「希死念慮(きしねんりょ)」とは、
死にたいと思う気持ち、症状のことです。
広い範囲で言えば、
「消えてなくなりたい」、「自分じゃなくなりたい」
といった離人的な感覚もふくむのかもしれません。
「希死念慮」と自殺はイコールではないのですが、
やはり関係は深く、実際の自死行為に至ることも
もちろんあるようです。
うつ病では、症状の一環として、
慢性的な「希死念慮」が続いている人が多いですが、
統合失調症ではどうなんだろうか。
陽性症状の一環として、
突発的な自死行動と結びついて起こることも
ままあるような気もします。
それと、陰性症状の一種として出ることもあるのではないかな。
希死念慮って、
頭の上を飛び回るハエみたいなもので、
いつの間にか現れて、
払っても払ってもまとわりついてきて、うるさい。
そんな印象があります。
結構厄介な症状。
万一ハエがたかってきた時は、
「そっち側」 にひっぱられないように、
いつでもハエたたきを用意しときたいものです。