楽しいことばかりではできるようにならないけど、楽しいからできるようになる | しけんや英語塾 公式ブログ ~Teaching TOEFL is my life~

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TOEFLの全てを、TOEFL準備をしている全ての人に、「留学のための しけんや英語塾」主宰のTOEFL受験コンサルタント 四軒家忍が語ります。本格的にTOEFLを教え始めて、20年ほどになります。全ての経験と知識を書いていきます。

英語が少しだけできるようになると、やはり話したり書いたりすることが楽しくなります。英会話とか楽しいですよね。でもそうなると、どうしても楽しいことばかりをやるようになるので、難しい英文を読んだりするのはちょっと億劫になります。文法問題で穴埋めとか、めんどうくさくなります。だって英会話が楽しいから。

 

でも、そんな楽しい英会話も、そのうち頭打ちになります。やはり英文を読んで単語を学んだり、文法を知ったり、さらに複雑な英文がわかるようになったりしてこないと、英語で話す能力も伸びないんですね。要するに、新しい知識が入ってこないから、表現できる範囲が拡大しないんです。英語の日記が続かないのはそれも大きな要因です。Today, I went to...ばかりなんです。

 

いや、自分はそんな英文を読んでいないけれど、話せる、という方も、実は英語がいつでも聞こえてそれを理解しなければならない環境に相当の期間いたことがあるかもしれません。読む・聞くというのはそれほど言語習得の根幹になります。

 

注意して欲しいのは、これは「読み・聞き」を一生懸命やっている人(特にTOEICのL/Rの受験生はそうかもしれませんが)が、Speaking/Writingを練習するのを妨げるものではない、ということです。このあたりを大義名分として、話したり書いたりする活動を拒絶する学習者もいらっしゃるかもしれません。それは、会話ばかりで読まない学習法と同じくらい、大きなものを失っているかもしれません。

 

むしろ、英語を話したり書いたりするのは、せっかく取り組んでいる読み・聞きの精度を高めたり、幅を広げたりするための、「道具」として使えるので、大いに取り入れて欲しいと思います。その典型例が「音読」でしょう。ぜひ音読にとどまらず、ちょっとしたニュースを聞いたら(聞く勉強をしたら)直後に、そのニュースをまとめて話してみてください。うまくいかないと、もう一度ニュースを聞くので。それを繰り返すと、途中から「発表することを前提に聞き取りをする」という作業になります。もちろん、精度が上がります。こうして、話すことや書くことは、読み・聞きを伸ばすための都合のよい道具になります。

 

こうやって、いろんな側面から英語を学び、能力を伸ばしていくことができるようになります。