形容詞なのに「とても」と言えないものたち | しけんや英語塾 公式ブログ ~Teaching TOEFL is my life~

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TOEFLの全てを、TOEFL準備をしている全ての人に、「留学のための しけんや英語塾」主宰のTOEFL受験コンサルタント 四軒家忍が語ります。本格的にTOEFLを教え始めて、20年ほどになります。全ての経験と知識を書いていきます。

音声でもお話ししています。

 

 

AP Stylebookというのがありまして、journalismとかでの「書き方」の基準を出している本です。それに今般、すこし変更があったようでして、

 

unique

 

という形容詞をqualifyしてよい

 

ということになったそうです。

 

qualifyする、というのは、文法の用語で「(限定)修飾する」ということです。つまり、

 

youngであれば、

very youngとか、especially youngとか、そういうことが言えるんですね。ですが、この unique はそもそもの意味が「唯一の」だったために、veryを付けられない語だったんです。

 

だいたい「唯一」なのに「とても」はないですね。

 

ただ、この uniqueは extraordinary みたいな意味もあるので、その強調ということで、付けてもよい、みたいなことになったのでしょう。

 

ただ、いやいや、それはないわ~、というジャーナリズムのエディターたちも多いとのことです。

 

これはTOEFLでも、昔文法の問題があったころは、一つのポイントでした。

 

ちなみに very のつかない形容詞を思いつくままあげてみますね。

 

absolute / perfect / infinite / ideal / complete / eternal / dead / pregnant / full / empty / fatal /final / impssible / immortal / invisible / blind / straight

 

"perfect" 完全だ、とかいいつつ、 a little perfect少しだけ完全、とか very perfectとても完全、というのは難しいですね。

 

ちなみに、redなどの色は、veryつきます。

 

The sunset was very red.

などです。たしかに、色はshadeがありますから、大丈夫そうですね。

 

大きな問題ではないかもしれませんが、語感を磨く上では大切なことだと思います。さて、今日は、そういうqualifyできない形容詞を一つ発見してみてください。