幽人建徳居 | 松山兎月庵 文化歴史館

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野育ちなれど格高し・・・・


今日は要点を伝えると周辺に直ぐ様結びゆく稀なる明晰な判断力を持った御仁と縁を得た。

理系なのか文系なのかと言うよりも、知識を得た瞬間に結びつける事象や歴史がきちんと整理され、さらに疑問に繋がる思考は学者のそれでもなく、研究者かと問えば違う、どちらかと言えば優秀なプロデューサー或いはディレクターの当意即妙に近い。

中村不折・河東碧梧桐を語る時、「竜眠」というキーワードがある。
正岡子規が没した後に様々な俳人や評論家たちの子規を語る著書が無数にあるがそれらの著書を読んでいくと己の売名に利用されたものも多く、無性に憤慨する解釈もある。
そんな中で碧梧桐だけは著書や書簡等を読めば読むほど違う視点から子規を語り継いだように思え、先述の御仁の頭の回転の早さと重なる。




幽人建徳居     河東碧梧桐直筆

四国地方の遅い梅雨入りを憂いつつ、今夜はそんなことを考えながら床の掛軸を替えてみた。