英検準1級レベルの単語に

evacuate

という動詞があります。「(人など)を避難させる」という意味です。

これの名詞形は、想像がつきやすいですが、

evacuation

という形になります。

これを使って、「避難所」も英語で表現できます。どう言うかというと、

evacuation center

です。

また、evacuee という名詞形もあるんです。これは、「避難中の住民」のことです。

employ(雇用する)が、employee になると、「被雇用者、社員」という意味になるケースがこれとけっこう似ていると思います(語尾の-ee の部分)。

おそらくこの類推のせいもあってかもしれませんが、NHK WORLDの同時通訳放送を見ていた時、通訳の人が、evacuee と言うべきところを、

evacuatee

とうっかり間違った単語を使ったことがありました。

福島第一原発の1~4号機を廃炉にする(5,6号機も十分廃炉の可能性が高いと思いますが)というニュースがありましたが、英語にも「廃炉にする」という意味の英単語(動詞)があります。

decommission

という単語です。仕事などを依頼する、委ねる、という意味を持つ動詞 commission の反対だとイメージすることができます。原子炉が発電という仕事を委ねられている状態を解く、ということです。

BBCの記事には以下のような文が見られます。
Japan is to decommission four stricken reactors at the quake-hit Fukushima nuclear plant.

福島第一原発の問題をめぐり、メディアでは普段聞きなれない言葉がたくさん登場していますね。私は現在情報収集のために英語・中国語・日本語メディアをいろいろと見ていますが、その中の1つは、日本のメディアであるNHKの英語版、NHK WORLD です。

海外とはいえ、台湾なので、NHKもいちおうテレビで見られるんですが、私の家ではどうも電波が悪いので、いっそインターネットでNHK WORLD を見てしまっているわけです。日本語音声もしばしば聞こえてきますが、その場合は全部英語の翻訳音声付です。

いろいろな方が交代で同時通訳をしているようで、聞きやすい英語の人、そうではない人、そして文法的ミスが多い人、少ない人等いろいろです。

さて、放射性ヨウ素という言葉が日々登場していますよね。もちろんNHK WORLDでも頻繁に登場します。

radioactive iodine

と言います。

radioactive が「放射性の」という意味の形容詞で、iodine が「ヨウ素」です。
iodineの読み方はよくわからない人も多いだろうと思いますが、発音はネット上の辞書でもチェックできますよ。
今回の東日本大地震については、各国でさまざまな言語で大きく取り上げられています。私が比較的簡単に読めるのは英語と中国語のメディアだけですが(フランス語も読めますがかなり苦労します)、それらを日本の報道と比較してみるのも、情報把握において、また、日本のメディアの傾向について理解するのに役に立つかもしれません。

今回の震災についていろいろと英語でもって語ろうとした場合、なかなか難しいものがあります。ふだん使い慣れない言葉も多く登場するからです。

例えば、1分間の黙とう、です。

BBCの記事に、それに関して以下のような1文があります:

On Friday, people across Japan observed a minute's silence at 1446 (0546 GMT), exactly one week after the disaster.

黙とうに当たるのは、

observed a minute's silence

の部分です。1分間の黙とう、ということです。

observe は、「観察する」という意味しか知らない人が多いと思います。だから、「まさか黙とうを表現するのにobserve が使えるとは!?」と驚いたかもしれませんね

しかし、より深く学習している人は、「(ルールなど)を守る」という意味を学習したことがあるかもしれませんね。

ここでの用法も、どちらかと言えばその後者に近いと思います。ロングマンでは、5番目の意味として以下のように書かれています:

to do things and obey laws that are part of a religion or custom
(宗教または慣習の一部となっている行為や決まりに従ったことをする)
今回の東北での大地震は、国外にいる私も非常に心を痛めており、常にインターネットを通して事態を見守っております。

世界各国でも多くの援助や激励が寄せられていますね。サッカーファンである私としては、スペインのレアルマドリードというチームが試合開始前に相手チームとともに黙とうをささげ、喪章を巻いてプレーしているのを見ました。同時に、スタジアムのスクリーンには「レアルマドリードは日本の皆様と共にあります」というメッセージが日本語で表示されました。

イギリスのIndependent紙も、紙面で「がんばれ、日本。がんばれ、東北。」というメッセージを送りました。ネット上でもそのメッセージが見られます:http://www.independent.co.uk/news/world/asia/towns-vanish-thousands-die--ndash-but-a-nation-begins-its-fightback-2240508.html

