して良かったな。
夫は障害のある人と接した経験があまりなく、
わたし前職のお祭りに何度か足を運んでくれました。
知識はないけど、フラットに考えてくれたみたいです。
夫、すごいな。
やっぱり、わたしはこの子を産むのはたぶんどこかで決まっていて
巡り合わせだったんだな。


ただ、急にムクムクと不安が生まれてきました。



「いいの?
わたしがこの子を諦めたらもう産まないって言ってるから
無理してない?
他の人は圧倒的に育てるの大変だって諦めてるよ。
一人っ子で◎◎ちゃんだけを大事にするって選択肢もあるよ。


あと、わたしたちも、◎◎も、
例えば年賀状どうしようとか、
公園とか街中で、
その辺の人とか、親族とかママ友とか、友達の、
色んな人からの可哀想とか好奇の目線とか、

この子に育てづらさを感じて葛藤した時、
自分たちの中にもある
障害者への差別偏見とずっと戦うことになるよ。
それでもいいの?
わたしたち耐えられそう?」



「それは色々考えすぎだよ。
産むかどうかとは関係ないよ。
塔子の話を聞いて、
この子が幸せに生きていけるかもってわかったから、
産んだ方が良いって思ったんだよ。

親が変な目で見られて辛いから産まないって
親の気持ちばっかりで
子どものこと何にも考えてないよ。
それこそ親のエゴじゃん。
子どもが幸せならそれでいいんだよ。
知らない人には言わせとけばいいんだよ。

ただ、◎◎と比べてしまう部分は
きっと出てくるよね...」


そうだね。
わたしはやっぱりどうしても自分視点、損得でしか見れないな。

生きられる、育てられると安心した後に浮かんだのは
夫の夢だった早期リタイアと転職は厳しいとか、
老後も身軽な生活は無理だなとか
この子を育て上げれば
きっとわたしは最強の社会福祉士になれるなとか、
いっそ区の福祉を知り尽くして区議目指してやろうか、とか
そういうのばっかり。
ちょっと反省。


子どもは、幸せにできると思う。
都内だし、知的障害の子への支援と考えれば、
比較的社会資源はあるはず。
あとは、娘が、きょうだいじとして
辛い思いや複雑な感情を抱くことはきっとある。
それを少しでも減らせるように、
娘も今と同じように
天真爛漫に堂々と生きていけるように、
娘もこの子も大事に育てよう。



夫は、すでにこの子の親になっていた。
わたしは両極でまだ揺れていた。

わたしは夫の心がまっすぐなところに惹かれて結婚したんだけど、
夫が早々に覚悟を決めて納得できていて、
先に覚悟してたはずのわたしの感情の方が
成仏できずに残ってしまった。


羊水検査するかは次の診察で
他のトリソミーや異常の可能性が残ってるか聞いてから判断するとして。

育てられる、が
育てたい、に変わるまで
わたしの方はもう少し時間が必要みたいです。