英語を学ぶことと、国語を学ぶことにはどんな関係があるか。 | しけんや英語塾 公式ブログ ~Teaching TOEFL is my life~

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TOEFLの全てを、TOEFL準備をしている全ての人に、「留学のための しけんや英語塾」主宰のTOEFL受験コンサルタント 四軒家忍が語ります。本格的にTOEFLを教え始めて、20年ほどになります。全ての経験と知識を書いていきます。

Hello!

みなさん、こんにちは。

留学のための しけんや英語塾主宰、TOEFL受験コンサルタントの 

しけんやしのぶです。

今日もご訪問いただき、ありがとうございます。

 

なんだか、国語も入試が変わるらしいですね。ネガティブな変更にならなければよいですが。まあ、TOEFLとか英語とかについてしか、わたしには言えないので、その関連でいうとですね、国語は、非常に大切な教科です(言われなくてもわかっているでしょうけど)。

 

1. 評論の読み方。

指示語やら、接続の語句やら、対比やら、比喩やら、抽象と具体やら、要約の方法まで、英文の読み方と同じなんですね。英語と日本語は違う!そりゃそうです。けれど、どちらも人間が書いているので、論理とかそういうのは似ていますよね。わたしは、高校生の頃に、評論がしっかり読めるように勉強することが偶然にもできて、ほんとによかったです。しっかり本文を解読しさえすれば、問題には正解できる、と思えるようになりまして、それは今のTOEFLの指導でも受けついでいます。

 

2. 小説を読む。

高校1年生の面談で、先生に、しけんやクンは当然理系に進むんだよねー、と言われて、いや、自分、文系なんですけど!とか言う反抗をしてみたこともあってか、高校2年生のときには、よーく小説を読みました。それまでは、軽めの本だったんですが、2年生からは純文学を読みました。あの頃の(もちろん、今も読みますが)読書が、現在の英語の能力にどれほど貢献しているか、わたしの国語力ではいい表せません(大したことないのか?笑)。小説って、重くなると、最初からグングン飛ばして読めるわけではないですよね(私の能力では)。だから、英語を読むときにも、最初はスピードが遅くて当然だと思っています。だんだん作品全体のノリがわかってくるにつれて、スピードも出てくるものなんですね。このへんが我慢できなくて、英語の本を読み切れない学習者が多いことと推測します。

 

3. 古文を読む。

この古文を高校生になって、まともに読むようになって、わたしは、文の読み方というのは、こんなに緻密にやれるのか、と驚きました。まあ、とにかく、品詞分解でした笑。でも、それをしっかりやって、係り結びだの、助動詞の意味だの、非常にためになりました。「春はあけぼの」を英語にするときに、「は」に気を付けなければ、と自然と思えるのも、そういう意識が芽生えたからだと思います。そこから、現代語でも、日英の対照はとても大切だなーと思っています。そして、古文を読むときに、古文文法が役立つように、英文を読むときには英文法が役に立つことを当然だと理解しました。

 

また、古文を読んでいるときに、その現代語訳を見ると、(   )がとても多いことに気づきました。(帝は不憫に思って)とかです。英文を読むときにも、自分ならどんな(   )をつけるかな、と思って読むのも、少しでも深く読むためによい姿勢なんだと思います。表面上の和訳ができるだけでは読めたことにはならないんじゃないか、と思うようになりました。

 

4. 漢文を読む。

古文よりも、もっと、英語らしいのが、漢文ですね。ほんと、漢文好きでした。なんと言っても、現代文に比べてテストなどの本文が圧倒的に短いから笑。しかも、語順がいろいろで、なんか、英語の勉強を彷彿とさせるんですね。国語やっているのに、英語をやっている感じになれる、そんな面白い分野でした。わたし、漢文はテストであまり間違えた記憶がないんだけどな。(共通一次試験(現センター試験)では、全部正解したと記憶しています。)好きこそものの上手なれ。

 

これらが相まって、大学では、法律書を読むのも、むしろ好きでした(法学部)。特に好きだったのは、大審院の判例でした。あの漢字とカタカナの混合した文は、とても魅力的でした。(当時の条文も多くはそのかたちでしたから、楽しかったですね)。

 

そんなことを思うと、英語をやることも、TOEFLのスコアを出すには大切なのですが、国語も大切なんですね。要するに、国語を勉強すると、言語能力というもの、を向上させてくれるわけです。それは、国語の勉強を逃した人が、英語を勉強することで、キャッチアップしようとしている部分でもあるんです。

 

そんなわけで、わたしは、英語を教えるときに、英語だけで教える・学ぶのは、少しもったいない気がするわけです。英語も日本語も勉強すると、言語能力はもっと向上するような気がするんですね。

 

TOEFLの勉強をしている人も、ぜひ日本語を勉強に取り入れてみてください。自分の言語能力に徐々に変化が現れることに気づくことになるかもしれません。