"Towns vanish, thousands die – but a nation begins its fightback" というタイトルの記事です。

vanish は「消える」という意味の、大学受験英語として覚えることもある単語ではありますが、実際あまり目にする機会は多くないです。しかし、「町が消える」という非常にショックの大きい文脈で目にすることとなるとは、心が痛みます。

fightback はイギリス英語です。イギリスの新聞ですから、自然なことですね。スポーツ等で、負けている状況において、諦めないで戦って相手を負かそうとすることのことです。地震の被害に負けないで、これを克服し、打ち勝というという日本のがんばりを指しています。
昨日書いた日本の相撲の八百長に関する海外メディアの報道に関してですが、今日何気なく聞いてみたBBCのNewsPod という音声プログラムの中でも取り上げられていました。

昨日紹介したmatch-fixing(八百長)という言葉がここでも登場します。無料ですし、興味がある方は聞いてみてはいかがでしょうか。URLはhttp://www.bbc.co.uk/podcasts/series/newspod です。

相撲の話題が取り上げられているのは2月2日分ですよ。ダウンロードには期限があり、今からあと6日ほどです。
相撲の八百長発覚のニュースを今日初めて知りました。大きな衝撃でした。

海外メディアでももちろん取り上げられており、たとえばガーディアン紙では、

Sumo wrestling hit by match-fixing scandal

というタイトルで報じられています。

これを見ると分かると思いますが、「八百長」のことは、英語では

match-fixing

という言い方をすることができます。

match が「試合」で、fix が「うまく手配したり取り決めたりする」という意味です。

fix のもっとも有名な意味は「修理する」かもしれませんが(少なくとも大学受験生にとっては、この意味を知っておくのは必須のことだと思います)、それだけではありません。幅が広いので、親切な英英辞典で(たとえばロングマンとか)一通り意味を見ておくとイメージが広がりますよ。
TIMEのサイトに、日本のアダルトビデオ業界に関する記事が掲載されていて驚きました。

徳田重男さんという、74歳の男優のシリーズが好評を博しているとか。彼に焦点を当てながら、高齢の方たち向けの作品の拡大について書かれています。

アダルトビデオは日本最大の輸出品の1つと言えるかもしれません。台湾でも大人気です。夜市でも売っています。喜んでいいやら、悲しんでいいやら(笑)。
書いて覚える英単語ノート』というタイトルの桐原書店の参考書の表紙に、

英語力は単語力

と書かれています。

確かに英語力にはそういう面もあるんですが、冷静に考えれば分かるように、単語をでたらめな順番で並べるだけでは英語にならないわけです。

将来まともに英語を使いたいと思うのであれば、単語力だけあげればいいというものでもありません。やはり、当たり前のことではありますが、総合的な力こそが本当の英語力です。

ですので、気をつけなくてはいけないことは、参考書等が「英語学習は~だ!」と、本質を看破したような発言をしているとき、それはひょっとしたら、

英語は~だ」!とみんなが思ってくれたら、その参考書の筆者(そして出版社)にとって都合がよい

という意味かもしれません。

単語集であれば、「英語は単語力だ!」と多くの人が思ってくれればくれるほど、売り上げが伸びて都合がいいでしょう。

このように、英語学習の「真実」とは無関係に、英語についてもっともらしいことが語られる可能性があるので、どうぞ気を付けてください。






欧州チャンピオンズリーグの決勝トーナメント1回戦の組み合わせが抽選で決まりました。その抽選結果を報じるBBCの記事を読みましたが、英語学習者にとって興味深いものになっているな、と思いました。

ヨーロッパのチームなんて知らない、というサッカーファンではない人でも、大丈夫です。「~と対戦する、当たる」という意味の動詞に何が使われているのかに注目しながら読んでみてください。

Arsenal face Barcelona in the last 16 of the Champions League, while Tottenham take on AC Milan, Manchester United play Marseille and Chelsea meet FC Copenhagen.

イギリスのサイトだけあって、主語の部分に書かれているのはみなイギリスのサッカークラブばかりです。Arsenal, Tottenham, Manchester United, Chelsea の4つ全部そうです。

これらの主語に対して使われている動詞を見ると、順番に、

face, take on, play, meet

です。

おそらく、聞いたことがある単語ばかりではないでしょうか。「対戦する、当たる」というのは、こういう簡単な単語で表現できるわけです。

ひょっとしたら、play は意外かもしれませんね。「遊ぶ」とか「楽器を弾く」という意味以外は聞いたことがない、という方が多いのではないでしょうか。