「希死念慮(きしねんりょ)」とは、


死にたいと思う気持ち、症状のことです。




広い範囲で言えば、


「消えてなくなりたい」、「自分じゃなくなりたい」


といった離人的な感覚もふくむのかもしれません。






「希死念慮」と自殺はイコールではないのですが、


やはり関係は深く、実際の自死行為に至ることも


もちろんあるようです。






うつ病では、症状の一環として、



慢性的な「希死念慮」が続いている人が多いですが、


統合失調症ではどうなんだろうか。





陽性症状の一環として、


突発的な自死行動と結びついて起こることも


ままあるような気もします。


それと、陰性症状の一種として出ることもあるのではないかな。







希死念慮って、


頭の上を飛び回るハエみたいなもので、


いつの間にか現れて、


払っても払ってもまとわりついてきて、うるさい。


そんな印象があります。




結構厄介な症状。





万一ハエがたかってきた時は、


「そっち側」 にひっぱられないように、


いつでもハエたたきを用意しときたいものです。

























私のかんちがいである可能性がすごく高いんですけど。。。



精神科病棟にいいた時、



割りと多くの患者さんが、”ヒカリモノ”や”カラフルなモノ”を



好んで持っていたような気がするんです。



くすんだ色や微妙な色よりも、「パッ」と突き抜けた



カラフルな色を好んでいたような・・・。赤とか黄色とか。



ヒカリモノっていうのは、ジュエリーなんですけど、



もちろん入院先に宝石を持ってくる人はいませんが、



ちょっとした、綺麗な石のついたイミテーションリングとか、



キラキラした小物だったりとか、



そういうものをなんとなく保管している人が多い印象を受けました。



我が姉はどうかというと、



入院前から、ヒカリモノが好きな人だったので(スイーツ系女子というのかな)、



違いはあまりわかりません。




なぜこんなことを思いついたのかといえば、

アメーバのサイドバーに、

ポンテベッキオというジュエリーの広告が入っていたからです。

もしかして、ヒカリモノが好きなのは私なのかもしれません。汗



ポンテベッキオ のヒカリモノさんたち

http://www.pontevecchio.jp/campaign/summer/


皆さんご存知のように、さいきんは

病院での入院期間が短くなっています。



精神科・内科・外科とわず、どこの病院でも「早期離床」といって、

「なるべく早く退院するように」促されるようになりました。



これは、病院の財政によるもの。

長い日数入院すればするほど病院は潤うと思われがちですが、

実際は逆で、

一つの病気に対して国から払われる保険料には限りがあるので、

できれば、なるべく早く退院させたいというのが病院サイドのホンネなんです。



もちろん、こちらだって

好き好んで入院しているわけではなく、

病状が安定したら、はやく退院したいと思うのが普通ですよね。



だから、この「早期離床・早期退院」は一見いいことのように

思えますが、ある所で問題になっているんです。



それが精神科です。



私は、長期入院の患者さんが一番多いのは

精神科じゃないかな・・・とおもってます。



10年、20年、人によるとそれ以上入院している方、

多いです。



その方たちと接してみると、決して病状が強いわけじゃない、

働くことは難しいかもしれないけど、

必ずしも入院しなきゃいけない状態じゃない。

もちろん、閉鎖病棟の必要もない。



でも、その人達は退院できないんです。

なぜかといえば、帰る家がないから。



たいていそういう方は、家族の保険から切り離されて、

生活保護になっています。




お金がないわけじゃないんですよ。

面倒を見てくれる人がいないからなんです。




その事実を知った時、悲しくて悲しくて、、

ほんとうに辛かった。



姉をそんな風にするもんか、、って心に誓ったことを

思い出しました。




この前姉に一方的にひどいことを言われて落ち込んだので、

あの時の気持を思い出したくて、

書いてみました。



歳を取ればとるほど、

「帰る家」の大切さを思い知るというけど、

やっぱり本当なんだなあ・・・