前回は自然下での刺激(環境の変化)について考えてみました。
今回は、飼育下で与えられる刺激について考えてみます。
まずは、気温です。 ホットスポットがあり水温もヒーターでコントロールしても、少なからず外気温の影響を受けます。
寒くなってきたな、や、暖かくなってきたな、は、感じると思います。
見てると寒い時期と暖かい時期では、ホットスポットの当たり方に違いがあります。 暖かい時期は時間が短いです。
水温は、飼育者がコントロールしてますから、ある意味適切な刺激が与えられます。
成長を促したい場合は高めの保温を継続、低温刺激が必要な場合は加温せずに飼育。
何を目的にするかで温度管理も変わってきます。
水深は……、飼育下ではなかなか難しいようです 。 環境は飼育している亀の種類で変わるし、できる最適と思われるセッティングなので、倍の水深にするのは難しいですね。
水深での刺激は諦めるとしても、水質による刺激は与えられるというか与えてます。
水替えがそれです。 いつもの水かもしれませんが、水替えで刺激は受けてますね。
水替え後に元気になったり繁殖行動を起こすキッカケになります。
うちのワイルドのテラピン水槽には、水替えの前日に人工海水を入れてます。 最初は少なく、様子をみながら少しずつ増やしてます。
(CBの場合はやってません)
あとは、餌の量と質かな。 冬眠明けと産卵後は栄養に気を使い、あとは太らないようにバランスを考えてやってます。 こんな変化もきっと感じていてくれてると思います。
日差しの強さは室内環境では、与えられないので、週に1回ぐらいは日光浴を兼ねて、外に出してます。
複数飼育から単独飼育、雌雄同居から個別飼育なんてことも刺激になりますね。
飼育下でもこれだけの刺激を与えることができます。 何を目的に刺激を与えるかで、組合せたり、刺激の幅を変えることで、 目的に合わせた刺激になると思います。