昨日(日本では今朝ですが)、スペインでは、バルセロナ対レアルマドリーというサッカーの大きな試合がありました。「クラシコ」と呼ばれています。

試合結果は、10年レアルマドリーを応援している私からすれば惨憺たるもので、スコアは5-0内容的にも完敗で、レアルマドリーの選手が相手選手をこづいたり突き飛ばすシーンが数回あり、精神面でも完敗した感じでした。

BBCの記事では、レアルマドリーのセルヒオ・ラモスというディフェンダーの選手が、試合終了間近のころ、バルセロナにいる世界的超有名選手メッシに対して行ったラフプレー(そして退場)について、こう書かれていました:

Ramos's stoppage-time dismissal - for a scything tackle on Messi

a scything tackle というのは、おもしろい表現だと思います。ふつうこんな単語は勉強する機会がないので、知らない人がほとんどかもしれませんが。

scythe という単語は、死神が持っているような大鎌です。それは名詞ですが、他にも動詞の使い方があって、そういう鎌で刈るという意味です。

a scything tackle の scything は、その動詞のing形です。綴りの最後のe は落ちます!それは、write の ing形が wiritng であるのと同じことです。

ということで、a scything tackle の意味は、死神の鎌で刈るようなタックル、という恐ろしい意味だったんですね。確かに、それを食らったメッシは、ピッチにうずくまり、とても痛そうでした。

とはいえ、試合的には、バルセロナという死神に殺されたのはむしろレアルマドリーの方でしたけどね。

英語学習は、始めるのであれば、しっかり身につくまでの期間はきちんと努力をし続けないといけないものです。中途半端でやめてしまった場合、その後知識や感覚はどんどん抜けていってしまって、もったいないことになってしまいます。

ちゃんと続けていくには、小さな喜びをうまく日々発見することが大切です。

私自身は今主に中国語に取り組んでいますが、同じ言語ですから、英語学習と共通する点はもちろんあります。

「今の自分のやり方で勉強を続けていけば絶対に進歩する」と確信を持ててしまえるタイプなので(ある意味傲慢ですが)、「こんな勉強を続けていて、将来本当にできるようになるの?」と疑問に思うことがありません。だから、特に日々喜びがなくても、比較的我慢強く淡々と続けられるタイプです。で、日々淡々と王道的学習を続けられるから、本当に進歩します。

とはいえ、やはり進歩を実感できるような瞬間役に立ってるな、と思える瞬間があったら、うれしいですよ。これは、「よし、さらにがんばるぞ!」というモチベーションになりますからね。

最近ではまず、胡錦濤氏のスピーチ映像がテレビで流れたとき、何を言ってるのかだいたい分かったとき、うれしかったです。

また、自分の味の好みを選ぶ記入シートがあるラーメン屋に行った時、隣の席に台湾からの観光客(カップル)が偶然座り、シートの日本語が読めず苦戦しているようだったので、中国語で話しかけて手伝った上で世間話をして帰った、ということもありました。

どちらも中国語学習前の2年前ではまったく考えられなかったことですから、「ああ、やっぱり中国語やってみて、世界の感じが少し変わったなあ」と実感しました。

英語学習でも、こういったことは十分ありますよね。むしろ英語のほうが機会は多いでしょう。テレビを見て、オバマ氏の言っていることがけっこう分かった、とか、街で外国人に英語で道を教えることができた、とか、そういう日常生活の中の小さな喜びをぜひ大事にしてください。

サッカーイングランド代表のエースにして、クラブチームManchester United のエースでもあるRooney が、Manchester United を去りたがっている、というニュースが、日本のyahoo サイトのホームページでも登場していました。

イギリスのThe Sun のサイトでも、当然大きく取り上げられています。

もう移籍のうわさ話が始まっていて、

...a multimillion-pound tug-of-war between United's bitter rivals Chelsea and Manchester City

という一節が登場しています。

tug-of-war は「綱引き」のことです。

ライバルチームであるチェルシーマンチェスターシティーの間で、数百万ポンド規模の「綱引き」が起こっている、ということなんですね。

ルーニーの両腕が2チームによって引っ張り合いになっているイメージが浮かびます。
row という語を見た時、まずどんな意味・使い方を思いつきますか?

私の場合、中学のときに聞いた、

Row, row, row your boat gently down the stream....

という子供向けのを思い出します。つまり、「こぐ」という意味ですね。

この場合、row の読み方は、便宜上カタカナで書くならば、「ロウ」です。


他にも、高校生くらいだと、「」という意味も覚えるでしょうね。

列になって立つ」なら、stand in a row という具合です。

このrow も、発音は「ロウ」です。


では、タイトルに書きましたが、「ラウ」と読むようなrow もあるのでしょうか?

