NGなシャドーイングとは | TOEFLコーチ サボテンの「TOEFLここだけの話」

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英語教授法MAによるTOEFLサバイバルガイドと英語学習のあれこれ

近年注目されている学習方法、シャードーイング。このブログでも何度も紹介したTOEFL対策にも効果がある勉強法です。具体的なやり方は様々ですが、これだけは気を付けたほうがよいと思うことを紹介します。

ちなみにシャドーイングとその研究は特に日本注目されていますが、まだ歴史が浅く、学術的には明言できることも多くはないようです。今回は、あくまでも私個人の経験や考えをもとに書いてみます。

発音があやふやなままシャドーイングを始める
よく聞いて、聞こえたとおりに発音しているつもりでも、既存のフィルターを通して聞いている間はリスニングやスピーキングの大幅な向上は期待できないでしょう。以下の記事で触れましたが、日本人は赤ちゃんの頃から日本語のフィルターを通して英語を聞いています。

 

 

 


日本語のフィルターを超えて聞くには、英語の発音についてある程度理解していることが肝心です。また発音の仕方を知らなければ、聞こえたとおりに発音しているつもりでも、自己流の発音になっている可能性もあります。シャドーイングを始める前に発音の基礎は学習しておいたほうがよいでしょう。

 


シャドーイングのコンテンツのレベルが高すぎる
これまで全く勉強したことがない、例えばフランス語をシャドーイングで学ぶとします。ごく初級レベルのコンテンツをシャドーイングして効果は得られるでしょうか?

フランス語の知識がほとんどない状態で、ごく簡単なフランス語をシャドーイングしても、それは音でしかありません。

映像を見ながらシャドーイングするならどうでしょうか?映像があれば日常のやり取りはある程度学べるでしょう。一定の慣用句などチャンクで覚えることができるでしょうが、それ以上を映像から学ぶには限界があります。

これは極端な例ですが、つまりシャドーイングするコンテンツをよく理解していないと効果は得づらいということです。意味だけではなく、文法もよく理解しているコンテンツをシャドーイングすれば、聞くこと、話すことに集中できます。さらに、繰り返すことで単語の記憶を強化することができますし、文法の感覚も磨くことができます。

シャドーイングは大変興味深いので、今後このブログでもいろいろな面から考えていきたいと思います。