はい、ありますよ。

高校生くらいだと知らないかもしれませんが、社会に出て英語を使えば普通に見かけるものです。

例えば、最近の尖閣諸島の領有権問題にしても、朝日新聞の英語記事で

anti-Japan demonstrations during the Senkaku Islands row last month

といった形で登場しています。

このrow の意味は、

serious disagreement, serious dispute
(深刻な意見の不一致、深刻な議論)

です。
よく、このダイエット法を試すとこう変わります、とか、この化粧品を使うとこう変わります、というのを示すために、やる前とやった後の写真を示して宣伝したりすることがありますよね。

英語にももちろんそういう発想はあるんです。

英語では、そういう写真のことを、

before and after photos

と言います。非常にそのまんまな言い方ですね(笑)。




交際している男女または夫妻別れる場合、break up またはbreak up with (相手) という表現が使えるのは有名ですね。

それ以外に、break名詞として使って、男女関係に限らず、関係を断ち切るという言い方をすることができます。

朝日新聞の英語記事によると、民主党の岡田克也氏が、小沢一郎氏のような以前のやり方・過去ときっぱり関係を切る旨の発言をしたそうですね。

...he intends to make a clean break with the past and, in particular, the style of politics of a past secretary-general, Ichiro Ozawa

ここで見られる表現は、

make a clean break with ~

というものです。~とすぱっと手を切る、ということですね。

ロングマンにも以下のような用例が見られます(with以下はないですけど):

I wanted a clean break so that I could restart my life.

これは例えば、今まで悪い人たちと手を組んで悪いことばかりしていたけど、ここですぱっと手を切って、足を洗って人生をやり直したい、という場面かもしれません。

基礎的な単語意外と隠れた用法があるということはよくありますが(それだけに、日々、中学1年生でも知っているような基本的な単語については、英英辞典などで徹底的に用法を確認しておくと役に立ちます)、run にも、報道関係の意味があります。

劉暁波氏ノーベル平和賞受賞とそれに対する中国の反応が議論を読んでいますが、朝日新聞の英語記事中でも、それは取り上げられています。

その中の一節に

Many local newspapers did not even run that Xinhua report, likely due to concerns that even negative coverage would lead to greater publicity for Liu.

という一文があります。劉氏に対するネガティブな報道をしたとしても、彼の知名度がアップしてしまうわけで、それを防ぐ意味で、多くの地方紙は新華社のレポートを報じもしなかった、という趣旨です。

ここで、基礎的な動詞run が、やや見慣れない意味で使われているのが分かると思います。

主語がMany local newspapers で、その動詞がrun なわけです。

新聞がやることといったら、何を置いてもまず、「報道する」ということですよね。run も実はこの意味を持っています。

run のその意味はロングマンには以下のように説明されています:
to print something in a newspaper or magazine, or broadcast something on television

つまり「新聞や雑誌に印刷したり、テレビで放送したりすること」ですね!

チリの鉱山落盤事故で閉じ込められてしまっていた作業員が全員無事救出されたというニュースは、日本でも大きく報じられたようですね。

台湾でも、私はしばしば牛肉麺店に置いてあるフリーペーパーを読んでいるのですが、それでも一面に取り上げられていました。

これを英語で話したいと思った時、そもそも「鉱山」という言葉からして、

あれ、なんだっけ?

となってしまう方も多いと思います。ふつう英会話の練習などで鉱山の話なんてしませんからね。

鉱山は、mine です。「私のもの」という意味のmine とつづりも発音も同じです。数えられる名詞なので、a mine, two mines 等と言えます。

そして、鉱山の作業員(鉱夫)のことは、miner といいます。これは、法律上の未成年を意味する名詞 minor と発音は同じです(つづりは違いますけどね)。
1993年というやや古い記事ですが、TIME誌で国際的な女性の身体の売買の問題が特集されたことがありました。こちらです。

人権を無視した、相手を人間とも思わない卑劣な手口や実情がいろいろと書かれていますが、やはり日本も登場していました。

私自身台湾に身を置いていますが、以前(もちろん今もありますが)日本人が売春ツアーを組んで大挙して台湾に押し寄せていたことがありました。

こんな書かれ方です:

...flocked in organized sex tours to Taiwan and South Korea

セックスツアーが組まれて、台湾や韓国に群がった」ということです。

そして、日本人が出かけていくのではなく、むしろ外国人が日本に来て身を売るというケースとして、タイ人女性たちを例に出し、

working in Japan as virtual indentured sex slaves in bars usually controlled by yakuza gangsters

とあります。

indenturedという単語はあまり見かけない単語ですが(英検1級合格者でも知らないくらいのレベルです)、「契約を結んだ」という意味です。もっとも、前にvirtual があるので、本当に契約を結ぶわけではないが、事実上、性的奴隷として契約を結んだも同然のような状態になっている、という意味です。

そして、そういう闇の取引には自然と「やくざ」が登場しますが、英語でもやくざはyakuza です。後ろにさらにgangsters という名詞までくっついていますね。gangster は、「暴力的犯罪組織のメンバー」という意味です。



世界3大珍味と呼ばれているらしいトリュフですが、私はキノコ類があまり得意ではないこともあって、今まで食べたことがありません。

フランスの著名な料理人であるアラン・デュカス氏が新しく始めた、フランス国内の弱い立場にある人たち向けの料理コースに関する記事を読んでいて、

フランス料理とか良く分からないな。。。

と改めて思い知りました。食材の名前とか、日本語で言われてもよく分からないのですから、英語で言われても分かるわけがありませんよね。

さて、さきほどのトリュフですが、やはりその記事中でも登場していました。

Many have never seen a caper, not to mention a truffle.

これは、デュカス氏が始めたこの特別コースの参加者の状況についての説明です。フランス料理に関して何の予備知識もない人たちを選んでいるので、トリュフはもちろん、caper を見たこともない、ということです(caper というのは私も聞いたこともありませんが・・・)。

トリュフは、英語ではトリュフじゃないんですね。truffle です。あえてカタカナで書くなら、発音は「トラッフル」です。英語で美食の話をする機会がある方は、日本語に惑わされないよう気を付けてくださいね。